マイマイカブリ、走る! 焼き字を描く

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三股町 田上

午前中はときおり激しい雨となった。しかも、肌寒い。
夕方になって晴れたので、犬の散歩に出てみると、路上を駆けていく、マイマイカブリがいた。

マイマイカブリIMG_2168.JPG土中や朽ち木の中などで冬越しするマイマイカブリ。このところの暖かさに釣られて活動を始めたのだろうか・そういえば、昨夜のこと、タイワンクツワムシが鳴いていた。久しぶりに聞いたので、最初は何の音だろう?と不思議に感じた。

コガネグモの幼体の網巣も、畦道で見つかった。
コガネグモ幼体IMG_2174.JPG
夕方の斜光と背景の暗がりのおかげで、網糸がかろうじて見える。昼間はほとんど目につかない網糸だ。

さて、一昨日のこと、谷津田を歩いてから家に戻り、しばらく玄関先に立っていた。外にいたほうが心地よいからだった。すると、誰かの足音が林の方から近づいて来た。「おや、K子おばあちゃんかな?それともNさんか?」とお顔を思い浮かべながら、待ち受けた。足音が洗濯干場に来た辺りでようやくチョロが吠えた。一声だけ。おかしい、K子おばあちゃんや、Nさんなら、吠えたりはしない。そもそも地元の知り合いの方しか、林から敷地に入って来ることはないのだ。

人影がいきなり庭先に現れた。まったく見知らない男性だった。その方は全く悪びれた様子もなく、堂々と駐車場に入り、私の車の横を過ぎると、ちらっと横目で私に軽く会釈しただけでゆっくりと敷地から出て行った。

「え!?だれ?」
あまりにも落ち着いた歩き方に、一瞬何が起こったのかと不思議な感じがした。
ま、相手方は気まずかったのかもしれないが、私に気付きながら声掛けもせぬのは、非礼であろうと思えた。年齢は68〜70歳くらいだろう。

我が家の林は南向きの斜面林で、自宅の建っている敷地につながっている。谷津田から林に入った場合でもそこから斜面上部に建っている家屋は見えている。ま、仮に知らずと林に迷い込んだとしても、斜面を登り切れば、あ、ここは人んちだ、とすぐにわかる。普通ならそこで引き返す。そもそも、林のなかに道があるのだから、私有地と気付く。

じつは、前々からこういう事態も想定はしていた。特に斜面林の下は谷津田の農道沿いにあり、開放している。8年前、笹薮を切り開く以前は農道から林に入ることは不可能だった。ま、藪漕ぎすれば不可能でもなかっただろうが、怪我することなく突破するなど、それは容易ではなくかなりの覚悟がいった。

開放している林の入り口に、ここは私有地であることを示す看板を置くことは考えていた。しかし「私有地に付き立ち入り禁止」などという野暮なことはしたくない。私有林であり、ここで仕事をしている、ということが伝わる看板でいい。ずっと先送りしていたのだが、一昨日の件もあったので、木看板を作ることにした。

とりあえず、まずは工作の練習として、かまぼこ板に焼き字を描いてみた。
マイマイカブリIMG_2178.JPG電気半田コテを使ったが、コテの先が尖っているため、作業はやりづらかった。本番の看板はこの5倍くらいの面積があるから、コテの形状、大きさを検討したほうがいいだろう。

もっとも、看板を掲げたところで、意に介さず、という方もいるだろうが、そこまで気にしていたら、敷地全周を金網で囲むしかない。それは不可能な話しだ。


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