アオモンツノカメムシ幼虫と天敵とは?

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三股町 田上

ヤツデの葉裏で、アオモンツノカメムシのふ化と、1令幼虫の脱皮を、見ることが出来た。先行して2月中にふ化した幼虫達は、ヤツデの実に移動済み。

本種は真冬に産卵をし、冬〜早春にかけてふ化、その後の経過はまだよくわからないが、おそらくは春のうちに成虫まで育つものと推測できる。アオモンツノカメムシの繁殖期は、ヤツデやキヅタなどの結実期に見事に同調しており、植物との深い関わりが窺える。

前にも書いたが、我が家に唯一一株だけ生えているヤツデは、毎年、実のつきが悪く貧弱で、本種が繁殖することはないだろう、と諦めていた。
ところが観察を始めて8年目にしてようやく、産卵から幼虫の成育までを見るチャンスに恵まれた。

さて、2令幼虫の一匹が、ヤツデの実におかしな格好でぶら下がっていた。

アオモンツノカメムシ幼虫IMG_2574.JPG
すでに死んでいるが、口針だけは実に深く突き刺さっている。一見、幼虫の体に外傷は見当たらない。死因が何なのか気になる。

同じヤツデの葉裏では、冬にはよく見かけるヒゲナガサシガメの幼虫がいた。
ヒゲナガサシガメV3157274.jpg本種は冬の間、ほとんどじっとしているが、それでもたまに移動したり、脱皮して成長もしている。食べる量は少ないだろうが、気温が高いときなどには、何がしかの糧を得ているはずで、アオモンツノカメムシの卵なども格好の餌になっているかもしれない。そういえば、ひしゃげてふ化できない卵塊もいくつか見ている。

コナラの冬芽も一気に膨らみ始め、ビーズ玉のような虫コブの、ナラメカイメンタマフシもちらほら、見かけるようになった。

ナラメカイメンタマフシV3157184.jpg 今日のカメラ機材は、EOS70D+65ミリマクロ(上)、EPL-1S+60ミリマクロ(+エクステンションチューブ(下2枚)。

OLYMPUSのマイクロフォーサーズカメラは、EPL-1もEPL-2も、現役で活躍している。深度合成機能のある最新機種カメラに関しては、まだ慎重になって手を出していない。今手元にある機材で十分、仕事をこなせてもいるし、収入の少ない私としては、できるだけ出費は抑えたい。
キャノンのEOSカメラと、OLYMPUSマイクロフォーサーズカメラとでは、それぞれの特性を活かせる撮影領域ではっきりと使い分けをしている。
が、今日に限っては、同じ撮影場面で、敢えて両機材を使ってみた。

※追記: 午前中、林のなかでカラスアゲハの飛翔する姿を目撃した。カラスザンショウの根元近くの薮から飛び立ったところを見ると、越冬蛹から羽化したばかりだったのでは、と思った。
午後には、ミヤマセセリ♂が数頭、ジグザク飛翔を繰り返していた。どのオスも花には目もくれず、ひたすら♀を探して低飛翔を続け、まったく寄せ付けてくれなかった。
ほかには、スジグロシロチョウの姿がもっとも多く、目についた。昨日はツマグロヒョウモン1♂も舞っていた。

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