菜種のお味は?

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三股町 田上

冬枯れのなか、春の到来を告げて賑わったセイヨウアブラナ。今は熟した種子が莢のなかで待機しているか、あるいはすでに弾けて地面に散っている。先月の半ば頃から、この菜種を啄みにカワラヒワが舞い降りて来る。

カワラヒワ♀IMG_4002.JPG今朝は番で飛来した。コロコロリ〜♪♪ という囀りもダブルで賑やかだった。写真上は、莢を物色するメス。先に降りたオスは、すぐにも莢をくわえ始めた。
カワラヒワ♂IMG_4040.JPG莢を割開きながら、中に納まっている種子を次々と啄んでいく。一莢に20個程度の種子が入っていると思う。鳥の動きはじつに速い。焦点を外さないよう確実に撮影する作業に集中していると、何莢、平らげるのかカウントするのを忘れてしまった。それでも10莢くらいは啄んでいくようだから、おおよそ200粒くらいは食べているのではないだろうか?

カワラヒワ♂IMG_4060.JPG
食べごろの種子は粘りがあるので、嘴にくっつく。こういう種子はアブラナの茎に擦り付けてから掬いとっている。(この写真はかなりトリミングしてます)

カワラヒワにとって、食べごろの種子の状態というのがよくわかった。

庭にやって来て、ゆっくり旋回して、そのあとコナラの梢で休憩していたのは、ナガサキアゲハのメス。お腹はパンパンに膨らんでいる。これから産卵に忙しくなるはずだ。

ナガサキアゲハ701A1586.JPG10数分以上、こうして休んでいた。玄関前ではオスがせっかちに飛んでいて、いづれこのメスに出会うのでは、と期待したが、オスはさっさと飛び去ってしまった。


カワラヒワの撮影は、居間の西向きの窓から行った。そんな場所なので、レースのカーテンをブラインドとして使えた。セイヨウアブラナまでの距離が少しあったので、400ミリ望遠レンズに2倍テレコンを使用。カメラはEOS70D。テレコンはCanon純正で、以前テスト撮影したときも画像が良好だったが、今回の本番撮影でも威力を発揮してくれた。パソコン画面の等倍ピクセルでチェックしてもほぼ問題はない。2倍テレコンは2絞り分、露出倍数が掛かるので陽射しのある好天日しか使えないが、そういう制約があるにしてもじゅうぶん活用できる。

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