2015年10月アーカイブ


三股町 田上

午前11時半、林に降りて歩いていると、すぐ背後でカサカサという乾いた音がした。カナヘビが跳ねたにしてはちょっと軽めだなあ、と不審に思って引き返してみれば、ジョロウグモの網にカトリヤンマの♂が掛かった直後であった。

カトリヤンマ♂MG_0789.JPG
カメラを構えて間近で撮影しているうちに、ジョロウグモは警戒してカトリヤンマから離れてしまった。これ幸いにと、カトリヤンマを救い出してみたが、すでに毒液を注入されたようで、グッタリしていた。
カトリヤンマ♂IMG_0812.JPGカトリヤンマのオスをこうして間近で見るのも、じつに20年ぶりのことではないだろうか。いや改めて見るとじつに綺麗な色紋様をしたヤンマである。が、しかし、ジョロウグモに申し訳ないので、すぐに網へと戻した。ジョロウグモはしばらくして、この獲物にかぶりついていた。
それで、今回の事件を振り返ってみた。そう事件、いや事故か。つまり、私の推理はこうである。

大繁殖しているヌマダイコンの実を撮影しておこうと、林に降りた私。何かあるのでは、と期待しながらキョロキョロ、ゆっくりと観察路を歩くうち、すぐ脇の薮で休息していたカトリヤンマが私の姿に驚き、飛び立った。飛び立ったはいいが、慌てたあまり進路を誤りジョロウグモの巣網に掛かってしまった。そのときカトリヤンマの悶絶する翅音に、私が気付き振り返った。

まあ、なんの確証もないが、こうした推理を嫁さんに話してみると「ハイ、ハイ、そうですか」と、相手にもされなかった。

三股町 田上

〜この記事は、昨日の出来事です。〜

先日、2時間半かけて林内の観察路の草刈りをし、歩けるようにしておいた。まだ作業できていない地帯もあって、そこはヌマダイコンの大群落となっている。長靴履いていても踏み込む気がしないほど、猛烈な繁殖だ。以前はヌマダイコンが繁茂することなど無かった。せいぜい数株程度だったのだが。果実には粘液があって、これがくっつき虫となるので、チヂミザサとともに厄介である。

さて、朝一番で林を歩いていると、ヌルデの幹の一部が縦に裂けていることに気付いた。
ヌルデ折れそう_5A_0508.JPG
どうやら幹が大きく曲がったことで、ここに力が加わったように見える。しかも樹皮表面には小さな穴から木屑が溢れている所が数カ所あり、カミキリムシ幼虫か何かが穿孔しているようだ。樹液が滲み出てもいた。色、質感ともに生キャラメルみたいだ。舐める勇気はないが。
ヌルデの樹液_5A_0510.JPG今夏の台風の影響だったのかもしれない。ヌルデの樹内でも昆虫の加害を受け、まさにダブルパンチとなったのではないだろうか。別の一本は根元近くで倒れてしまい、薄皮一枚で命を繋ぎ止めている。その倒木ヌルデをどうするか、まだ思案中。

庭の畑ではキュウリ、ゴーヤ、シソなどが終わり先週、片付けたが、まだ実っているナスの葉上に、タテハモドキの秋型が翅を休めていた。
タテハモドキ_5A_0571.JPG羽化してまだ日が浅い、新鮮な個体のようだ。陽射しが強いせいか、すぐに翅を閉じてしまう。
タテハモドキ_5A_0582.JPG例年、ツワブキの花茎が立ち上がり、開花間近となる頃、待ちわびたように、このタテハモドキが庭にやって来る。いよいよ秋も深まってきたなあ、とため息をついてから、パソコンの待つ部屋に引き上げた。


三股町 田上

キャノンのストロボ(スピードライト)430EXⅢ-RT(写真右)は、従来の430EXⅡよりかかなり使い易くなった。機能、操作生が向上した上に、ほんのわずか背丈が低くなった(右)。
ストロボ_5A_0636.JPGまずボタンの数が半分に減ってすっきりした。見た目だけでなく、各操作がすんなり迅速に行える。
430EXⅡでは二つのボタンを同時押しすることが必要なこともあり、とても操作が煩わしかった。とくに光量の補正は2段階の操作の上、決定のボタン押しもあってとんでもなくやりづらかった。それが430EXⅢ-RTでは回転ダイアルの操作だけで済む(カスタムモードで変更可能)。背面液晶パネルの照明もいづれかのボタン、ダイアルを操作すると自動で点灯するのも嬉しい。
もちろん無線通信で数台のストロボをスレーブ発光でき、細かい光量配分も可能。カメラに付けた一台をマスターに設定できる。なおかつ従来の赤外線を使ったリモート機能も残されているので、430EXⅡとも組み合わせて使える。アクセサリーシューの固定ロックレバーの操作も断然軽くなった。軽くなり過ぎてうっかりロック解除してしまうこともあるが。
多機能なのはいいが、操作が煩雑な機種が多い中、430EXⅢ-RTは直感的にも操作し易く撮影現場でイライラするようなストレスを感じない。取り扱い書を開かなくても、買ってすぐいじっているだけで機能、操作の手順が理解できるのである。

ストロボニッシン_5A_0638.JPG

そういう意味では、ニッシンのi40 も2個の回転ダイアルだけで操作できて重宝する。各メーカー対応機種があり、スレーブ発光はカメラ側のTTL発光にも反応してくれる。しかも単三4本にも関わらず超小型。
短所としては、これはキャノン対応機種だけなのかもしれないが、ハイスピードシンクロの設定をカメラ側で行えるが、ストロボの電源をOFFにするたびに、この設定がキャンセルされてしまうことだ。設定し直しが煩わしいので、今のところ、カメラに取り付けて使用することはできるだけ避けて、スレーブ専用としている。いづれファームウェアの更新で改善できるのではと期待している。

カマドウマ

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三股町 田上

午後8時、家の外壁にカマドウマの♀がいた。
カマドウマ_5A_0487.JPGこの仲間は似たものが多く、同定は難しい。カマドウマかどうかは確かではない。
カマドウマに翅は無い。その潔い?姿に好感を抱く。

今、読んでいる小説は「海の祭礼」 吉村昭。ペリーの黒船来航5年前の頃の話しだが、当時、日本列島の近海にはイギリス、フランス、アメリカの捕鯨船が毎年、数百隻(700近く)も押し寄せていた。それほど、クジラが豊富にいた頃で、特にマッコウクジラの鯨油を採っていたようだ。多くやって来る捕鯨船の中には当然ながら故障したり、難破したりして、乗り組員が日本の国土に上陸する事故も多かったようだ。


アメリカ青年マクドナルドは、鎖国中の日本に憧れ(一方でアメリカでの暮らしに絶望し)、捕鯨船員として近海まで来航し、遭難を装って日本に上陸。その後、長崎の通詞、森山栄之助との出会いから、物語は進行していく。

沖縄県 与那国島

今年の4月、ヨナグニサンの撮影で与那国島に遠征した。滞在中にはいろいろな昆虫を撮影したが、初めて見るメイガの種名がわからなかった。かなり特徴の際立ったメイガだったが、調べた図鑑の標本写真の色彩が鮮明ではなく、絵合わせがうまく出来なかったからだ。しかし、今日になって別の図鑑を調べてみて、ようやく同定ができた。沖縄地方ではごく普通に見られるメイガらしい。

コウセンポシロノメイガ701A7278.JPG画面上がメス、下がオス。 食樹はイヌビワやアコウ。

「コウセンポシロノメイガ」という和名は、学名の種小名がkosemponialisとあったので、「コウセンポ」とは、人名か地名など固有名詞だろうと思えた。調べてみると、なるほどコウセンポとは地名で、台湾の甲仙埔。現在は高雄市の甲仙区となっており、山間にある。ここが原記載地なのかどうか、確認はできていない。

撮影したはいいが、同定ができず種名がわからない写真がかなりある。図鑑やネット上で調べるのも時間や精度に限度がある。判らずじまいで、お蔵入りしている写真でも、ヒョンなことで種名がわかることもあり、そういうときは嬉しいものだ。

林業ロボットとは

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三股町 田上

谷津田の向かい側で先月から始まった、杉伐採。日曜日とあって今日はさすがに休み。犬の散歩がてら作業現場に入ってみた。
伐採作業IMG_9825_1.JPG現場に入る前からこのように、スカスカになった杉山の様子がわかる。右手に見える林も全部伐採予定で、総延長400mにはなるだろうか。
伐採作業IMG_9832_1.JPG鬱蒼と繁っていた杉林はなだらかな丘陵になっていた。じつはこの場所ではヒメボタルが繁殖していたのだが、裸地になってはひとたまりもないだろう。もっとも、ヒメボタルだけでなくここに棲息していた様々な生き物が死滅したかと思うが、それは仕方が無い。杉はいづれ刈るべく植えたものだ。

ところで、伐採作業では一日、約100本を伐採している。チェンソーを扱う作業員は一人。切り倒した杉を抱え上げて枝を落とし、細切れにするのは、こちらの重機。
伐採作業IMG_9844_1.JPGチェーンを巻き付けたタイヤが回転し、樹を丸ごと転がしながら、任意の場所でカットできる。白くテカっているのがチェンソーだ。平日だと、私が部屋で仕事をしている間も、外から伐採作業の音がよく聞こえるが、ほぼ絶え間なく作業は続いている。チェンソーはある程度使うと切れが悪くなるので、交換なり歯を研ぐ、というメンテナンスの休憩が必要ではないか?ととても気になって仕方が無いが、作業の中断はない。そのもの凄い切れ味に驚くばかりだ。
私がチェンソーを使う場合だと、30分も作業すると、目立てをしないと極端に切れ味が悪くなり、作業にならない。

この伐採地の地権者は10数名にも及び、かなり細かく境界線が引かれている。その地主のある方に聞いたところでは、伐採したあとにまた杉植林をする予定は無いとのことだった。その理由は各保有地面積が狭過ぎて、杉植林に必要な補助金を得られないからとのこと。では、伐採した跡地は荒れ地になるのだろうかと気になるが、嫁さんはそのことでとても気になっているようだ。

「あれだけ広範囲に伐採するのだから、きっと跡地には太陽光発電パネルの建設が始まるのじゃない。このあたり、あちこちで増えているでしょ。砂漠に太陽光発電パネルが並んでいるみたいで、嫌だわ・これでは、田舎暮らしの良さをアピールするどころか、ぶち壊すだけじゃやない。」

ま、たしかにそういう危惧はある。しかし、地元の方々の意識は正反対だ。例えば携帯基地局のでっかいアンテナ塔が建設されようが、まるで無頓着で、以前、私が自治会の中で情報共有する話し合いの場を提案したけれど、寸前で潰されてしまった。「すでにアンテナはあるけれど、誰も健康被害なんか訴えていないし、うちの牛は元気だ。電磁波どうのこうのというけれど、根拠があるのか!」と一蹴される。
そもそも、景観破壊、という認識さえ窺えない。お金が入ればいいじゃないか、アンテナ建ててもらえば年間いくらかでも電話会社からもらえるんだから、それをつべこべ言うな!
という風潮が極めて強い、と感じている、もちろん、地元の中でもそうではない考えの方もいらっしゃるが少数派である。原発村の問題と通じるなあ、と感じる。

シュレーゲルIMG_0552_1.JPG
シュレーゲルアマガエルの子供が、梢にいました。


都城市 中心部の公園

午前中は都城市内、中心部に位置する神柱公園で自然観察会の講師に赴いた。観察会のあと標本作りの実演も行って、終了したのは正午過ぎ。

久々に吉野家の牛丼(年に一回ほど)を食べてから、別の公園に移動した。神柱公園にはアブラゼミがたいへん多いのだが、クマゼミはいない。クマゼミは街中のセミだが、案外、いる場所が限られている。さて狙い通りに、移動した公園でクマゼミの発生を確認できた。
クマゼミ抜け殻IMG_0480_1.JPGさすがに今の時期ともなると、雨風に飛ばされて抜け殻は簡単には見つからないが、雨風を凌げる草むらで発見できた。地表の脱出孔もあった。ここではハンミョウも多く、ハンミョウの撮影をするときは必ず訪れる場所でもある。幼虫巣の孔が無数にあり、まだ成虫も多数、活動していた。

公園の駐車場傍のクスノキでは、ミナミトゲヘリカメムシがいた。
ミナミトゲヘリカメムシ成虫IMG_0467_1.JPG
終令幼虫も多数いた。
ミナミトゲヘリカメムシ幼虫IMG_0468_1.JPGここのクスノキで繁殖したようだ。成虫は皆羽化したばかりの新成虫だろう。いづれも高い梢で撮影はノーファインダーだったので、うまくいかなかった。

犬の散歩に出掛けた頃は、ちょうど日没の時刻だった。カトリヤンマが私にぶつかりそうなくらい、低い場所で虫を追いかけていた。

日没IMG_0613.JPG


三股町 長田 御崎神社

三股町に神社の数は少ないのだが、その理由を知らないし、調べたこともない。神社というのは鎮守の森そのもの、と理解しているから、神社が少ないというのはいささか寂しい気もする。鎮守の森、ということを学んだのは、学校教育の場ではなく、日浦勇の「自然観察入門」(中公新書)1975年を読んでからのこと。本書の最終頁には1976年3月26日に読み始め、27日に読み終えた、とメモ書きまで記されている。当時、夢中になって読んだことが今でも懐かしい。おそらくこの辺りから、私が蝶を追いかける動機に大きな変化を感じ始めたのも確かだ。中公新書や岩波新書を読み始めたのは、高校に入ってからだった。安価でありジャンルも多彩で、どれを読もうかと、本屋で時間を過ごすのも楽しかった。今は書店の貧しい環境なので残念だが、だからこそ上京した折りには真っ先に書店に足が向く。

さて、事情あって久々に町内の数少ない神社の一つ、御崎神社に出向いた。すると境内の地面を走るマイマイカブリに出会えた。

マイマイカブリ走るIMG_0945.JPG
走るマイマイカブリを追いかけるとこうなる。レンズはEF28㎜広角。このあと、魚眼ズームレンズに替えてしつこく撮影したが、マイマイカブリはうんざりしたろうなあ。



三股町 田上

アスファルト路上に転がっていたクリを、10個ほど拾い集めて、部屋に置いておいた。そのうちの3個からは、乾いた粒粒の糞が溢れ出ていた。どうやら、モモノゴマダラノメイガ幼虫が潜入していたようだ。本種の発生回数は地域によって違うが、南九州では3回とされる。
今夜のこと、仕事部屋の天井に羽化したばかりの成虫が止まっていた。
モモノゴマダラメイガ_5A_0351.JPG本種は熟令幼虫越冬だが、この成虫が産卵できる可能性は低いようにも思える。部屋に転がしておいたクリの実で育ったことは間違いないだろうが、今の時期に羽化するとは意外だった。ちなみに、第一化の成虫は、5月中頃に見られる。






人のしわざ、とは?

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三股町 田上

すぐ近所のクヌギ林に降りてみた。昨年の冬、半分以上が伐採され明るくなった。
樹皮剥離IMG_0817.JPG
さて、写真はナタで樹皮剥離された痕である。クワガタムシ採集のために誰かがやったのはあきらかで、やった本人も若干は後ろめたさもあるのか、あるいは他の採集者に気付かれたくないのか、車道から見えない裏側に傷を付けている。
カブト、クワガタの採集に興じる人はもの凄く多い。その気持ちもわかるが、やり方にはいささか違和感がある。それもそうだ。他人の土地に入り込み、好き勝手にナタをふるう、という行為は、これはアカンだろう。ズッタ、ズッタに傷付けることを他人の土地でやっていいかどうか、大人なら判断できることだ。しかし、このような行為をする人間もじつに狡賢いから、その現場を押さえることが難しい。人目を避けてやるからだ。

自然環境で、クワガタムシやカブトムシがどうやって暮らしているのか、それを気長に根気よく見つめる人は、ほぼ皆無だ。まずはできるだけ数多く採集し、できればでっかい個体を得たいと、それしかない。

さて、我が家のアカメガシワの樹液にはヒラタクワガタが来ていた。昨日はコクワガタもいたのだが。
樹皮剥離IMG_0823.JPG黒い穴ぼこは、コウモリガの幼虫が穿孔した痕で、ここから以前、コウモリガの成虫が羽化したのであった。大きな窪みは、コウモリガ幼虫のしわざなのである。樹液が出る理由には自然界の営みがあるのであって、それをしっかりと見つめたい。








美味しい牛糞とは

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三股町 田上

Mさんのお宅にお邪魔した。敷地の手前に牛舎があり、ここで牛糞をいただくためであった。生憎、落ちたばかりの糞がなかったので、しばらく待つことにした。ちょうど夕方の餌やりの時間だった。その作業を眺めながら、育牛のことをいろいろ教えてもらった。若牛は生後11ヶ月で競りに出される。競り間近の牛のお隣には、乳離れしたばかりの子牛兄弟がいた。
子牛IMG_0755.JPG親から離すと一晩中鳴くそうだ。親も同じく鳴くので、結構騒がしいとおっしゃっていた。我が家はどの牛舎からも400メートル以上離れているので遠声でしかなく、むしろ田舎の情緒を感じるいい響きとなる。
好奇心はあるものの、牛は用心深い。顔を撫でようとすると、すぐに逃げる。手をダランと差し出すと長い舌で舐めてくれる。かなりザラザラとした感触。これがタンなのか。旨いと言って喰っているけれど。

待つこと30分。ボトン、とうんちが落ちる音がする。「あ、落ちました!」
Mさんがさっそくショベルでうんちを掬い上げて、牛舎の外に運んでくれる。それを私はビニール袋でわしづかみにする。「おお!温かいですね。新鮮!!美味しそう!」などと喜ぶと、Mさんも大笑い。

牛糞のごちそうをたんまりいただき、ダイコクコガネに給餌したあと、残りは冷凍庫に保管した。
冷凍庫には牛糞やらカイコの繭、カマキリの卵のう、など通常では考えられない物件がギッシリ納まっている。そのうち大容量の冷凍専用庫が必要だなあ。


夕方遅めの犬の散歩。カトリヤンマが盛んに餌を穫っていた。 ヒグラシも鳴いていた。
夕焼け1020.JPG




愛宕山で観察会

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延岡市 愛宕山

愛宕山は延岡市の中心部にあり、植生豊かな森に覆われている。私が年に数回、通い続けるきっかけはベニツチカメムシだったが、それ以外にも昆虫観察、自然観察に打ってつけのフィールドとなっている。その愛宕山で初めての昆虫観察会を行った。参加者は80名。家族連れの方がほとんどで、皆さん若い世代の方々だ。子供達は小学低学年から下の年齢で、皆元気に歩いて、いろいろと虫を見つけてくれた。
今日はカメラをぶら下げてはいたが、撮影はまったくせず、観察と説明に専念した。大人数なので最初からカメラは必要ないと思ってはいたが、一応昆虫写真家という手前、カメラを携えた。なので、今日は写真がありません。

アサギマダラは、採集できた♂2、♀1の他に目撃3頭を加えて6頭を確認できた。採集した3頭もあとで全部、逃がした。ヒメカマキリやいろいろなバッタ類など昆虫観察を楽しむことができた。
ベニツチカメムシ集団の場所では、ボロボロノキとベニツチカメムシの詳しい生態のお話しをした。こういう現場で大勢の方にお話できる機会はまずないことだけに、私自身、たいへん嬉しかった。多くの方が、ベニツチカメムシのことを知り、理解してもらいたい。でないと、ときとして不快害虫として駆除されてしまいかねないからだ。

身近な場所に自然豊かな森があちこちにある延岡市は、たいへん羨ましい。



ヒラタミミズク幼虫

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延岡市 愛宕山

今日も秋晴れ、朝晩は冷えるが日中は暖かい。延岡までの車中、冷房を入れた。明日の観察会のための下見に訪れた。
愛宕山の中腹車道脇の草むらに、タテハモドキがいた。うっかり見落としそうだ。
タテハモドキIMG_0634.jpg
手乗りできるかと思ったがやはり、飛び立ってしまった。しばらく飛び回っていたがやがて同じような場所に落ち着いた。あまり活動したくないようだ。
タテハモドキIMG_0642.jpg
「ととろ三人の会」スタッフの方と、観察会のコースをゆっくり歩いてみた。時間はおよそ1時間半。コースの最後に来て、アジサイの葉裏にピタリと張り付いた、ヒラタミミズク幼虫を発見。
愛宕山のヒラタミミズクIMG_0666.jpg
どうやら羽化が間近のようである。これまでヒラタミミズクを観察した場所は、石垣島と日南市の2カ所のみで、今回の延岡市での遭遇は嬉しかった。これでいるとわかったので、探す意欲も湧くというものだ。しかし、アジサイの葉裏というのは意外な場所だった。

綱渡り

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三股町 田上

長い後ろ両脚が無いことから、このヒメクダマキモドキの♀は何らかの事故に遭遇したのだろうと思える。
綱渡りIMG_9933.JPGその一難から辛うじて逃れたものの、着地したのがジョロウグモの網糸だった、ということか。いや、それ以前に不幸な出来事があったのかもしれない。
ジョロウグモの方は、かなり上方の網巣に陣取っていて、このでかい獲物には関心を示していないようだった。このあとどうなるのか?一体どうしたいのか?見極めたいところだが、残念ながら今の私にはそんな時間の余裕がない。

昨日、キタテハの幼虫が前蛹になっていた。それなら今日のこの辺りの時間帯に蛹化するだろうと、撮影の準備をして、ときどき様子を見ていたら、予想通りの時刻に脱皮が始まった。


Canon スピードライト 430EX III-RT、がようやく届く。無線通信で操作できるストロボが2機種になったが、これに加えてニッシンのストロボもサブとして活躍してくれている。

綱引き

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三股町  田上


西洋アサガオの繁茂も凄まじいが、ジョロウグモも負けじと、庭一面に網を張っている。
どっちがどっち_5A_0127.JPG
この場合、ジョロウグモが先に西洋アサガオの蔓に糸を掛けたのだろうが、しかし、こうなると西洋アサガオの方もここぞとばかり、蔓の伸び先を得て勢いづくのであろう。クモと植物とで利害が一致、ということであろうか。

先月後半頃から、夜の鳴き声は大きく入れ替わった。写真はタイワンクツワムシのオス。
どっちがどっち01_5A_0130.JPGクツワムシの鳴き声がか細くなる頃、タイワンクツワムシの鳴き声が際立ってくる。そして今はもうタイワンクツワムシの鳴き声だけになった。

光ケーブルが敷設されたのはいいが、新規申し込みや、工事日程などはまだ先のことであり、光通信の恩恵を授かるには2週間以上先になりそうだ。それで固定 電話+インターネットの基本料金は結構、高いとわかった。基本料金が6000円、、、、使わなくても6000円って、高い、高過ぎる!あほらしいので止め たい気分になる。まあそうもいかないのだが。


アケビを食べるテン

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三股町 田上


お隣の果樹園では、アケビが繁殖しており、アケビの実を食べに来る輩は多い。
先日はニホンザルの子供が来ていた。しきりと鳴くので、群れからはぐれたのかと思えた。

今日は路上にテンのフンが多かった。なるほど、アケビを食べたのが一目瞭然。
テンの糞IMG_0540.JPG
「なんだよ!種ばっかりじゃん!」   そんな糞もありました。
テンの糞IMG_0542.JPG朝一番、午前6時半の田上集落の様子。
霧IMG_9817_1.JPG


三股町 田上

カレハガ越冬幼虫は、昨年の2月に松山の実家近くで見つけた。一昨年から、宮崎の自宅周辺では見つからなかったが、しかし今日は幼虫に呼び止められた。

用事があって隣のクリ林に降りて行った際、葉っぱをすっかり落とした背の低いウメの木から、たしかに声がしたのである。「待ちなさいよ。ここだよ、ここ!」
一旦は通り過ぎたウメの木に後戻りして梢を覗き込めば、すぐに目の前に、カレハガの幼虫がいた。しかもそのすぐ上、うんと下、左上、右下、奥裏側、と6匹が次々と。写真はそのうちの2匹。
カレハガIMG_0443のコピー.jpg6匹とも全部、色模様が違うことにも驚いた。皆、おそらく兄弟で、同じウメの葉を食べて育っているはずだ。それぞれが止まっている場所も、ちゃんと選んであるかのようだ。体長は3センチほど。

アシダカグモを引きずって運んでいたのは、ツマアカクモバチの♀。
ツマアカクモバチIMG_0476.JPG毎年、我が家の床下によく運び込んでいるが、この♀もしきりと床下の通気孔を点検していた。にもかかわらず、獲物を置いたまま他の場所へプイっと飛び去ったり、あちこちへと移動していっこうに通気孔へと進まない。ずっと眺めている時間もないので10分ほどで切り上げたが、30分ほどして戻ってみたら、蜘蛛もハチも居なくなっていた。通気孔の中へと運び込んだのか、それとも別の場所へと行ったのだろうか。
ワレモコウ日没IMG_0516.JPG
ずっと探し続けている蛾だが、今日も見つからず。        ワレモコウのシルエット。

神社のオガタマノキ

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東臼杵郡 門川町  

午前8時過ぎ、日向市内のホテルを発ち、国道から五十鈴川を遡り谷間を奥へと進んだ。昨日、うっかり通り過ぎた神社だが、今日は鳥居に気付いて、立ち寄ることができた。
オガタマノキIMG_0240.JPG去年の6月に初めて訪れた神社。 ミカドアゲハの幼虫がまだギリギリ見つかるのではと、オガタマノキを覗いてみた。梢を探り始めて3秒で、ミカドアゲハの蛹が見つかった。
オガタマノキIMG_0305_1.JPGアオスジアゲハの蛹とは頭の向きが逆で、お尻を葉柄の方にして体を繋ぎ止めている。私がこれまで見て来たミカドアゲハの蛹化姿勢は全てこうだったが、稀にこの逆の姿勢のこともあるようだ。どういった条件でそうなるのか、よくわからないようだが。
蛹を見つけてしまうと、幼虫探索の意欲も無くなったが、実際、食痕の有無からしてもいそうには思えなかった。写真の蛹はこのまま冬越しすることだろう。

オガタマノキの実は、コブシの実とよく似ている。それもそのはず、両種は同じモクレン科であり、花もよく似ている。
オガタマノキ実IMG_0235.JPG
「森の学舎」では約2時間ほど昆虫観察会を行った。幸い天候に恵まれ、気温も高めだったので、いろんな昆虫観察を参加者の皆さんと楽しむことができた。

オガタマノキIMG_0242.JPG











オンブバッタ

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東臼杵郡 門川町 「森の学舎」

明日の観察会の下見を午後から行った。場所は県北の「森の学舎」の敷地内。学舎の手前の神社に寄ってみるつもりだったが、どこで見落としたか通過してしまった。その神社の境内には観察のし易い低い枝の多いオガタマノキがある。下見を終えて日向市内のホテルに戻る途中にもう一度気をつけてみたが、やはり神社の様子が変わったのか、わからずじまいでまたもや通過してしまった。

オンブバッタ♀IMG_0225.jpg
羽化したての柔らかい体だった、オンブッバッタ♀。薄い黄色地に赤みを帯びて奇麗な個体だった。
さて、今夜はホテルで原稿書きの仕事。


クチブトカメムシ

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三股町 田上

カラムシは、フクラスズメ幼虫の暴食により、茎だけの破れ傘みたくなっている。フクラスズメ幼虫の大繁殖は凄まじいが、しかし喰うものがいれば、喰われるものもいる。
フクラスズメ幼虫IMG_0124.JPG
吸血カメムシ、ことクチブトカメムシのお腹はパンパンに膨らんでいる。獲物を宙づりにするのは、獲物が暴れ逃げる足場を奪うためでもあろう。クチブトカメムシの長い口針が、獲物の体内深くまで侵入しているのだろうと、想像する。一体、どのくらいの長さであろうか。一度は見てみたいとも思う。

午後5時過ぎ頃、畦道の草むらでは数頭のヒメアカネがねぐらについていた。小柄で可愛い赤とんぼだ。
ヒメアカネIMG_0144.JPG谷津田奥の杉伐採作業は朝早くから毎日、夕方遅くまで続いている。

伐採作業IMG_0011.JPG細長い帯状に刈り進めているようだ。連日のように大型トラックが木材搬出で出入りするので、農道のあちこちで陥没が激しくなっている。要所、要所に分厚い鉄板を敷いてはいるが、その鉄板の縁もがめり込み始めていた。トラックはでかく、農道の巾ギリギリなので、ちょっとしたカーブでも慎重に速度を落としながら走行している。伐採作業が終了したあと、損傷した道路の修復作業を業者がちゃんとやるのだろうか?トラックが走行するとかなりの土埃が舞い上がり、道ばたの草むらは白く汚れている。小さな昆虫を相手に風景を眺めていると、その汚れも気になって仕方が無い。もっとも作業が終了して雨でも続けば、また元通りになるのだろう。



三股町 田上

今朝も外灯を覗いてみれば、ヤママユの♂が4頭居残っていた。さらに、5頭目はジョロウグモの網巣に掛かっていた。
ヤママユ♂ジョロウグモIMG_9989.JPGジョロウグモは翅脈から吸血していた。ヤママユ♂の翅はもうボロボロ。本来ならクモの糸も弾いてしまう翅だが、ここまでボロになると鱗粉も残り少なかったのだろう。あっさり、クモの餌食となってしまったようだ。

田上地区でも、数日前から稲刈り作業が始まっている。

稲刈りIMG_9782_1.JPG
谷津田の奥で杉伐採作業が連日行われているせいか、イノシシも出没していないようだ。

さて、私の作業といえば、本の編集に関わることで、写真データを整理しつつ、原稿を書いている。以前から何度も書いているが、私はパソコン上での作業は、原稿書きのタイピングは別としても、それ以外の煩雑な作業は苦手だし、できればやりたくもない。理由は簡単で、楽しい、とは思えないからだ。
それで、出版本のラフも手描きである。ちょっとだけ、インデザインをいじってみたが、とても極めようとは思えない。
仕事PA090005.jpgプリントを出力して、作業している。パソコンではいちいちスクロールしたり、ファイルを呼び出したりと、その作業がじつに不愉快だ。私のやるべき仕事は、こういう場所ではなく、他に時間を割きたいと思う。



ジョロウグモの獲物

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三股町 田上

トイレの窓からちょうど目線の高さに、ジョロウグモの巣網が見える。以前から毎日のように糸張り作業などを眺めていたが、今日は見慣れない獲物が掛かっていた。
ジョロウグモIMG_9955.JPG
窓からではちょうど逆光になってわかりづらかったが、外に出てみればイシガケチョウであった。
すでにイシガケチョウの体は食べ尽くされて消失し、翅だけが残っていたのだ。
ジョロウグモはナナホシテントウを抱え転がすようにして、食事中であった。

ジョロウグモIMG_9962.JPG画面奥にもナナホシテントウが掛かっている。

日没IMG_9766_1.JPG



ヤママユの季節

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三股町 長田

今朝、居間の窓からヤママユの姿を確認できた。クヌギに繭があるので、毎日見ていたのだが、ようやく昨夜になって羽化した。山吹色の♀とわかったので、さっそく駆け寄ってみた。そしたら、茶色翅の♂と交尾中だった。♂は地味な色合で遠目には気づかなかった。

そこで別のクヌギの繭も気になり、そちらも覗きに行ったら、なんとそこでも雌雄がぶら下がっていた。
ヤママユIMG_0281.JPG画面左から繭殻、中央にオス(ボロボロ)、右奥にお腹の大きいメスが見える。メスは左端の繭から羽化し、そこでコーリングしているところに、画面中央のオスが飛来し、交尾が成立したと思う。今朝になって交尾が解けたのではないだろうか。交尾カップルの写真は以前にも載せたことがあるので、今日はこのような場面の写真を選んだ。


仕事部屋の外灯にも、オスが来ていた。 大きい!
ヤママユ♂IMG_9894.JPGつまり、昨夜のうちにヤママユのオスが3頭飛来し、そのうち2頭はメスと交尾したわけだ。

じつは冬の間に家壁に付いていた卵を20数個回収していた。昨年の今頃、窓の灯りに飛来しそのまま家壁に産卵したものだ。卵は金網ケースに入れて庭で保管し、今年の春になってふ化した幼虫はすぐに庭のクヌギに放ったのであった。しかし、幼虫は次々と姿を消していき、結局、生き延びて繭を紡いだものは6頭に過ぎなかった。その6個の繭は次々と羽化して、今夜、最後の1オスが羽化した。6個の繭は全て無事に成虫が羽化し、そのうち2メスはどこからか飛来したオスと交尾できたのである。

先月のいつだったか、家のすぐ前の電柱で工事が始まった。あまり気にも留めなかったが、再度、工事が入り、さらに昨日になって、三たび工事が入った。さすがに気になって工事の方に聞いてみれば、NTTの光ケーブルの延長工事だった。「えっ!!光ケーブルがうちでも使えるのですか?」って、電柱は我が家の前で終点であるから、まさに我が家のために光ケーブルが敷かれてきたということになる。さっそく電話回線の契約変更を申し込んだのだが、工事までには2週間以上掛かるようだ。
宮崎に引っ越してから、光ケーブルを待つこと(いやほんとは諦めていたけれど)、8年!!


クヌギのドングリ

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三股町 田上

3年前、90センチほどの苗木を買い求め、20数本を敷地の陽当たりのいい場所に植えた。その半数以上はコウモリガの食害などで枯死した。さて、そのうちの一番成育の良いクヌギでは、今年になってドングリが成った。
クヌギのドングリIMG_9862.JPG
ドングリの発芽からおおよその計算をすると、発芽後5年程で結実したことになる。以前、クヌギがドングリをつけるのは発芽後、10年は掛かると聞き及んだことがある。ずいぶんと早い結実だ。もっともこの一本のクヌギだけが他の株に比べ、異常に思えるほど成育が早い。

午後5時15分、犬の散歩に出た直後。イシガケチョウがセイタカアワダチソウで吸蜜していた。
イシガケチョウIMG_9867.JPGシチュウの具材の買い物に出たのはいいが、郵便局での用事も済ませたあと、家に戻ってから肉を買い忘れていることに気付いた。物忘れが多くなっていることに、恐怖を感じる。

数日前からヤママユの羽化が次々と始まっている。クスサンもポツポツ、羽化し始めた。


ヒメジャノメ

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三股町 田上

ヒメジャノメ翅ボロIMG_9621.JPGおそらく鳥に襲われたのだろう、後ろ翅がV字型に破れており、前翅の縁も損傷が際立つ。
六本脚の昆虫なのに、このヒメジャノメには、一見4本の脚しかない。よ〜く見つめれば、体に密着させた前脚がある。あるが踏ん張るにも歩くにも、この前脚2本は使ってない。なぜか?私はその理由を知らない。

こちらもヒメジャノメだが、翅の損傷はわずか。
ヒメジャノメIMG_9735.JPG犬の散歩に出たのは、ちょうど日没時の午後6時前だった。
日没IMG_9734.JPG



ツマジロエダシャク

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三股町 田上

朝、庭にいた、ツマジロエダシャク。昨夜、灯りに飛来したようだ。

ツマジロエダシャクIMG_9545.JPG4枚の翅を誇らしげに拡げているように、見える。「どこにも、隠し事はありませぬ!」
そんな声が聞こえるような気がした。

和名としては、「端白」の種類はいくらでもいそうだ。すっきりしているのはいいが、あっさりし過ぎとも感じる。例えば「ツマジロチャスジエダシャク」とか。

さて、今日は午後4時頃から、草刈り作業を行った。宅地の周辺の平地だけで2時間半。薄暗くなって終了した。林の下草刈りは当分できそうにない。汗をかいたが、でも夏ほどではない。作業はだいぶ楽になった。


昨夜のうちに、冷凍していた牛糞を冷凍庫から出して解凍しておいた。今朝になっていい香りがする。もちろん、ダイコクコガネの餌である。

石神井公園

石神井公園のふるさと文化館で、今月から開催している
「蝉類博物館〜昆虫黄金期を築いた天才・加藤正世博士の世界〜」
に行ってみた。
蝉類博物館.JPG
このあと日曜日ごとに講演会が5回もあるが、残念ながら私は行けない。興味ある方は是非、展示だけでなく講演会にも参加されるといいだろう。もちろん展示内容も素晴らしかった。1時間、メモ帳を片手に見学した。ちょうど昼前だったので、文化館の食堂で武蔵野うどんを食べた。糧うどんは美味しかった。

石神井公園PA030001.JPG

昼食を終えてからは公園の遊歩道をゆっくりと巡った。土曜日とあって、人は多かった。捕虫網を持った子供と連れのおじいちゃん、お父さんも三組見た。小学生低学年で、おそらく2〜4年生。虫かごの中をチラッと見たら、クマバチとカマキリくらいだった。でも子供たちは目を輝かせて歩いていた。
私の収穫は、こちら。

ミミズク♂IMG_9529.JPGミミズクの♀。まだ羽化して日も浅い新鮮な成虫だった。

コブシやミズキには、アカスジキンカメムシの終令幼虫が多数いた。4令幼虫も少し混じっていた。

今日は東京出張最終日。 何はともあれ、人の多さにめまいがするほど、疲れを感じた。しかし、
「蝉類博物館」の見学ができて、良かった。Suicaで私鉄バスに乗れるのも便利だった。知らなかった、、、、。小銭を用意しなければと慌てたが、バス停を見て初めて知った。

宮崎空港に着いたら、バスの到着まで、30分待ちだった。空港の店は全部閉じていた。

銀座 教文館書店 ナルニアホール

午後6時から「昆虫の魅力を伝える仕事〜小さな命を見つめて」と題して講演を行った。

アオハダIMG_9456.jpg
アオハダの赤い実。そして、トチノキ。

トチノキIMG_9453.jpg
ホテルに戻ったのは、午後11時20分。
上京してから毎晩、就寝は12時以降が続いた。普段、宮崎では午後10時には就寝しているから、さすがに疲れた。

新宿御苑

ツトガ科ノメイガ亜科  オオキノメイガ

色といい、大きさ(開張4センチ)、といい目につきやすい、オオキノメイガ。このグループの特徴として、葉裏にペタリと張り付くように止まる。人が近寄るとたいへん敏感で、すぐに別の場所へと飛び去ってしまう。
オオキノメイガIMG_9352.jpg
朝早くは晴れていたが、昼頃から雨が降り始めた。今日は一日、ホテルで原稿書いたり、持参していた虫から出てきた寄生バチを撮影していたりした。寄生バチの体長は1.5ミリ程度。
じっと静止する瞬間を待ちながらの撮影には、時間が掛かった。

東京ではとにかく、よく歩く。というか、歩かされる。野山でない限り、宮崎の日常生活でこれほど歩くことはない。そこで、今回はジョギング用のシューズを履いてきた。重い機材を担ぐこともないので、軽いジョギングシューズがちょうどいい。
 さて、今夜は打ち合わせの仕事、最終日。雨の中を歩く。長靴が欲しくなった。