安曇野

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昨日(16日)の午前中は「アルプスあづみの自然公園」で観察会+講演を行った。ハルニレやコナラの樹液には、多数のカブトムシが来ていた。真新しいシロスジカミキリの産卵痕も多かった。樹液しわざの主は明らかに、シロスジカミキリだろう。


午後から、天蚕(ヤママユ)飼育林へ移動し、ここで繭の収穫、「収繭しゅうけん」作業を撮影、私も30個ほど回収した。

今年はサルが侵入し、幼虫、繭ともにかなりの食害を受けたそうだ。地面に捨てられた繭には、中の蛹が食べられた大きな穴が残っていた。

繭701A3463.JPG

飼育林のクヌギにはかなり葉っぱが残っていた。つまり幼虫期に多数の食害があったことを物語っている。例年ならもっとスカスカになるそうだ。

地面にはマルチが敷き詰められている。これは下草と病気の原因になるウイルスを、封じ込めるためだそうだ。その分、ケージ内はかなり暑い。

飼育林701A3401.JPG

飼育林にはクヌギに混じってコナラも少し植わっている。その枝に大きなナラメイガフシが多かった。

ナライガ701A3481.JPG

皆さんこれを「ドンングリでしょ」と言われるので、虫こぶ、ですよと解説することになった。虫こぶと聞いてのけぞる方もいたが、やはり虫こぶを知らない人が多いことを実感した。拙著「むしこぶ みつけた」を読んでいただきたい。


安曇野に来ればこれまで出会ったことがない、あるいは久しく見ていない昆虫が登場する。宿泊させていただいたお家のすぐ傍を散歩してみれば、足下から次々とジャノメチョウが飛び立った。一旦驚くと林の薮に飛び込んでしまうので、撮影はできなかった。ムシヒキアブに捕らえられた個体がいた。

ジャノメチョウIMG_2030.JPG

1㎝近くあるハムシが飛んでいた。ヨツボシナガツツハムシだ。このハムシは初めて見た。

ヨツボシナガツツハムシIMG_2031.JPG
雲が多かったものの、ときおり日射しもあって天候には恵まれた。暑いのは暑いが、宮崎に比べれば、清々しく感じ、蒸し暑さはほどほどであった。

今日は午後から、東京に移動。その前に「田淵行雄記念館」を見学予定です。

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