線香花火

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都城市 豊満町

クズの花穂では、ウラギンシジミ幼虫が見つかる。どこにでもあるクズ群落だが、花穂がたくさんある場所は意外と少ない。しかも手の届く高さにある場所がいい。ウラギンシジミ幼虫の成長は速いので、まだ大丈夫だろうと油断をしていると、緑色に変色してしまう。

ウラギンシジミ幼虫_5A_9326.JPGウラギンシジミ幼虫のお尻には一対の角がある。その姿だけでも奇抜だが、さらにその角の先端からは、線香花火が飛び出す仕掛けまである。上写真画面では、手前が頭部である。

横から見るとこうなる。画面右側が頭のように見える。しかし、頭は画面左側だ。くどいけど。
ウラギンシジミ幼虫_5A_9330.JPG線香花火を出すのは、他の虫が接近して体当たりしたときなど、外部からの刺激によるもので、自発的に花火を出すことはほとんどない。写真は面相筆で刺激を与えて、撮影した。時々、アリが寄って来ることもあるが、何かの拍子で花火が炸裂すると、アリは狂ったように駆け回る。どうやら、花火は何らかの匂い物質も放っているようだ。外敵を排除するための花火なのか?
私たちは幼虫の出す線香花火を、綺麗だと感じるが、じつはウラギンシジミ幼虫にとっては護身術の一つなのかもしれない。
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