2016年4月アーカイブ


レピ

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三股町 田上

庭のノアザミの花に来ていたクロセセリだが、うっかり知らずと近寄った私に驚いて、ツワブキの葉上へと移動した。
クロセセリ飛び立ちIMG_3732.JPG写真は、ツワブキから飛び立ったところ。

連休明けにはゲンジボタルが姿を現す谷津田の路上では、カラスアゲハの♂がしきりと吸水していた。
カラスアゲハIMG_3813.JPG
吸ってはお尻から次々と水滴を排泄していたが、今日は敢えてそのシーンの撮影はしなかった。
カラスアゲハIMG_3798.JPG
仕事部屋の外灯に飛来したのはクチバスズメ。
クチバスズメIMG_3587.JPGまさに翅を休める姿だが、クチバスズメが闇夜を舞う姿は、さぞかし、カッコいいのだろうなあ。


白いシャンデリア

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三股町 田上

林の南側縁にある、一本のエゴノキは、ほぼ満開となった。

エゴノキ満開IMG_3453.JPG
昨日も書いたが、昨年はほとんど花が咲かなかった。それまでは毎春、賑やかに花をつけていたので、昨年だけどうして?と不思議に感じる。

クヌギ材を積んだ場所の近くの地面に、アカカゴタケ科のキノコが生えていた。サンコタケかと思ったが、よくわからない。グレバの発する臭いは便所の臭い、とは言われるが、ちょっと微妙。

アカカゴタケ科IMG_3463.JPG


三股町  田上

ニョキニョキ、ニョキニョキ、あちこちの草原でスイバの花穂が目立つ。

スイバIMG_3197.JPGすでに、春も終盤に入った。あれもこれも見ないまま、春が過ぎようとしているな。

昨年、ほとんど花をつけなかった我が家のエゴノキも、もう満開になっていた。

畑IMG_3203.JPG育牛用の牧草畑も準備万端。次は種まき作業となる。ここの畑では、アワノメイガのしわざを観察した。幼虫は容易く見つかるも、成虫を撮影できなかったのが悔やまれた。

三股町 田上

午後6時過ぎ、飼い犬チョロの水桶に、タイワンオオテントウダマシが止まっていた。白いボールなので虫体がよく目立つ。デカイしね。

タイワンオオテントウダマシP4270028.jpgここにいた理由は明らかで、犬小屋の周囲にクヌギとナナミノキの朽ち木を置いてあるからだろう。朽ち木を置いた理由はと言えば、チョロが地面に大穴を掘りまくるからだ。雨が降ると水たまりになるし、思わず足をとられることもあるので、掘削を諦めさせるための対抗処置だ。しかし、これもいたちごっこになる。ウンウン言いながら重い朽ち木を運んで、穴を塞ぐも、その端からまたトンネル堀が始まる。

タイワンオオテントウダマシは去年の夏にかなりの数が繁殖していた。一昨年、伐採したクヌギ材の腐朽が進み、彼らの餌として好都合な菌が増えたからだろう。どうやら本種はクヌギの朽ち木につく菌を好むようである。

写真の個体は冬越しから目覚めて活動を始めたようだ。左後脚のふ節が欠けている。

昨日あたりから、飼育中のアケビコノハ幼虫が次々と3令への脱皮を済ませていた。
今日も雨が降り続き鬱陶しい。

写真: STYLUS TG-3  (深度合成)


三股町 田上

庭のイヌビワに唯一生き残っていた、イシガケチョウ幼虫。立派な体格をしている。イヌビワの葉先をモリモリ食べていた。奥に糞も見える。
イシガケチョウ_Z5A4302.JPG今月、1日には母蝶が盛んに産卵していたが、見落としがあるにしても成長できた幼虫の数は、あまりにも少ない。

今日、見つけた幼虫も、明日にはどういう運命が待ち受けていることか。

イシガケチョウ幼虫_Z5A4306.JPG

今夜は撮影待機のため、スタジオにシュラフを持ち込んだ。外では雨音がしだいに大きくなっている。

三股町 田上

庭のイヌビワに産卵されたイシガケチョウ卵は、そのほとんどが姿を消してしまった、と以前に書いたが、もしも順調に育っていたなら、今頃は終令幼虫かその手前あたりまで成長している頃だ。

そこでふと、3年前に撮影した写真を思い出した。2013年4月24日、まさに3年前の今日だ。
IMG_4880シジュウカラ.JPG玄関先の巣箱に営巣したシジュウカラの親鳥が、せっせとヒナに餌を運んでいた。どんな獲物を持ち帰って来るのか、興味深々、眺めていたら、やはりイモムシが圧倒的に多く、次にクモ類だった。
中でも写真のごとく、イシガケチョウの終令幼虫を数回、持ち帰ったのには驚いた。
とりわけ、イシガケチョウ幼虫の頭部の長いツノをへし折っていたことに、なるほどなあ〜と感心した。ヒナは親鳥から与えられる獲物を、丸呑みするのだから、長いツノがあると飲み込みづらいはずだ。事前にツノを外すという配慮なのだろうと思う。

今春、玄関先の巣箱にはスズメが営巣し頻繁に出入りしており、シジュウカラの姿は無い。

昨日、過去の写真データの中に、イシガケチョウ1令幼虫が、糞塔の先端で2令へと脱皮する連続写真を見つけた。8年前のデータで、階層の深いフォルダーだから見過ごしていたのだ。坊主頭の1令が鉄腕アトムの頭へと変身する脱皮シーンである。

三股町 田上

駐車場の隅に生えているエノキは、コンクリートの狭い隙間に根を張っている。したがって、幹は隙間の巾以上に成長できないのだが、それゆえか枝葉の繁茂が尋常でない。車を停めるときも邪魔になるので時々剪定しているが、切れば切るほどに、まさに倍返しのごとく枝葉が伸び広がる。一昨年だったか、思い切って根元ギリギリで幹を切り詰めてみたが、それも逆効果でさらに元気を盛り返した。そこで、さすがに私もエノキの逞しい生命力に匙を投げた。「好きなだけ枝葉を広げてよ。邪魔なとこだけ、刈らせてもらいますから〜」

今朝のこと、そのエノキの前を通り掛かってふと見れば、若葉の縁に「しわざ」を発見。それも数多くあった。
エノキのしわざ701A1303.JPGこれはもしかして、と葉を裏返してみれば、いました。            しわざの主が。
エノキのしわざ701A1331.JPGホシアシブトハバチの若令幼虫が、体を丸めている。

よくよく見渡すと葉の縁にしがみついて食事中の幼虫や、葉表を堂々と歩いている者もいた。食事をするときは体をピンと伸ばしているが、危険を察知するやいなや上写真のごとく、とぐろを巻いた姿勢になる。

2〜3週間ほど前、うちの林や近所で、ホシアシブトハバチの♀が盛んに飛び回っているのを見ていた。いろいろな木々の葉に止まっては飛び立ち、を繰り返してエノキを探し求めていることがわかった。すぐ近くにエノキがあるのに、なかなか到達できないので、見ている方がイライラした。

じつは一昨年の春、うちの林のエノキでホシアシブトハバチの産卵を目撃し、撮影もうまくいった。産卵は移動しながらかなりの時間を掛けていたので、幼虫の観察を期待していたが、どういうことか、その後、しわざ一つ見当たらなかった。結局、幼虫は一匹たりと見つからないままに終わった。

今年は産卵行動こそ見れなかったが、庭のあちこちのエノキで、幼虫が多数見つかっている。

さて、ホシアシブトハバチ若令幼虫の食痕に、そっくりな、しわざもあるので要注意。ミノムシの一種も同じエノキの葉で、まったく見分けがつかない食痕を残しているからだ。ともあれ、数多く食痕が並んでいたら、そっと葉を裏返して確認してみよう。

三股町 田上

昨日の激しい風雨で、玄関先に置いてあった鉢植えがひっくり返っていた。長靴もたっぷりと雨水を溜めていたので、今日は日干しをしたり、玄関先の掃き掃除が朝一番の仕事になった。

庭ではジャコウアゲハ、クロアゲハ♂、カラスアゲハ、アゲハの舞う姿があった。

午後6時半、遅めの犬の散歩に出た。
谷津田IMG_3186.JPGどこを見渡してもすっかり緑色が濃くなった。画面奥の杉伐採の丘は、先日、植林作業が入っていた。また杉山になるのだろうが、伐採は40年後になるだろう。その頃、私はこの世にいない。
IMG_3189.JPG
フクラスズメIMG_3180.JPG

畦道ではカラムシが目立ち始めた。それを待っていたかのように、フクラスズメ幼虫がさっそく葉を食べていた。この時期、彼らが残すしわざは、まだおとなしい。

夕暮れIMG_3192.JPG霧島山は霞んでいて、綺麗な夕焼けにはならなかった。

今日は都城市の「シティエフエム都城」で番組の収録があった。
毎週金曜日の18:00〜放送している、「WAKUWAKUTOKIMEKIきりくら」のゲストとして出演。
放送は来月、5月6日の予定。

放送時間は10分と聞いていたが、あっという間に終わってしまい、しゃべり足りなかった。
ま、講演では1時間以上話しているのだから、それも無理は無い。





夏日

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三股町 田上

庭の人工池周辺では、ハラビロトンボの未成熟オスが2頭、さかんに縄張り争いをしていた。
ハラビロトンボIMG_3440.JPGクロスジギンヤンマの春1号、2号が羽化した池だが、その後、網を入れてみたところ、3号はないとわかった。掬い採れたヤゴは、みな若令だったからだ。それとデッカいイモリ。
この人工池は居間の窓から眺めることができる位置にあって、本来ならもっとしっかり観察できたのであるが、、、。

林の下方にある人工池では、毎年、ヤブヤンマが繁殖しているが、昨年、中令幼虫(ヤゴ)が多数いることを確認できた。今年は何頭、羽化するだろうか?
人工池701A1282.JPG春の野草、マムシグサの花盛りも終盤となった。
マムシグサ701A1267.JPG


三股町 田上

一昨日、アケビコノハ卵のふ化が始まった。卵期は7〜8日間だった。

ふ化した直後から、あの独特なポーズをしていた。卵殻は全て食べ尽くす。写真は本日撮影したもので、ふ化後二日目。アケビの若葉を食べて、葉の緑色がそのまま透けて見える。ふ化直後はほぼ透明な姿だった。
ふ化後二日目アケビコノハ_Z5A3994.JPG幼虫の体長は曲がった姿勢で、4.5ミリ。ちょっとした振動にも敏感で、危険を察知すると糸でぶら下がる。この姿の幼虫がいづれ脱皮すると、真っ黒になるのだろうか?わかってはいても、じつに不思議だ。

昨日とは打って変わって、今日は夏日。アオスジアゲハの飛翔があちこちで目についた。ツツジにはミヤマカラスアゲハのオスも来ていた。下の池の縁では、シオヤトンボのカップルがいた。アサヒナカワトンボの姿も一気に増えた。
シオヤトンボIMG_3431.JPGアケビコノハ幼虫の写真は、Canon EF65ミリマクロ+5DmarkⅢを使用し、倍率は3倍で撮影。
Canon EF65ミリマクロの描写能力からして、私は3倍が限度として使っている。それ以上の倍率が必要な場合は、別のレンズワークか、あるいはマイクロフォーサーズの出番となる。

さて、今月の29日には三股町内の早馬神社で恒例の祭りが予定されている。

田上の俵踊り保存会も数年ぶりに参加することになっていて、今夜は練習の初日であった。私は膝の調子が良くないので辞退するつもりだったが、踊り手が少ないのでとりあえず練習にだけは参加することにした。いざとなれば、踊る覚悟もしていた。
しかし、今回の熊本地震の被害が甚大なこともあり、まだ復興の見通しも立たない中、近県にあっては祭りの開催を自粛することになった。もっとも、神社としては祭り開催の方針でいるらしい。いるらしいが、行事に参加する団体が軒並み辞退するという、寂しい祭りになるのかもしれない。

三股町 田上

庭のコナラで育っていたヤママユの1令幼虫が、今日の夕方になって死骸となっていた。
ヤママユ1令701A1189.JPG何者かに胴体を齧られたようだが、致命的な怪我を負っただけで、餌食にはなっていない。この付近にいた別の幼虫も次々と姿を消している。

隣のクヌギで9日にふ化した幼虫も、ほとんどが消失し、今日、生存を確認できたのは、写真の一匹のみ。芽吹きは遅いが、小さな若葉を食べつなぎ2令になっていた。
ヤママユ2令701A1198.JPG
衣替えは進めているが、今日は室内でも冬服を羽織った。雨はさして降っていないが、一日中曇天で、ともかく冷えた。午後7時、西空が夕焼けに染まった。

夕焼け701A1201.JPG



イモムシ育つ

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三股町 田上

ツツジが満開になったが、まだアゲハ類はやって来ない。
ツツジ満開_Z5A3840.JPG去年は黒いアゲハ類が多かったが、今年はどうだろうか?

2月に松山で見つけた、ミミズク幼虫(4令)だが、昨日、脱皮して終令となった。餌はクヌギ、ヤシャブシ、ボケなどの水差しだが、幼虫はずっとクヌギの枝にしがみついたまま動かなかった。クヌギで長期飼育できることは昨年の経験もある。今日は餌換えのため庭のクヌギの枝を物色していたら、そこに枝そっくりのかなり大きなエダシャク幼虫がいた。以前にも見たことがあるが、種名を確認したいので飼育することにした。といっても、餌換えが面倒なので、袋掛け飼育とした。
袋掛け飼育_Z5A3842.JPG
一番早くふ化していたヤママユ幼虫が、もう3令となって三日目。コナラの若葉をモリモリ食べ元気な様子。
ヤママユ3令701A1033.JPG谷津田の畦道では、アヤモクメキリガ幼虫がスイバにいた。もうほぼ熟令ではないだろうか。デカイ!
アヤモクメキリガ幼虫701A1184.JPG本種はこのあと、地面に下り、地中で前蛹となるが、そのままの状態で過ごし、なんと9月に入ってから蛹化するらしい。



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メダケの枯れ茎で、ニホンホホビロコメツキモドキを見かけるようになった。今朝は産卵しているメスがいた。一方、オス同士で相手を間違えたかマウントしているものもいた。
ニホンホホビロコメツキモドキ701A0915.JPG画面左に産卵孔が見えるが、メスはオス2匹の闘争を煙たがって、少し離れた場所で休んでいた。産卵孔を穿つ作業は1時間程度掛かるが、その間にオスが複数やってくることもあり、そうなると上写真のようにオス同士が揉み合いになってしまう。

写真の竹材は家庭菜園に組んだもの。

10日に採卵した、アケビコノハ卵。
アケビコノハ卵_Z5A3817.JPG
卵全部に、赤紫色の紋様が現れてきた。どうやら受精卵かと思う。

若葉溢れる

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久しぶりに晴天となった。一輪だけ残っていたボケの花に、ナガサキアゲハの♂が飛来した。擦り傷一つない新鮮な姿。 庭では、コミスジ、キアゲハ、クロヒカゲ、の姿もあった。
ナガサキアゲハ_Z5A3735.JPG
我が家の遠景。
ケルクスの林701A0759.JPG画面左端、家屋のあたりにクヌギ、その右隣がコナラ、そしてさらに右側にクリと、若葉色がそれぞれ見分けることができる。手前の畑はラッキョウ。ラッキョウは特に連作を嫌うそうで、畑も毎年、あちこちに引っ越しを迫られる。ここの畑は少なくとも過去10年間は牛の牧草と里芋の栽培しかされていない。しかし、来年は別の畑を探さねばならない。

シンジュサン幼虫が教えてくれた、ニガキ。   我が家の敷地内に一本しかない。
ニガキ_Z5A3772.JPGネコノチチの若木は、じつに几帳面。  なおかつ、切っても切っても、萌芽力が逞しい。
ネコノチチ_Z5A3779.JPGコナラの雄花が散り始めた。日陰を作るコナラは、もう初夏を思わせる。
コナラ701A0774.JPGヤマトシリアゲが庭でも見られるようになった。
ヤマトシリアゲ701A0789.JPG今朝は外灯に、イボタガが一頭だが来ていた。今春はイボタガの飛来が例年よりか、多い。



三股町 田上

雨のなか、クヌギでは脱皮を終えたキマエアオシャク幼虫が芽吹きに寄り添っていた。
キマエアオシャク_Z5A3628.JPGコナラでは昨日、ふ化したばかりのヤママユ1令幼虫が雨宿りしていた。
ヤママユ雨宿り_Z5A3635.JPG
今日はある昆虫の観察を続けながら、ボール盤の錆び落としと、場所替えの作業を行った。スタジオの機材メンテナンスにも結構、時間が掛かり、ハッと気付けばもう午後3時を過ぎていた。ボール盤は23年前に購入したもので、当時、5,000円程度だったと思う。屋根の下とは言え、屋外だと一気に錆びてしまった。錆び落としを施すと、生き返った。

三股町 田上

アケビコノハの♀が産卵した卵を回収してみた。採卵網に付いていた卵は約50個。網はアケビコノハにとって安定した足場になったのだろう。卵は、実体顕微鏡下で濡らした面相筆を使ってそっと掬い取ると簡単に外れた。50個も丁寧に眺めたおかげで、アケビコノハの卵は嫌でも目に焼き付いた。イメージが新鮮なうちにと、さっそく家の前の薮に繁茂するアケビを覗いてみた。今春、開いた若葉だ。
アケビ_Z5A3532.JPG
葉っぱを手にとってみるとすぐにも、怪しいしわざを発見できた。食痕である。
アケビにしわざ701A0716.JPGこの時期、アケビの若葉をかじる虫では、ナナフシ幼虫も多く見る。したがって、これがアケビコノハのしわざと即断はできない。できないけれど、すぐ傍で幼虫が見つかった。しわざの主は、アケビコノハ幼虫だと思われる。まだ2令あたりかと思う。体長は体を曲げている状態で、1センチ程度。
アケビコノハ2令_Z5A3525.JPG若令幼虫がいるのなら、ふ化の遅れている卵が近くにあってもいいはず、と期待したが、このあといくら探しても卵は見つからなかった。何十枚という葉っぱの裏表を舐めるように見てみたのだが。おそらく、母蛾はここで産卵したあとさっさと場所換えをしたのではないだろうか?それとも天敵に補食されたか。
そういえば、庭のイヌビワに多数産卵されたイシガケチョウの卵だが、ふ化できた幼虫は一匹しか確認できず、しかもその一匹も先日、姿を消していた。イモムシが生き残れる確率は極めて低い。

アケビコノハの卵を拡大撮影してみた。アゲハの卵と違って、透明感が強い。発生が進行するとどう変化するか楽しみだ。
アケビコノハ卵701A0730.JPG写真は少しトリミングしている。使用レンズはズイコーマクロ20ミリ。カメラはCanon EOS-5D Mark3。
すっかり忘れていたが、EOS用にマウント改造したOMエクステンションチューブがあることをつい最近思い出した。卵のように動かない被写体なら充分使える。




三股町 田上

二日前、庭の人工池にクロスジギンヤンマの羽化殻があった。気付いたのが正午近くだったから遅過ぎた。クロスジギンヤンマ1号を見逃したので、2号の登場に気を付けねばと思っていたが、うっかりしてまたもや、池を覗き込むタイミングを外してしまった。今日も気付いたときは、すでに抜け殻だけだった。  いい場所だったのだが、、、。
クロギン701A0580.JPG
さて、昨夜、採卵を試みたアケビコノハだが、今朝になって採卵部屋を網ごしに覗き込んだところ、特に変わった様子もなく、卵は見当たらなかった。おかしいなあ、まさかオスではあるまいな?と思いつつも検分はそこそこに他の仕事に取り掛かった。

夕方、もう一度、ねちっこく覗いてみた。すると、あった!アケビの水差しをスッポリと捕虫網で覆っていたのだが、その網に点々といくつか丸い卵が付いていた。アケビを取り出してよくよく見れば、葉っぱにも付いていた。
あけびこのは卵_Z5A3435.JPGしかし、予想していたより、ずっと小さい。アケビコノハのでっかい体から連想していた卵とかけ離れていた。どのくらい小さいかと言えば、アゲハの卵より一回り小さい。判り易いように並べて撮影してみた。
卵比較_Z5A3447.JPG           左がアゲハの卵、右がアケビコノハの卵。

狭い空間での産卵ではあるが、どうやらまとめて産むことはなく、一個づつ分散して産卵するようである。今回、アケビの水差しで見つかったのは2個のみだったが、葉裏と葉表であった。

野外でこの小さな卵を探すには、かなりの根気がいると思う。卵の正体が判ったから、少しは探す手掛かりになるものの、アケビはどこにでもどっさり繁茂している。まずは、どこから探します?


三股町 田上

今朝は外灯にアケビコノハが来ていた。翅が少し傷んでいた。念のため捕獲し、採卵を試みることにしてみた。アケビで卵をずいぶんと探してみたが、まだ見つかっていない。

コナラではいろんな昆虫の姿を見かけるようになったが、ヒメクロオトシブミの姿が一番多く目に付く。

ヒメクロオトシブミ701A0406.JPG
朝から小雨がしぶとく続いたが、庭ではツマキチョウ♂が飛んでいた。今春はツマキチョウの目撃頻度が高い。

三股町 田上

キマエアオシャク幼虫がそろそろ脱皮する頃だと思い、庭のクヌギを覗き込んでいたら、ヤママユのふ化幼虫がいた。
ヤママユふ化幼虫701A0321.JPG卵塊を見逃していたのだ。よくよく枝を舐めるように見てみれば、ヤママユの卵塊が二つもあった。今朝になって次々とふ化が始まったところだった。

しかし、このクヌギは他のクヌギに比べて芽吹きが遅れている。ふ化幼虫達は、ようやくほころびかけた若芽を齧っていた。

一方、コナラでは一昨日、2令になった幼虫がいる。コナラは芽吹きも早く、餌としてじゅうぶん食べ応えのある葉を繁らせている。
ヤママユ2令701A0291.JPG
今日は庭の草刈りを行った。一日中、曇っていて気温もあまり上がらなかったので、汗をかくことなく作業ができた。

シロスジトモエ

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三股町 田上

クヌギの芽吹きも目立ち始めた。
クヌギ芽生え701A0216.JPGコナラは、こちら。
コナラ芽吹きIMG_3336.JPG
芽吹いた若葉を食べる昆虫の姿も増えてきた。

庭のイヌザンショウには、アゲハの♀が飛来していたので、大急ぎでカメラを取りに戻ろうとダッシュしたら、玄関前で滑って、横転してしまった。サンダル履きがいけなかったし、雨上がりで地面が濡れてもいたから、斜面で思い切り滑った。まあ、頭を打たなかったのが幸い。かなり痛かったが、それどころではない。ジーパンについた泥を払い落としながらカメラを手に、庭に戻った。
産卵シーンは一回だけだが撮影できた。こけて痛い目に会ったが、それだけのことはあった。春型の産卵シーンは、これまであまり撮れていないと思う。忘れているだけかもしれないが。産卵したあと、日光浴をしていた。
アゲハIMG_3334.JPG卵は、こちら。   わかるかな?
アゲハ卵IMG_3337.JPG
仕事部屋の外灯には、シロスジトモエが居残っていた。

シロスジトモエ701A0218.JPG



三股町 田上

今日は風雨ともに強い一日だった。栽培しているキャベツの根元がポキンと折れそうで、心配になった。犬小屋の中も濡れていたので、マットを交換した。散歩は雨が上がった夕方に一回だけ。

次男の通学用自転車がかなりヘタってきたので、買い替えることにした。都城市にある自転車専門店には様々な自転車が並んでいた。店舗は広いが、たまたま店員は一人だけで、パンクの修理中だった。その働く姿を見ていると、自分も自転車技士の資格をとりたいと、あらためて思った。資格があっても経験を積まないと、こうした店舗などで雇ってくれないだろうが、自転車屋で働く自分の姿を想像してみた。

パンク修理をするたび、
「うちは駐車場が広いから、ここで自転車屋をやったらどうだろう。自分には自転車の修理なんかやるのが、向いていると思うよ。」などと口を滑らせてしまうが、

嫁さんがすぐに恐い顔をして、
「うちの前を自転車が年に何台通ると思う!? 人っ子一人、歩いてもないじゃない!」
と返される。

さて、
「よみきかせ いきもの しゃしんえほん(24) うまれたよ!クモ」が、先日、5日に発売。
明日、8日には、「よみきかせ いきもの しゃしんえほん(28)うまれたよ!カメムシ」が、発売予定。

以前にもクモの写真絵本について書いたが、カメムシの写真本は、今回で3冊目になる。

「カメムシ観察事典」(偕成社、2002年)、「わたしはカメムシ」(ポプラ社、2014年)

カメムシについては「カメムシ観察事典」のあとがきにも書いてあるが、小学生のときに、あの独特なニオイに出会った経験が体に染み付いた。それが時間を隔てて、大学生の頃になって、急にカメムシへの興味が芽生え始めた。もっとも、私は一つのことにのめり込めるタイプではない。いろいろ摘まみ食いをしながら、ときどき、カメムシにこだわってきた程度だ。

「うまれたよ!カメムシ」の主人公は、アカスジキンカメムシ。表紙に並んだパンダ模様の幼虫が、劇的な変身をする。私が生まれ育った愛媛の松山では、アカスジキンカメムシは山地性であり、平地での遭遇頻度は極めて低かったが、東京では23区内の公園や社寺林でも普通に見られる。大田区池上本門寺の境内で、多数の越冬幼虫を見つけては喜んでいた。ちなみに、その折、オオツノカメムシの越冬成虫を13頭も見つけたことがある。あれには驚いた。

701A8288.JPG
早いところでは、今月末あたりから、アカスジキンカメムシの羽化が始まるが、ピークは連休過ぎた頃からだろう。

三股町 田上

田んぼの畦道では、カラスノエンドウが花盛り。よく見ると、緑色のアブラムシが無数、たかっている。
本種はソラマメヒゲナガアブラムシ。作物につけば、害虫となる。

アブラムシP4060016.jpgお尻を上にして顔を隠すかのように群れている。皆、口吻を茎に突き立てて食事中。ときおり、お尻から水滴を放出する。頭部は黒色。
アブラムシP4060026.jpg
なんとか可愛らしさを引き出したい、と思うが、今日の写真は、TG-3でお手軽撮影。

先日、載せたルリタテハの卵が昨日になってふ化していた。幼虫はサルトリイバラの葉裏で、C字型に体を丸めて休む習性がある。
ルリタテハ_Z062431.jpg産毛のような体毛も、やがては触れると痛そうに見える突起に成長する。



枝化け

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三股町 田上

クヌギの芽吹きは、コナラに比べて遅い。樹高が高いクヌギでは、芽吹きが先行しているが、それでもコナラに比べて若葉の展開が鈍い。遠目には、クヌギが黄土色で、コナラが明るい若草色と言えようか。

芽吹きがまだ鈍いクヌギ小木に、キマエアオシャク幼虫が次々と、見つかる。コナラではまだ見つかっていない。コナラも食樹になるそうだが、私はまだコナラで見つけたことがないように記憶している。
キアエアオシャク_Z5A3248.JPGしばらく見失っていた、ハミスジエダシャク幼虫にも出会えた。
ハミスジエダシャク_Z5A3244.JPG
「おお〜!でかくなったのう!」

ずっと観察していたヤツデのアオモンツノカメムシだが、本日、パンパンに肥えた5令幼虫、2頭を確認できた。卵からずっと成長を見てきたが、ふ化した幼虫の数は40頭以上。その数からすれば、生き残った数があまりにも少ない。ヤツデから離脱していった幼虫もいるのかもしれないが、ふ化が遅かった後発組の幼虫達はほぼ全滅したのは間違いない。すでにヤツデの実は窶れて半分以上が落下している。

庭にいたツバメシジミのオス。  新鮮です。
ツバメシジミ♂_Z5A2959.JPG


おせりの滝

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宮崎県 美郷町

昨日のおさらいです。

県北の延岡市のあと、海岸沿いに南下。耳川を山間の奥まで遡ること約45分、美郷町の「おせりの滝」に立ち寄ってみた。

美郷おせりの滝IMG_2853.JPG
「おせりの滝」の手前、南側斜面の杉林が大々的に伐採されており、渓谷が明るくなっていた。しかし、このところどこへ行っても、杉伐採が盛んだ。パルプ材として需要が高まっているなどという話しも耳にするが、実際のところ、どういう需要があるのだろうか。

美郷おせりの滝IMG_2829.JPG伐採された斜面の反対側。こちらは常緑広葉樹林で鬱蒼とした森が残っている。「おせりの滝」はこの写真画面左の上流部にある。

渓流環境なので、ムカシトンボも当然いるだろうと気を付けていたら、滝に向かう遊歩道の手すりに、羽化殻がついていた。羽化してまだ日が浅いことがわかる。

美郷おせりの滝IMG_2836.JPG
ムカシトンボ羽化殻_Z5A3101.JPG
美郷町のこの場所で、今夏、7月末に観察会を予定している。ここでの観察会は今年で3回目となるが、今の時期の様子も見ておきたくなった。講師の立場としては、観察会の フィールドを四季を通して理解しておきたい。観察会はどうしても夏休みに集中するけれど、同じ場所で季節を変えての観察会ができれば、とは思う。

さて、太陽光発電の設置工事は、全国で凄まじい勢いだが、うちの集落でも、「毎晩のように業者から、投資目的の設置工事勧誘の電話が掛かって来るよ」という話しを聞き及んだ。遊んでいる土地なら、もうどこでも見境なく、山であろうが玄関先であろうが、裸地にして太陽光発電所になってしまう。遊んでいる土地って、本当はどういうことなのか、考える場がないようだ。

ゴヨウアケビ

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都城市 桝安森林公園

先日、ミツバアケビの花を見つけ、撮影し始めてから、5枚の葉っぱがあることに気付き、あれ?となった。花の色はミツバアケビだけど、葉っぱはアケビ。数日後、図鑑で調べてみれば、アケビとミツバアケビの雑種が稀に自生することを知り、納得できた。5枚の小葉はには粗い鋸歯があることも特徴の一つ。

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延岡市 愛宕山

昨日は延岡のフィールドを巡り、6月に予定している観察会の下見も行った。下見の前に、地元のボーイスカウトの方達と合流し、ベニツチカメムシ観察会もあった。ボーイスカウトのメンバーは、高校新2年生女史3名、と新1年生1名、そして今春から大学に旅立つ新大学生、男子1名。この子達がベニツチカメムシや他の虫に、どういった反応をするかとても興味深かった。虫を目の前にしての反応は個人差がとてもあって、手の上にのせても平気な子と、傍に近寄るのもダメな子と、歴然と分かれた。しかし、最初は怖がっていた子でも、枝に這わせてその枝を持っているうちに、「かわいく見え始めた」と言う子もいた。

私がベニツチカメムシの一匹を手に軽く握って、皆の耳元に寄せて、威嚇音を聴いてもらった。これは一応全員、嫌がらずに聴いてもらえた。皆、びっくりしていた。「聴こえる!なにこれ!?」

「カメムシの発音を体験できるなんて、すっごいことなんだぜ! 一生、忘れるなよ!」

延岡のホテルでは無線LANの電波状態に何らかの異常があったようで、Wi-Fi接続ができなかった。
ホテルでは小型ルーターの持ち込み使用は禁止されているが、それを無視する客がいると接続障害が生じるようだ。こんな体験も初めてだったが、まあ仕方が無い。ほぼ毎日ブログ更新を心掛けてはいるが、かといって、ネット接続を何が何でも維持しようとも思わない。できないときは、できないでいいだろう。



三股町 田上

庭のイヌビワにイシガケチョウの♀が飛来した。イヌビワの芽吹きに次々と産卵を始めた。

イシガケチョウ産卵IMG_3312.JPG翅に隠れて産卵する様子がよく見えない。長年、この瞬間を待ち焦がれていた自分としては、躍起になってカメラを構え続けた。

何回も失敗をして、ようやく、産卵姿勢が見える角度に回り込むことができた。

イシガケチョウ産卵IMG_3306.JPG
母蝶はイヌビワの芽吹きを探し求めては産卵を繰り返していたが、グ〜ンと高度を上げて、クヌギやアカメガシワの芽吹きにもしきりと触れていた。触れては、「あ、これは違う!」とばかり、また別の梢へと移動。どうやら天空に聳える枝先、というのが産卵シンボルになっているように感じた。

しばらく産卵したあと、地面や葉上で日光浴をして休憩をとっていた。

三股町の山間のある田んぼは、クヌギ雑木林と調和のとれた心地よい風景を醸し出していて、数年前から通っていた場所。今朝、しばらくぶりにその場所を訪れてみたら、風景の真ん中にフェンスに囲まれた太陽光発電のパネルが並んでいた、

ここもかあ〜。三股町で唯一と言っていいほど、素敵な里山風景だったが、そこが消えてしまった。

午後9時過ぎ。 仕事部屋まで、フクロウの囀りが聞こえてきた。