青空舞う、タマムシ

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三股町 田上

私が通った松山市立城東中学校は、松山城の麓近くにあった。照葉樹林に囲まれた城郭跡に、何故、中学校が出来たのか、その経緯を知らない。聞いたこともあるような気がするがおそらく忘れた。

そして、その母校はかなり前に移転し姿を消した。

今思えば、自然豊かな環境にあった中学校で過ごした三年間は何だっただろうと、後悔も少し混じる。その当時、ようやく昆虫に興味を憶えたものの、私はいわゆる昆虫少年ではなかった。アゲハの幼虫も触ることができなかったのを、何とか努力して克服できたくらいだ。その程度だった、虫との接触は。しかし、校門の傍のエノキの樹上をブンブンと群れ飛ぶタマムシの姿には、何とも言いようのない感動を得た。

午後2時過ぎ。猛暑の中、庭に立ってエノキの梢を見上げれば、あの懐かしい感動が蘇ってきた。

タマムシ701A3356.JPGタマムシの飛翔する姿は、あの幼かった中学生の私の脳裏にしっかり焼き付いたのだろう。見ている瞬間、瞬間、私は40数年前にタイムスリップするのであった。

仕事部屋は窓もなく、あまりにも暑いので、居間で原稿書きの仕事をしていたら、窓越しにコオニヤンマの姿が目に入った。

コオニヤンマ701A3332.JPG
横から見ると、たしかに、頭が異常なくらい小さい。だから、「コオニヤンマ」なのか?

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