えさきもんきつのかめむし & まぶし

| | トラックバック(0)
都城市内の公園。エサキモンキツノカメムシの幼虫たちは、ほとんどが3令となっていた。
エサキモンキツノカメムシ3令IMG_1433.JPG写真はキハダの葉裏で休憩中。食事のときには実までゾロゾロと移動していく。食事も休憩も一緒に行うのが、彼らの流儀のようだ。

そろそろ梅雨明けかと思っていたが、今週はずっと雨模様のようだ。今日は降ったり止んだりで、公園に行ったときは幸い、小雨であった。写真はEOS-M3に標準ズームレンズ+クローズアップレンズを使用。AFの動作に不安定なことが多く、ファームアップで改善してもらいたい。特に近接時に多い。広角、標準、望遠のズームレンズ3本を使っているが、あとマクロレンズを出して欲しい。

「ぜんぶ わかる! カイコ」(ポプラ社・しぜんのひみつ写真館5)   
この本を作るにあたって、監修の伴野豊 先生(九州大学)の研究室に伺い、編集者の方と一緒にカイコについてのレクチャーをじっくり授かった。それまでカイコという昆虫に対して抱いていた思いが、お話を聞くにつれ、ガラガラと崩れ、別世界へと導かれ、たいへん勉強になった。

今回の本では、カイコの成長を子供達が実際に観察する、という視点を盛り込んでいる。その中で繭作りについては、いろいろ試行錯誤をした。養蚕業のなごりで、まぶしの形態は従来の格子状のものが主流となっている。ビジュアル的にも、格子状のまぶしは見映えがいいのだが、じつは、このまぶしでは不都合なことも多い。カイコが繭を作る場所を選ぶときはたいへん神経質で、格子状のまぶしはその点、あまり適合しているとは言えない。なおかつ、こうしたまぶしを製造するメーカーも国内では絶えてしまった。
まぶし0623.JPG
繭作りの様子を観察し易く、しかも確実にその場で落ち着く「まぶし」は何だろう?といろいろ工夫してみた。その結果、材料を手軽に安く入手でき、工作も簡単、観察もし易く、何度でも再利用できる「まぶし」を開発できた。その新開式「まぶし」は本書で紹介している。
« おかいこさま、ゆうやけ       でっかいイモムシ、ちいさいイモムシ »