こだわり

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三股町 田上

三脚を載せていた酒箱を片付ていたら、
スズバチとは別のトックリバチ類の泥巣が一個、ついていた。

トックリバチ泥巣PA030002.jpgずっとこの泥巣に気付かないまま座ったり、乗っかったりしていたわけだ。

取り外して見れば、横っ腹にでかい穴が空いていた。

トックリバチPA030008.jpg壷の中には繭壁と糞しか残っていなかった。これは無事にハチが羽化できたのか、それとも寄生されていたのか?

たしかトックリバチが羽化するときは、襟首のつまり天井に穴が開くのではなかったか?

どうも記憶が曖昧になった。

玄関壁のスズバチは今朝も、小雨のなか第4番目の壷部屋にイモムシを搬入していたようだ。
目撃はしていないが、正午前に覗いてみると、イモムシのお尻が入り口から少しはみ出ていたから、搬入作業が行われたのは間違いない。

しかし、夕方になっても泥蓋で封印されないままだった。さすがに雨の中での狩りがうまく続けられなかったのだろうか?あるいは、乾いた土を採取できなかったためだろうか?

トックリバチ類は、乾いた砂や土に水を掃き出して、泥玉を拵える。その流儀にはこだわりがあるのであって、決して既存の泥土を掬ったりはしないそうだ。
雨で地面は濡れている。水は豊富にあるが、乾いた土はそうはいかない。

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