高千穂町 五カ所高原
22日~23日、県北、五カ所高原での昆虫調査に参加させていただいた。すぐ隣は熊本県、阿蘇山の山容も眺めることができる。草原環境が広がっているが、放牧は行われていない。
22日初日、歩き始めた途端、杉林の中でツチアケビが赤く光っていた。
草原にはイノシシ、シカが棲息しているが、とくにシカによる食害は深刻で、植生がきわめて貧弱になっている箇所が多い。そこで地元の方々と宮崎昆虫調査研究会によって獣害ネットを設置し保護地区を見守っている。その効果あって、保護地区ではかつてあった植生が復活している。高原ならではの植物、昆虫をいろいろ観察できたが、久しぶりに出会えたのは、ヒメカマキリモドキだった。クヌギの梢にいた。腹部の大きさから一目でメスとわかる。
うちからは3時間少しかかる高原だが、特徴ある自然環境が豊に残る五カ所高原。
今回、私のお目当ての虫は見つからなかったが、また時期をかえて訪れてみたい。