ノコギリクワガタ、ふたたび

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三股町 田上

昨日と同じクヌギ樹液では、一回り小さいノコギリクワガタ♂が♀をガードしていた。7㎝いや、7㎝を超える大型オスはどこに行ったのだろう。

時間をおいてしつこくクヌギを見上げてみれば、いたいた、あのでっかいオスが。

ノコギリクワガタ701A2721.JPG3メートル上の樹液に頭を突っ込んだメスをガードしていた。ここには、小柄なオス2頭も入れ替わりでやって来るものの、でかいオスに排除されていた。

よくよく見ていると、チビ助オスたちのお目当ては樹液であって、樹液を無心に吸う姿もあった。うまく立ち回れば、樹液をそっと吸えるポジションがある。しかし、なにせ、デカ♂はかなり神経質になっていて、ちょっとでも自分の脚にチビ助の脚が触れたなら、えらい剣幕で追い出しに掛かる。

デカ♂(大型♂)は、深追いはしない。彼は常にメスの体に脚をかけており、激しく追い立てるも決して、メスの体から離れることはない。自ら、メスに繋留められているのである。

夕方、犬の散歩ですぐ近くのクヌギ林に出向いてみれば、若いお父さんと男のお子さんがクヌギを見上げていた。
「いましたか?」の問いかけに「いませんね、まだ早いですかね」と、お父さん(おじさんかも)。

男の子は小学1年生くらいだろうか、うちのチョロを見て「あ、かわいい犬!」と駆け寄ってきて、すぐに撫でていた。

顔は傷だらけになっていたが、よほど活発な子なのだろう。元気のかたまりのような、近頃ではあまり見かけなくなった、やんちゃ坊主にホッとするものを感じた。
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