2015年11月アーカイブ


コバネイナゴ

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三股町 田上

朝一番(午前6時)の室内気温が、8度cだった。外はもっと冷えている。犬の散歩途中、コバネイナゴのカップルがいた。
コバネイナゴIMG_1019.JPGまだまだ活動している虫の姿はいろいろ見られるが、種類、数ともに減ってきた。

散歩から戻ると、都城市の上空に熱気球が漂っていた。
コバネイナゴ気球IMG_9973.JPG
当初、画面右つまり北の方角に浮かんでいたが、かなりの速度で画面左、南へと流れていった。風まかせの気球ではあるが、高度を変えることによって風を選ぶようだ。熱気球のガスはプロパンだが、一回の飛行で家庭の台所で使用する1〜2ヶ月分のガスを消費するらしい。

朝焼け、と満月

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三股町 田上

午前6時50分。西の空に満月。

霧島山朝焼け701A9759.JPG霧島山のシルエットも雲に隠れることなく、見えた。
全国的な寒波とあって、南九州でも山間部では積雪があった。霧島山も標高1,000mを超えた辺りでは、白くなっていた。画面右奥が最高峰の韓国岳。
霧島山朝焼け701A9765.JPG

今朝、パソコンの外付けHDDの一台が、バックアップ作業ができず、不調であるとの表示が出て、マウントされてなかった。さっそくディスクユーティリティで診断したところ、損傷があるので、修復するようにと指示が出た。ところが修復作業途中で、修復不能となり終了。ええ!!今、仕事をしているメインのHDDが使えないとは!?といささか狼狽するも、これはおかしい、と思った。何度かパソコンとの抜き差しを繰り返しているうちに、「問題はありません」といつのまにか復帰していた。何が起こったのか?いづれにせよ、万が一を考え、さっそく別の外付けHDDを二次バックアップとして用意した。



拝み虫、とは

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三股町 田上

駐車場の脇の草むらのねぐら。そこには、キチョウとタテハモドキがいたのだが、今朝、覗いてみれば、キチョウの姿は無かった。
で、室内作業に戻ろうとしたとき、側溝のコンクリート面に貼り付いた、コミスジ幼虫を見つけた。 画面中央左。側溝には幼虫が食べ育った、ナツフジのつるも見える。

コミスジ越冬幼虫701A9710.JPGさらに近づいてみれば。

コミスジ越冬幼虫701A9715.JPG

たしかに、コミスジ幼虫だ。すっかり、枯れ葉色になっている。このあとどこに潜り込もうかと思案しているのではないだろうか。

庭のクヌギでだいぶ前から観察している、ヒメカギバアオシャク幼虫。体長1㎝ほど。
ヒメカギバアオシャク701A9706.JPG枝に見事に化ける姿は、拝み虫、とでも言えようか。振動を感じるとすぐにこのポーズをとる。テレビの見過ぎか、五郎丸の、あのポーズも連想する。



チョウのねぐら

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三股町 田上

夜、駐車場に車を入れるときに、ライトの明かりに浮かび上がる姿に気付いていたのだが、もうどのくらい前だったのか忘れてしまった。今朝、その草むらを覗き込んでみれば、たしかにキチョウがいた。
キチョウ701A9681.JPGずっとこの場所で休止しているのか、それともたまには出掛けることもあって、夕方には戻っているのか、そこはわからない。このキチョウのすぐ傍にはタテハモドキも2頭いた。
タテハモドキ701A9679.JPG
今日は気温も低めだったが、日中になると活動している蝶は多かった。しかし、駐車場の片隅の草むらのねぐらで、キチョウとタテハモドキ達はまったく動くことなく、休止したままであった。さすがに初冬なのだなあ、と感じた。自然カレンダーとはこういうことだ。

三股町 田上

来月に開催予定の写真展の準備作業を始めているが、時間に余裕がなく、ギリギリのスケジュールだ。

午後1時過ぎ、玄関前のツワブキにモンシロモドキが来ていた。最初はスジグロシロチョウかと見過ごしそうになった。しきりと吸蜜していたおかげで、撮影もできた。

モンシロモドキ701A9662.JPGモンシロモドキを初めて撮影したのは、八丈島で、9月のことだった。南方系の蛾なんだなあ、と感激したことも懐かしいが、それから10年以上経て、宮崎の我が家周辺ではたまに見かけることができるようになった。本種の詳しい分布を知らないが、本州も分布域に入っており、それがどの辺りからかわからない。モンシロモドキは、けっこう神経質で、なかなか近寄らせてくれない。
モンシロモドキ701A9668.JPG

黒点模様が並んでいて、眼をカモフラージュしているようにも見える(10MG)。

さて、一昨日から諫早市の国立諫早青少年自然の家に出掛けていた。「森のようちえん」全国フォーラムの分科会の中で、講演と観察会の講師の仕事があった。フォーラムは三日間に渡って終日開催されていたが、私は22日の午前中のプログラムの講師として参加しただけなので、前日に観察会の下見をしたあとは、なんとも身の置き所もなく時間を持て余し、夜の懇親会の盛大な立食パーティも、誰一人として会話を交わす相手もおらず、早々に退散して大浴場で一人きりの贅沢入浴を堪能した。寝室は2段ベットの相部屋(4人)であり、同室の方に気を遣いながら就寝した。就寝して深夜、後から入室して来た兄ちゃんが、部屋の明かりを点灯してからに、眩しいことこの上無し!「この野郎、少しは気を遣わんかい」とどなりつける気も失せ、手で顔を覆い寝たふりをした。「ああ、早めにホテルをとっておかなかったのが災いしたなあ」と悔やむもすでに遅し。諫早市内のホテルは連休のせいか、どこも満室で予約がとれなかったのだ。フォーラムでは講師も会場の青少年自然の家の宿泊施設に無料で泊まれるのだが、それを伝え聞いたのは直前のことだった。諫早市内のどこのホテルも満室、というのも不思議ではあった。

さてさて、肝心の講演と観察会のレポートだが、今回はいづれも充実した内容だった。
なんといっても聴講者の方々が熱心であったからに他ならない。しかも、予報では天候が崩れるとのことだったが、午前中は気温も高めで日差しこそ無かったが、そこそこ虫たちも動いてくれた。細かく書いていると長くなるので省略するが、皆さん、野外観察がいかに楽しいものかを、改めて実感していただけたかと思う。
参加者の定員数はあらかじめ聞いていたが、当日の朝、飛び込み参加の方がいて、嬉しかった。




イナゴとカマキリ

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三股町 田上

メダケの葉を食べていた、コバネイナゴ。どういう味かわからないが、同じ生き物として、それが旨いことには違いないのだろう、と思いたい。

コバネイナゴ701A9608.JPG庭に佇んでいた、オオカマキリのメス。もちろん、この時期にオスはもう生き残っていない。
オオカマキリ701A9635.JPGお腹の膨らみからして、まだ産卵する元気はあるだろうが、すでに動きは鈍い。鈍いながらも威嚇行動はしっかり見せてくれた。

先日、21〜22日と長崎県諫早市、国立諫早青少年自然の家に出向いていた。
宮崎から長崎へはかなりの長距離移動となるが、熊本からフェリーで島原まで渡ると、高速道路をずっと運転するよりかは、はるかに楽かと思えた。いづれのルートを選んでも所要時間はほぼ同じだから、精神的にも肉体的にも楽なルートを選んでみた。
島原〜熊本間のフェリーはオーシャンフェリーと九商フェリーの2便がある。オーシャンフェリーは高速艇で、所要時間は30分。一方、九商フェリーはいささか老朽化の感もあるフェリーで、所要時間は60分。私は2社の違いを知らぬまま、港に到着したタイミングで、フェリーを利用してきたが、今回、島原からの戻りの便で、2便の違いを不覚にも初めて気付いた。
九商フェリーの運賃はオーシャンフェリーより、600円も安いのだ。その分、船の速度が遅いということなのだが、じつは、しかし船旅を楽しむという点では、九商フェリーの方が勝っている。オーシャンフェリー高速艇ではデッキに出ることもできないが、九商フェリーではデッキにベンチもある。実際の到着時間を見た限りでは、九商フェリーでは60分も掛かっておらず、オーシャンフェリーとの格段の違いを感じなかった。大雑把に言えば、どちらに乗船しても時間的に大差はない。ならば、船旅を味わえ、運賃も安い九商フェリーがいい。

諫早市での講演、観察会の仕事については、明日、書くことにします。



三股町 田上

褐色型のハラビロカマキリは少ない、とは以前にもしつこく書いてきた。その褐色型のメスがアラカシの梢にいた。
ハラビロカマキリIMG_1672.JPG体のほとんどは褐色なのに、複眼だけは緑色。これも不思議ではある。緑色型が圧倒的に多いだけに、褐色型に会えると、少しだけ気分がいい。

ツワブキの花ももう終わりだが、多数の虫が訪れている。今日もイシガケチョウが3頭、来ていた。

イシガケチョウIMG_1688.JPG



三股町 田上

田上の集落に、ズズンと横たわる丘の杉山が、綺麗さっぱり刈りとられ、集落全体が様変わりした。総延長400m前後の丘が丸刈りされたので、これまで集落を二分していた壁が無くなったとも言える。それほど、規模の大きい伐採だった。今日も作業は続いていたが、搬出作業がメインとなっている。

朝から晴れ間は出なかったが、気温は高め。西洋アサガオの花で、モンキアゲハが吸蜜していた。
モンキアゲハIMG_1650.JPG
花盛りを過ぎたツワブキには、ツマグロヒョウモンが10頭前後、キタテハが5頭、イシガケチョウが2頭、と賑やかだった。
ツワブキの葉上では、オオカマキリのメスが、ヨツモンカメノコハムシを補食していた。獲物と葉っぱを同時に抑え込んだようだ。
オオカマキリIMG_1635.JPG見ているうちに、ホヤを肴に一杯やりたくなった。みちのく、ですな。
ヨツモンカメノコハムシは、西洋アサガオでも繁殖している。葉っぱを穴ぼこだらけにする。
ヨツモンカメノコハムシIMG_1656.JPG午後9時。また、雨が降り出した。


息抜きの一時とは

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三股町 田上

昨夜から雨が降ってはいたが、今朝は前線通過に伴い激しい雷雨となった。
当然、NHKテレビ地上波は受信障害となり、まったく映らず。これでは受信料払うことに納得がいかないのも当然だろう。民放局2局は映る。ラッキョウ畑にもあっという間に水溜まりができて、白く輝いていた。

雨の一日IMG_1601.JPG土砂降りは断続的に昼過ぎまで続いたがこの時期としては珍しく生暖かい一日だった。
午後5時15分頃、受信障害の原因となっている東向かいの杉山から、なんと、ヒグラシの鳴き声が聞こえてきた。「一体。いつ頃羽化したのだろう?」冷凍睡眠から目覚めた未来で、周りには誰一人として知り合いもいない、そんな孤独感に襲われた時の気分を想像してみた。

さて、昨日のこと、ずっと続けていた原稿書きの息抜きに、昼食後、ほんの数分間だけ庭に出てみた。クヌギの梢にいるリンゴドクガ幼虫の様子を覗いてみたのだが、キョ!キョ!キョ!というヤマセミの鳴き声が、聞こえてきた。

林の下の池に目をやると、なんと、白いヤマセミの姿が見える。しかも魚を嘴にくわえ、しきりと枝に叩きつけているではないか。魚の体長は20㎝くらいだろう。

「庭に立てば、ヤマセミの狩りも見えます。」そんな状況までは、さすがに想像できなかった。
いや、これまでただ単に気付いていなかっただけなのだろう。
おそらく、下の池には、アカショウビンも時々、来ていたのだろうなあ、と思いながら
また、原稿書きの仕事に戻った。

カメムシ、嬉し

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三股町 田上

日めくりカレンダーが、ずいぶん痩せたよね、と感じるのもこの頃か。
もう一ヶ月以上続いている杉伐採作業もいよいよ、終盤に近づいたようだ。
なぜか切り残されたヒョロヒョロ杉。これまで見えなかった向こうの尾根に並ぶのはクヌギ。
杉伐採IMG_9956.JPG杉の伐採には重機がロボットのように働く。切り倒す方向をアームで調整するし、倒した杉を軽々と持ち上げ、所定の場所へと積み上げている。重機の操作は熟練しないと、かなりの危険を伴いそうだ。
杉伐採IMG_9959.JPG
玄関の明り取りに、カメムシのシルエットがあることに気付かぬわけがない。これまでにもこの明かり取りにはアオダイショウのシルエットがあったりもしたが、虫や生き物を見るアンテナが自動的に働くせいだろう。
キマダラカメムシ701A9550.JPG
大きさからしても、体型からしても、キマダラカメムシだろうと判ったが、一応玄関の外に出て、わざわざ順光で確認、撮影もしておいた。カメムシがわざわざ我が家に訪問してくれるのだから、これを喜ばずして、人生、何が楽しいと言えるだろうか。

などど、書き込んでいるうちに、午前3時も近くになった。

つまり、この記事は16日の出来事です。

クワコ♂

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三股町 田上

昨夜、灯りに飛来したクワゴの♂。 羽化して間もない新鮮な姿だった。

クワコ♂701A9529.JPGまわり込んで、顔を見てみる。触角が大きい、やはり♂である。
クワコ♂701A9536.JPG
明るくなったら、もう活動したくないようだ。「眠い!」と聞こえた気がする。

午後5時過ぎ、トイレの窓から見た、ジョロウグモの巣網。
ジョロウグモ701A9543.JPG
さて、今日は申し込みしてから約一ヶ月目にして、ようやく光電話回線の工事となった。それに伴い、プロバイダー契約も更新。メールアドレスなどは変わらず、変わったのは接続速度だ。たしかに、ネット回線の速度が向上したのは実感できるが、実際、どこまで速くなったのかは、これから検証。工事の入った今日は昨日と打って変わって晴天だったのが、幸い。工事の立ち会い、工事後の接続設定などにかなり時間をとられてしまったが、これは仕方が無い。田舎暮らしで仕事を続けるには、もはやネット環境無しでは成立しない。ま、ほんとうはそうでもないと思う。少しでも経費を抑え、楽したい、という横着に過ぎないのだ。

三股町 田上

午前6時45分。今朝も濃い霧に包まれて一日が始まった。
朝霧IMG_1581.JPG2ヶ月前から続いている杉伐採作業も、ようやく終盤に入ったようだ。今日は道沿いの杉の伐採が進んでいた。これまでは壁になって作業現場を隠していたが、チェンソーを扱うおじさんも杉を支える重機も、丸見えになった。

杉伐採作業IMG_1583.JPG
ここまで伐採が進むと、中途半端に残された杉が気になる。それと運び出される杉材はいいとして、細い幹や削ぎ落とされた小枝などは放置されたままになるそうだ。地主の方々がいづれ薪などに回収するにしても、かなりの量なので片付くまでには相当時間が掛かるように思う。伐採のあと一気に繁茂する植物たちの姿は想像がつくけれど、この丘を有効利用しようという計画は今のところ聞いていない。もしも私に財力があれば、ここを借り上げて、クヌギ・コナラ林にしてみたいと思うがそれは叶わぬ夢に過ぎない。

庭のクヌギで、昨日、リンゴドクガ幼虫は3枚の葉っぱを綴り合わせて、お籠りした。
したけれど、まだ営繭は始まっていない。
リンゴドクガ幼虫701A9398.JPG


三股町 田上

満開となったツワブキには、多くの虫が来ている。羽化して間もないキタテハもいた。
キタテハ701A9414.JPG今年はこれまでに経験したことのない、数冊の刊行本の仕事を並行して進めている。仕事の内容は撮影と原稿書きと構成ラフ作りと、その内容も交錯している。

今朝は、虫コブの中でも大型のイスノキエダチャイロオオタマフシから、有翅虫がゾロゾロと出てくるところを撮影できた。とてつもなく硬い虫コブに、まるで魔法のように丸いハッチが開く。マンホールの蓋とそっくりな開き方にも驚くが、どうやってそのような仕組みが出来るのか、謎は深い。今回の撮影に関しては、できるのかどうか、他の仕事との兼ね合いから全く自信はなかった。けれど、ギリギリの時間調整の中で撮影でき、しっかり観察できたことは素直に喜びたい。

イスノキ虫コブ701A1657.JPG
イスノキエダチャイロオオタマフシは大きく、木の実と見紛う。

ツワブキ

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三股町 田上


庭のツワブキが花盛りとなった。訪れる虫の姿も多い。
ツワブキIMG_0985.JPG
昨年、コマ打したシイタケも雨のおかげで一気に成長し始めた。

シイタケIMG_0980.JPG酒蒸しにしたり、バター炒めにしたり、鍋に入れたり、贅沢な食材だ。傘が開き過ぎないうちに収穫していただきます。


三股町 田上

家庭菜園の収穫は、サトイモ、ホウレンソウ、ショウガなど。その量たるや食べきれないほど。ホウレンソウは茹でて冷凍。畑作業は主に嫁さんの趣味だが、時々私も手伝う。今日はキュウリ、ゴーヤの竹柵を片付けた。そんなとき、上空から「キャラ、キャラ、キャラ!」と甲高く鳴く声がした。
「あ、アオゲラかな。いや、ヤマセミだよ。ほら白黒のまだら模様が見えるよね。あれがヤマセミだよ。下の池に舞い降りた。」
嫁さんにもヤマセミの舞う姿がしっかり見えたようだ。急降下するため、一瞬速度が落ちたからだ。池に降りた途端、ちょうど池の周辺で草刈り機のエンジンが始動し、その音に驚いて、ヤマセミはすぐに舞い上がって飛び去ってしまった。ヤマセミはときおり、我が家の上空を通過することもあるが、カワセミほど頻繁には遭遇できない。

さて、先日、近くのクリから連れ帰ったリンゴドクガ幼虫(黄色型)は、我が家の庭のクヌギで落ち着き、葉っぱも食べていた。餌が変わって機嫌悪くなったかと思えば、そうでもないらしい。モリモリ喰っている。
リンゴドクガ幼虫IMG_0971.JPG
昨夜は雨がずっと降り続き、そのおかげで、シイタケの幼菌が一斉に顔を出していた。

シイタケIMG_0934.JPG明日にも食べごろになるだろう。

シイタケIMG_0940.JPGホダ木置き場は、林の中でも家に近い斜面上部にある。伐採したクヌギが太くて、重いので短めに切断して、移動作業の手間を省いたせいだ。寄りかかっている樹は、ケヤキ。


ワタムシ、舞う

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三股町 田上

朝の犬の散歩から戻った玄関先で、白い綿虫が舞っていた。

ワタムシ_Z5A1074.JPG体長3ミリ程度だが、白い綿毛のおかげでよく目立つ。しかも私の腰の高さ辺りでゆったりと浮かんでいた。狭い範囲に3〜4匹いた。ちょうど持っていたカメラのレンズは100ミリマクロ。フォーカスも、ストロボも、マニュアルモードに切り替え、シャッター速度を気にしながら撮影した。はばたく翅の躍動感を表現しつつも、白い体はしっかり写し止めたい。ゆったり飛んでいても、被写体は小さいのでピンぼけがほとんどだった。

やがて綿虫は上昇し始めた、と思いきや玄関の軒先から垂れているジョロウグモの巣網に掛かってしまった。体の綿毛が剥がれれば、うまく脱出できるのでは、と見ていたが振動を感知した網の主が上から駆け降りてきた。
ワタムシ_Z5A1086.JPG


ドクガと言うけれど

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三股町 田上

この時期、クリやクヌギなどでリンゴドクガの幼虫によく出会う。毛虫の代表格みたいな姿をしているが、見方によってはじつに可愛い。それでどうにもこうにも我慢できなくて、指に乗せてみる。写真の幼虫はクリにいた。
リンゴドクガ_Z5A1028.JPGじつにいい感触。これは人体実験でもあるけれど、私は何ともありません。何度やっても。庭のクヌギにも一匹いて、そこに並べてみた。

リンゴドクガ_Z5A1042.JPG白色と黄色のタイプがあるのだけど、そりゃあ、受けがいいのは黄色だろうなあ。
ま、受けがいいとか言っても、日本国民のうち一万人いるかな?難しいかな。

ヤマシギの受難

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三股町 田上

午前9時半頃、「ガタン!!」という普段聞き慣れない衝撃音がした。杉山の伐採作業音にしては近過ぎるなあ、何事かな?と仕事部屋から居間に駆けて行った。音の方角もそちらからだった。西側の窓から外を覗くと、チョロが何かをしきりと嗅いでいた。

「あ! ヤマシギだ。 コリャ、あかんよ〜チョロ!」と、きつく言い渡すと、チョロはゆっくりと犬小屋へ戻った。
ヤマシギIMG_1531.JPGヤマシギは目をつぶったまま、地面に伏せていた。かなりのダメージを受けたようだ。近づいて撮影しているうちに、立ち上がった。

ヤマシギIMG_1539.JPG

少しづつ回復していくのがわかる。ヤマシギをしかし、こんなに間近で見る機会もまず無い。地面に腹這いになって撮影。しばらくしてヤマシギは南の方角へと飛び去った。

いや、ともかく、我が家の居間の窓は広いので、こうして窓ガラスに激突する野鳥は後を絶たない。普段はできるだけレースのカーテンを閉めておくことにしよう。


デスクトップiMacのマウスが急に不調となり、スクロール操作ができなくなった。過敏過ぎる動きにはちょっと違和感もあったが、いざスクロール機能が働かなくなるとじつに不便だ。
さて、これもどう対処するか、ちょっと思案中。


都城市 東公園   11月4日 2015年

撮影でよく訪れる公園だが、平日しか行かないのでいつも人影はほとんどない。
きたてはの蛹_Z5A0879.JPG河川が公園の中央部を流れており、水辺植物が繁茂した足下からクロコノマチョウが次々と飛び立つ。大柄な秋型の舞う姿に、一層、秋が深まってきたことを感じる。
陽当たりのいい梢にムラサキシジミの♂がチラチラ飛んでいた。ときどき葉上で休むも翅を広げない。開翅を期待して待っていたが、待ちくたびれてふと視線を落とすと、そこにツマジロエダシャクがいた。
ツマジロエダシャク_Z5A0858.JPG
前翅を立体的に構えているところが目を惹く。これは一体、どういうことになっているのか?もしも標本にするとしたら、このままの姿勢で固定できるだろうか? 角度を変えて撮影しようとしたら、思いもかけず敏捷に飛び去ってしまった。公園にはクスノキが多いが、本種の幼虫はクスノキやオガタマで育つようだ。

飛び去って行くツマジロエダシャクを目で追いかけているうちに、金網にキタテハの蛹の抜け殻を見つけた。その周囲を探ると他に生きた蛹と死んだ蛹の2個がぶら下がっていた。なるほど河川の土手にはカナムグラの群落があり、そこで育った幼虫が足場を求めて金網までやって来たのだろう。
キタテハの蛹_Z5A0903.JPG
下にはミノムシとカゲロウの一種が見える。2004年〜2006年までのブログ「昆虫ある記」で、公園に設置された金網やロープ柵が、昆虫観察にとっては極めて有効な「観察トラップ」になる、ということをしきりと書き込んだものだ。昆虫にとっては人工物であっても、しっかりした足場、隠れ家は有り難いものであり、それがまた、観察者にとっては非常に見易い観察ポイントとなる。清瀬市の空堀川沿いのフェンスでツマキチョウの越冬蛹がよく見つかったことなども、それを如実に物語る。

キタテハ蛹_Z5A0905.JPGさて、このキタテハ蛹、無事に羽化するだろうか。


三股町 田上

今朝も濃い霧だった。西隣のラッキョウ畑が朝陽を浴びて白く輝いていた。
ラッキョウ畑IMG_1397.JPG半月程前から植え付け作業が始まり、ときどきその様子を窓から目にしていた。ここの畑は以前、育牛用の牧草地だった。牧草畑の畦では枯れ葉剤を使わない。なぜなら枯れ葉剤(農薬会社は除草剤と言い換える小賢しいことをする)は牛の健康に良くないと、育牛家の方は思っているからだ。畦の雑草も刈り取ったあと蔓草を丁寧に除去して、牧草として使っていたから、それは当然だろう。だから畦はいつも丈の低い草地環境を維持できており、そこには様々な生き物が棲んでいた。様々な野草も育まれていた。もちろん、定期的な草刈り作業が必要で、それはそれなりの労力を要する。

ラッキョウ畑を過ぎてすぐの畦道で、ヤマラッキョウの花を一株だけ見つけることができた。すぐ傍では夜露の滴を全身に纏った、ヤマトシジミもいた。

ヤマラッキョウの花IMG_1425.JPG今朝も早くから杉材の積み出し作業が始まっていた。
ラッキョウIMG_1505.JPG
杉林の道沿いの一列は刈り残されて、壁になっている。いづれ工期の最後にはこの壁も全て伐採されるのだろう。

三股町 田上

昨年の3月にコマ打をしたホダ木にシイタケが育っていた。

シイタケIMG_0856.jpg気付くのが遅かったので写真のように、お化けシイタケになっていた。傘をめくってみれば、そこにはハネナシコロギス♀の幼虫が潜んでいた。

ハネナシコロギスIMG_0850.JPG

お化けシイタケはさっそく、乾燥シイタケにすることにした。カラカラ天気が続いていたが、先日のお湿りが効いたのだろう。ホダ木の並び替えを行い、風通しを良くしておいた。

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三股町 田上

今日は日曜日にも関わらず、杉伐採作業が朝早くから始まった。作業音を聞いていると、我が身にムチ打つ気にもなる。それというのも原稿書きの仕事の進捗状況が思わしくないからだ。自分でもこれほど難航するとは予想していなかった。杉を切り倒すチェンソーの音に集中してみると、その作業のテンポの速さに驚いた。ドッスン〜と、重く鈍い音がしたかと思えば、もう次の伐採作業が始まる。なるほど、一日に百本もの杉を伐採するとは、こういうことか、と納得できた。できたが、しかし、これは相当な肉体労働である。これはチェンソーを使っての作業を体験しないとにわかには理解できないかと思う。軽々と伐採作業を続ける作業員の方は、60歳をはるかに超えた年齢である。伐採作業には3〜4名の方が従事しているが、その中でも、切り倒す作業の方は一番の高齢者の方である。チェンソーの作業の他は、重機を稼動する仕事で、まあこれも疲れはするだろうが、ロボットのオペレーターと比べて、重いチェンソーを扱う作業は格段に疲れるはずだ。山仕事について、人ごとには思えない私は、犬の散歩がてら、しばらく佇んでいた。
道路IMG_1322.JPG
伐採された杉はその場で吊り上げられ、同じ長さに揃えて切断される。
道路IMG_1328.JPG太さもまちまち。これがいくらで取引されるのだろうか?結末としてどういった建材になるのだろうか?
日々、積み出される杉材の量はかなりになるだろうが、大型トラックが行き来する農道も変貌した。
道路IMG_1330.JPG道幅ギリギリを行き来するため、道幅が広くなった。道に被さっていた雑草地帯が綺麗に排除されたのだ。しかし、一方で曲がり角など、道路の陥没も目立ってきた。

工期の終わりが近づいたと思うのは、日曜日にも作業しているからだ。大型重機が6台も稼動しているがそのレンタル料金だけでも、と要らぬ計算をついしてしまう。
まあ、人のことを気遣うより、昆虫写真家の自分の経費のことを振り返るべきではあろうか。およそ、儲けにはならない仕事ばかりで、よくこれまで続いたかと思う。

今日で57歳の誕生日を迎えたが、人生、幕引きの頃合いもそろそろ考えておかねばならない。

伐採してから、2年と9ヶ月のクヌギ材。
道路IMG_1339.JPG全部で何本あるのか、そして全部で何キロあるのか、計算などする気もしない。が、水分を失ったり、逆に吸ったり、キノコがどんどん繁殖したりと、変遷激しい人生のようなものががここにもあったはずだ。もの言わぬ朽ち木の前に佇み、声を聞きたくなった。