渓流にて川虫を撮る

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正午過ぎ、庭の日向に置いた温度計は「47度」、日陰に置いても「37度」。

都城市 早水町

だからと言う訳ではない、先日から始めている川虫の撮影に出掛けた。森のなかを流れる渓流。
こういう護岸の無い渓流が、宮崎にはまだ数多く残っている。これは自慢してもいいことだ。田舎の良さをアピールするなら、森と川が健全であることを誇らしく語るべきだ。ま、都城市は杉植林が多過ぎるのではあるが。三股町も同じく。一般の人が踏み込める自然林の森は少ない。

渓流PXB24022.jpg川面を覗き込んでいたら、いきなりヤマセミが上流から飛来し、私の頭上をかすめてすぐ傍の梢に止まった。直線距離にして2メートル、という近さ!しかし、それは一瞬のことで、ヤマセミが止まった枝は折れ、びっくりしたように下流へと飛び去った。
いや、私の姿に驚いて着地する枝の見立てを誤ったのか、あるいはいきなり羽ばたいたせいで、折れたのか。いづれにせよ、私もヤマセミも互いに、びっくり仰天。一層、涼しくなったのは言うまでもない。

カメラを水中に入れていると、魚たちが群れて寄って来る。「何やってんだい!?」とでも言いたげな顔をして通り過ぎるのは、カワムツだろうか?
渓流PXB24013.jpg水中撮影は、TG-3も使ったが、やはりファインダーを覗ける、水中ハウジングカメラが断然扱い易い。
OLMPUSのマイクロフォーサーズカメラ、EPL-1用に特注で作った水中ハウジングに、INONの水中ストロボS-2000の組み合わせ。
渓流P8020163.jpgレンズは広角ズームとマクロ45ミリの二本が使える。しかもズーミング用ダイヤルは、マクロレンズのマニュアルフォーカス操作にも使えるという優れもの。このハウジングは「Proof」で作ってもらった。年に数回しか稼働しないが、ここぞというときには、このシステムが活躍する。
ウェダーでは限界も感じる。ついつい深みにはまると、脇から浸水するからだ。
この先、川虫の生態撮影にどこまで入れ込むのかによるが、いつまでも水ものは苦手、と言い逃れている訳にもいかないだろう。


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