コブハナダカカメムシ

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延岡市 延岡市立植物園

観察会にはこれ以上に無い、と言えるほどの好天気に恵まれた。陽射しはキツいけれど、カラッとした風が心地良い。暑いのに汗をほとんどかかなかった。梅雨の中休みというより、梅雨明けではないか、と思わせる、そんな一日だった。

延岡IMG_1339.JPGニイニイゼミが午前中に数頭羽化していて、羽化直後の個体を参加者の子供たちが、見つけてくれた。そして、アブラゼミの初鳴きも聴くことができた。実際、アブラゼミを捕まえた子もいた。

参加者は家族連れの方々がほとんどで、総勢90名を超えた。私の解説が行き届かないことも多かったけれど、今日は歩いているだけでも心地良かったかと思う。

「これ何という虫?」という問い掛けのなかで、驚いたのがコブハナダカカメムシだった。小学生の男の子、こうしろう君が見つけてくれた。遊歩道のコンクリート製柵に止まっていたそうだ。

私には最初、それがタカサゴキララマダニに見えた。色形、大きさとも、たしかにそっくりだ。ルーペで確かめて、「おお〜!!」と思わず唸ってしまった。私もコブハナダカカメムシの実物を見るのは、初めてだった。

コブハナダカカメムシIMG_1367.JPGずっとビニール袋に入れてあったので、蒸し風呂になり、かなり弱っていた。残念ながらこの写真を撮ったあと、脚を縮めて死んでしまった。いづれ、また是非、見つけたい。

延岡市での観察会を終えて、帰宅したのは午後4時。少し休んでから午後6時に犬の散歩に出た。ボタンクサギ群落のところで立ち止まると、待ってましたとばかり、目の前の林でヒメハルゼミの合唱が始まった。すぐに止んだけれど。人の気配に反応したのだろうか?

で、ボタンクサギの葉っぱを食べていた、大きなシャクトリムシもいた。
キオビゴマダラエダシャクIMG_1393.JPGデカイ!おそらく終令だろう。雰囲気からキオビゴマダラエダシャク、かと思う。本種は多食性なので、ボタンクサギも食べるのだろう、と仮にしておく。

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