オオミズアオ、サネカズラの花

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蛾を嫌う人は多いが、そういう人達でもオオミズアオの人気は高い。
オオミズアオ♂IMG_3347.JPG今朝、庭にいたオオミズアオの♂。翅は傷んでいるが、羽化してから数日内かと思える。
好きか、嫌いかの違いには、おそらくあまり根拠など無いと思う。嫌いな訳を語る人もいるが、ほんとうの嫌いな理由などあるのだろうか?好きか、嫌いかは、瞬時に決まるものかと思う。だから、嫌いが、いきなり好きになったり、一旦好きになったにも関わらず、すぐにまた嫌いになることもある。
蛾は嫌いだけど、蝶は好き、という人も、ほんとうは蛾のことをよく知らない人だと、私は思っている。翻って、虫が嫌いの人も蛾が嫌いな人も同じことかと思うが、嫌いという気持ちは、対象物を理解しようという気持ちを制御している結果ではないかとも思う。理解するには努力が必要だが、生きていく上でどこにエネルギーを注ぐべきかは人それぞれかなり頑固に決まっており、努力をするべきではない、と判断したとき、嫌いだから、というのはじつにわかりやすい口実になる。生きていく上で余計なストレスを避けるための本能とで言えるだろうか。もちろん、嫌いという価値観は無意識のうちに社会という場で生じる。物事を相対的に観て、自分の感性に沿って、理解しようとすることは、案外難しい。人は社会という影響下にあり、そこから逃れることはできず、いつのまにか社会から操作されていることが多い。

と、いつもと違ったことを書きながら、私はやはり思う。じゃあ、私にとって嫌いな生き物がいるか、と問われれば、その答えはかなり難しい。ちょい気持ち悪いな、という生き物はいても、嫌い、とまでは言えないだろう。これはすごくグロテスクだなあ、と感じても、逆になんでこんなデザインになったのだろう?と、むしろ興味を持ってしまう。二者択一というのは判り易いが、なかなか落ち着かない。

地面に落ちていたサネカズラ(ビナンカズラ)の花。

ビナンカズラの落花IMG_3399.JPG

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