フクラスズメ

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三股町 田上

フクラスズメは、ねぐらや冬越しの場所として、家屋や建築物の隙間に潜り込むことが多い。
そういった昆虫は他にも多くいて、だからこそか、ジョロウグモたちが競うかのように家壁に網巣を張っている。
複数の網巣が複雑に絡み合い、もはや境界線がどこなのかも判然としない。元々、ジョロウグモの網巣は多層構造なのだから、ますますこんがらがってしまう。

今夜はそこに、フクラスズメが掛かっていた。かなり新鮮な個体だ。

フクラスズメIMG_0377.JPGフクラスズメを素手で捕まえたなら、けっこうな翅の力に加えて鱗粉が剥げ落ちるために滑り易く、取り押さえるのは苦労するはずだ。

しかし、こうしてジョロウグモがフクラスズメを取り押さえているのは、網糸の粘着力もさりながら、毒牙で獲物を弱らせているおかげであろう。いや、フクラスズメはすでに微動だにしない。

雨のなか、出掛けようとして玄関から車まで走り出たら、植木からタテハモドキ秋型がフワリと飛び出した。驚いたのはお互い様。タテハモドキはイロハカエデの梢にかろうじて潜り込んだ。

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