2017年1月アーカイブ


擬態〜目玉模様

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2002年、5月に石垣島で撮影したツマベニチョウ幼虫。
ツマベニチョウ幼虫IMG_2013.jpg
胸部を膨らませ、頭部を高く持ち上げて威嚇している。
威嚇されているのは、もちろんカメラを構えた私。

ある仕事で15年前に渡島し、このときヤエヤマツダナナフシの撮影もできた。
時期が時期だけに、まだ幼虫だったが初めて生きた姿に出会えてとても感激した。あのミント臭の泡も体験。
翌年、2003年7月にも渡島して、ようやく成虫も撮影でき、しかもミカンキンカメムシの幼虫期や成虫にも出会えるという充実した仕事ができた。

15年前に使っていたカメラはCanonのEOS-D30で、画素数は300万画素。カメラの価格は38万円ほどもした。
銀塩フィルムカメラからデジタルカメラへの移行期は、期待感よりとまどいの方が大きかった。
今振り返れば、大袈裟ではあるが幕末期の武士が体験した激動の時代にも似ていたように感じる。それほど深刻だったのは動画の仕事との関わりもあった時代だからでもあり迷いもあった。
EOS-D30、そのあとに発売となったEOS-1D購入の下取りに出し、使ったのはせいぜい1年だった。


三股町 田上

庭のクヌギを一本根元で切った。混み合い過ぎたので間引きをしたわけだ。樹高は2メートルほどの小木。
切る前に梢を丹念に見ていたら、シャクトリムシがいた。

ハミスジエダシャクIMG_2364.JPGまっすぐ伸ばした体長は約2センチ。 ハミスジエダシャクの幼虫だと思うが、体色紋様は様々。

今日は霧雨が降ったり止んだりして、日中は暖かった。そのせいで、西向きの縁側や家壁の隙間から、クロウりハムシがゾロゾロ出てきて、歩いていた。


クロウリハムシIMG_2418.JPG
クロウリハムシIMG_2443.JPG
午後8時20分、仕事部屋で仕事をしていたら、すぐ近くの杉林からフクロウのさえずりが聴こえてきた。
「ゴロスケ、ホーホー」


三股町 田上

自動撮影カメラ3号に初めて写った、けものとは、、、、。

トメP1270975.JPGネコのトメちゃん、だ。(午前1時19分)  

「何コレ?」とカメラを覗き込んでいる、トメちゃん。

「お願いだから、もう来なくていいからね〜」とは、私。







メジロの食事

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三股町 田上

モチノキの梢からメジロのさえずりがしきりと聴こえる。
ヒョイと見上げれば、何やら獲物を次々と見つけ出しては啄んでいた

メジロIMG_1364.JPGときにはイモムシも捕らえていたが、一瞬にして飲み込んでしまう。どんな虫を捕らえているのか、そこが知りたいところだ。

メジロIMG_1345.JPG格好の猟場だったのか、かれこれ20分ほど同じ場所で採餌していた。

(写真:EOS-80D  EF70-200mm F4L IS USM+EXTENDER EF2×III )

〜機材のお話〜

カメラを三脚に取り付けるための、カメラプレートは、アルカスイススタイルを使っているが、
ミラーレスカメラEOS-M3とM5には「SUNWAYFOTO クイックリリースプレート PT-26」を取り付けている。

クイックシューIMG_2318.JPGただし、このカメラプレートではバッテリー蓋が完全に開ききらない。
そこで改造して、バッテリー蓋が開くようにしている。

改造といっても簡単なことで、元々ある一直線の溝に対して垂直方向(画面では右方向)に3ミリほど溝を拡張してあるだけ。丸ヤスリで削ればいい。ただし慎重に。

そもそも、ネジ溝が最初からT字型にしてあれば、わざわざこういう工作をしなくても済むのだが、なぜかそういう配慮に欠けている。ま、値段は安いのだけどね。



ミノムシ

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今朝も外気温は、零下6℃以下。

昆虫の冬越しスタイルのなかでも、目につくのがミノムシだろう。
ミノムシも国内には50種以上記録されており、識別は難しい。
それでも、チャミノガの蓑は特徴があるので、すぐに憶えられる。
枝に水平に、そしてちょいとお尻を持ち上げているのが、チャミノガ。

チャミノガIMG_2280.JPG蓑の材は、細枝を使うことが多い。

一方、地衣類やコケを食べる、ヒモミノガもよく目にする。東京の清瀬では一度も見た事が無かったが、九州に来てみれば、どこに行ってもいる。

ヒモミノガIMG_2282.JPG公園の植木の支柱にこびりついた藻類?を同心円状に食べていた、2頭のヒモミノガ。白っぽい筒状。
ヒモミノガ、といっても正確には数種いるようだ。

ヤツデの葉裏では、アオモンツノカメムシの卵塊が5つに増えていた。
1卵塊あたりの卵数は、25、17、23、13、8、とバラバラ。

アオモンツノカメムシIMG_2263.JPG8個というのは少なく、産卵途中でアクシデントに見舞われて中断したか、最後の力を振り絞っての結果かは、判然としない。


零下7.5℃

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三股町

今朝の外気温は零下7℃を下回り、放水ホースには氷柱が垂れていた。
南九州だからといっても冷え込みは結構厳しい。もちろん平地での降雪は数年に一回位しかないが。

朝焼けの霧島山。  最高峰の韓国岳(画面右奥)は白く冠雪している。

霧島山高千穂岳IMG_1290.JPG一昨日には手前の高千穂岳に初冠雪があった(写真は一昨日に撮影)。
霧島山高千穂岳IMG_1274.JPG朝晩の冷え込みは厳しいが、日中は風もなく晴れて穏やかな一日だった。

午前7時15分、朝食中に、いきなりガッツン!という大きな衝突音がした。
桜島の噴火による空振か、野鳥が窓にぶつかった音かと思えたが、いづれとも判断できなかった。
家の外に出て窓下を確認したが、野鳥の姿は無かった。もしかしたら、すぐに立ち直って飛び去ったのかもしれない。

庭のクヌギの梢にいたコミミズク幼虫は、緑色型

コミミズク幼虫IMG_2251.JPG
ちょい離れたコナラの梢には、これは中間型?  いや、これも「緑色型だな。
コミミズク幼虫IMG_2265.JPG


三股町 

ヒノキの剥がれかかった樹皮下に潜んでいる生き物は、昆虫以外にもクモやムカデなど様々。
大きさで最大クラスは、このヤモリかな。

ヤモリIMG_2208.JPGまるでヤモリが狙いをつけたかのような位置に、アオクサカメムシもいた。緑色が失せて越冬カラーに変身しているが、春になればまた緑色に戻る。なんとも不思議な仕組みだ。代謝を抑えることと体色変化には、何らかの相関関係があるのだろうか?

さて、自動撮影カメラのチェックをしてみれば、昨夜はまた、ネコが来ていた(午後11時)。

ネコIMG_0921.JPG雌雄はわからないが、今後別のネコが現れるかもしれないので、「トメ」と名付けておこう。雄なら「トメキチ」に改名し、雌なら「トメ」のままでいい。

昨日、写っていたテンはこちら(午前4時)。フサフサの尻尾が何とも魅力的。

テンIMG_0878.JPGこういう姿を見せつけられると、余計にテンしょんが上がるというもの。
とは言っても相手任せの撮影だけに、ひたすら自動撮影カメラのメンテナンスに気を配るしかない。
自動撮影カメラの2号、3号もようやく稼動できた。



真冬のふ化

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三股町

昨夏の台風で、スギの倒木被害が目立つ。完全に横たわればまだいいが、他の木によりかかったままの、いわゆる「かがり木」になったものも多く、危険である。そんな杉林を外から眺めていると、一本だけキヅタの蔓が絡んで登っており、黒い実が多数なっていた。

キヅタの実IMG_2149.JPGこれならきっと見つかるはず、とめくった最初の葉っぱにアオモンツノカメムシの卵塊があった。
しかも、今日、ふ化したようだ。最後の一個がちょうどふ化しているところだった。

アオモンツノカメムシふ化IMG_2143.JPGヒノキの幹には、クモヘリカメムシがいた。寒風に身を晒している。
クモヘリカメムシIMG_2125.JPGあまりやりたくないが、少しだけヒノキの樹皮をめくってみると、クロウリハムシが潜り込んでいた。こちらのほうが、いかにも冬越しスタイルだ。
クモヘリカメムシIMG_2134.JPGマテバシイが多い場所だったので、ムラサキツバメの越冬集団を久しぶりに拝めるかと思っていたが、見つかったのは3カ所で単独個体ばかり。
ムラサキツバメ越冬IMG_2155.JPG
(写真:EOS-M3、M5  EF-M28mmマクロ 、EF-M11-22mmズーム   )

検死

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一昨日のアゲハ蛹を回収して詳しく調べてみたところ、
死因はわからないが、成虫の腹部は出来上がっていた。

アゲハ越冬蛹701A8082.JPG赤茶色に見えているところは透けている。つまり胸部から頭部にかけては、ほぼ空洞になっていた。
焼け焦げたのではなく、死亡してそののち腐食が進行したようだ。蛹内部には茶色の体液もわずかに残っていた。

ネザサやメダケの葉裏にごく普通に見られる、タケヒゲナガブチアブラムシ。
真冬にも関わらず、幼虫を産み落としている。

タケヒゲナガブチアブラムシIMG_2116.JPG
今朝の点検で自動撮影カメラには、初めてテンが写っていた。ただし、尻尾と後脚とお尻だけ。肝心のお顔はお預け。
しかし冬毛のテンは想像していたよりか、大きい。そして輝くように綺麗だ。

テンの動向は、糞の場所や落とした時期などから、薄らと想像できる。



宮崎市 

高校バスケットボール九州大会の予選試合が、宮崎市内の宮崎市総合体育館であった。
JR宮崎駅のすぐ近くでいわゆる中心街になる。都城市から宮崎市内まで、高速を使って片道約45分。
私も送迎斑として車を出した。

宮崎市総合体育館は初めて行ったが、お隣にはホテル「ニューウェルシティ宮崎」の大きなビルがあった。
ここでは「全国昆虫施設連絡協議会」の総会が開催され、会場に招かれて記念講演を行ったことを思い出した。もう6年も前のことになる。当時、さんざん道に迷ってようやく辿り着いたのも懐かしい。宮崎の土地はどこもかしこも、初めて訪れるところばかりだった。今でもあまり変わりないが。

さて、体育館の外壁に、クビキリギスだろうか、褐色型のオスがへばりついていた。


クビキリギスP1210002.jpg翅の尖り具合からして、オガサワラクビキリギスにも見えるが、尖っているか否かはかなり微妙で、もっと客観的な区別点、表現が無いものかと思う。尖り角度がいくらとか、せめて数値で示せないものか。

バスケの試合は残念ながら第一試合で敗退した。前半10点以上リードしていたので、これは楽勝かと思っていたら、後半になって追い上げられ、微差で負けた。ま、こういうこともある。
ガチガチに震えるような寒い体育館だったが、バスケットのゲーム観戦にのめり込んだ。
こういう日もあっていいだろう。

林に設置している自動撮影カメラをチェックしてみれば、ネコが写っていた。
普段、ネコの姿はほとんど見かけないが、集落からたまに遠征してくるネコがいるらしい。毛並みからしても野良猫ではなく、飼い猫のようだ。
現在、稼動しているカメラは1号機のみ。2号、3号、は調整中で来週には、稼動を再開する予定。


アゲハの越冬蛹

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あぜ道のカラムシ枯れ茎に、アゲハの蛹がついていた。
アゲハ越冬蛹P1200003.jpg「え!?こんな場所になぜ?」と、まずは不思議に思えた。
ここの周辺でアゲハの食樹を見たことがないからだ。

あらためて、周辺を探ってみたら少し離れた薮の中にカラスザンショウの幼木があった。すっかり葉を落としているうえに小さいので目立たない。
「育った食樹は、これしかないよな」と納得するも、これまで見落としていたことが気になった。

不思議といえば、まるで焼け焦げたかのような、蛹の姿だ。
こんなのは初めて見る。
先週、野焼きが行われたが、この付近では火が入っていないし、カラムシの茎も帯糸も全く焦げていない。
焦げているように見えるが、別の理由でこうした色になっているのだろう。


我が家P1200007.jpg我が家の背後には、鬱陶しい杉植林が連なっている。

(写真:OLYMPUS TGー4)

「青少年読書感想文全国コンクール」で、絵本「ダンゴムシの親子、まるちゃん、たびにでる」(旺文社)の感想文が内閣総理大臣賞を受賞した、というお知らせがあった。

本書の文章は麻生かづこさん、写真を私が担当した。

感想文を書いて受賞したのは、小学1年生の女の子で、本日、授賞式への案内状が届いた。
授賞式は2月4日だが、私は仕事の都合上、出席できない。

「ダンゴムシの親子、まるちゃん、たびにでる」は、宮崎に移転してすぐに受けた仕事の一つで、新しい生活を立ち上げたばかりのなか、気負いもあったと思う。

本書はしかし残念ながら、絶版になって今では入手不可能のようだ。


忘れ物

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午前中のこと、撮影現場でカメラが無いことに気付いた。広角レンズを付けたカメラで撮影していて、次にマクロレンズをとカメラバックに手を伸ばせば、もう一台あるはずのカメラが無かった。
あれ?どこに置き忘れたかな。

ま、それはともかく、ヤマザクラの丸太をくり抜いたニホンミツバチの巣箱を初めて見た。

ニホンミツバチ巣箱IMG_6618.JPG壁の厚さはどの程度かわからないが、これをくり抜く作業は大変な労力が要ったはずだ。それでも敢えて丸太巣箱にこだわった方の気持ちが伝わって来るような気がした。
ま、屋根はほとんど意味ないけど、これも楽しんでいる気持ちの現れだね。

昼食をはさんで出直し、今度はマクロレンズともう一台のカメラも引っさげて近くの森へ。森と言っても猫の額ほどの自然林。

ツバキの葉裏にいたヒゲナガサシガメ幼虫を撮影する段になって、ストロボ用アームを忘れたことに気付き、枝の又を利用して急場を凌いだ。つくづくケーブル式2灯ストロボは使いにくいと思う場面

ニホンミツバチIMG_6649.JPGこの態勢で撮った写真の一枚がこちら。
ニホンミツバチIMG_1996.JPG頭部と胸部をクローズアップしてみたが、葉っぱにちょうど抜け穴があった。ここから逆光を入れてみた。

ヒゲナガサシガメ幼虫は葉っぱの裏に隠れているので、左手で葉をめくって固定し、右手でカメラ保持。となると逆光の発光部は、第三の手が必要になるわけで、本来なら三脚を使うべきところ。アームがあればもっと完璧。

庭続きのようなフィールドで仕事をすることが多く、携行すべき機材を手抜きすることがありがち。これが田舎暮らしにおける気の緩みでもある。
「いつでも撮れるや」という、心の油断を、心のゆとりと勘違いしてはいけない。のです。

林床の朽ち木にあった、ホコリタケの一種。 直径4センチほど。

ニホンミツバチIMG_2020.JPGちょっと、遊んでみた。 プッシュン〜!
ニホンミツバチIMG_6667.JPG


さなぎ

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三股町 田上

今日は久々の雨。このお湿りで、シイタケの成長にも弾みがつくことだろう。

写真は昨日、撮影したモンシロチョウの越冬蛹。

モンシロチョウ越冬蛹IMG_6603.jpgすぐ傍のブロッコリー畑で育ったようだ。

ナナホシテントウの蛹は南向きのコンクリート護岸壁に多数ついている。

ななほしてんとう蛹IMG_6608.JPG羽化殻や前蛹も見つかる。コンクリートがヒーターのような役割をしているのだろう。
ナナホシテントウにとって、冬はそれほど苦にならないらしい。

昨日、紹介したツチイナゴのはやにえは、今日になって消えていた。
モズが食べたのだと思われる。そのモズは、ときおり我が家の庭にも顔を出す、
メスである。








深夜から今朝にかけて冷え込み、外気温は零下5度C近くまで下がった。
朝食も縮こまって済ませたが、日中はよく晴れて気温も上がった。

これならモズのはやにえも立つだろうと思えた。
いつものカラムシ枯れ草群落を覗いてみれば、予想は適中!
ツチイナゴはやにえIMG_1944.JPG
胸部をグサリと刺されたツチイナゴは、まだ元気に脚を動かしていた。
枯れ茎のなかでもできるだけ高い場所を選んでいるようにも見える。

スッキリと大気が澄んでいるおかげで、鹿児島県の桜島もよく見えた。
桜島IMG_6529.JPG
写真画像を拡大してみると、左上の方の小規模な噴煙まで見える。
手前の町並みは、都城市。

近くのクヌギ林では、ヤマカマス(ウスタビガの繭)も見つかった。
ウスタビガ繭IMG_6593.JPG
ここのクヌギは6年前に全伐採して萌芽更新したので、どのクヌギもまだ背丈が3〜4メートルほど。

たまご

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三股町 田上

敷地の隅っこにあるヤツデの葉裏に、アオモンツノカメムシの卵塊が三つあった。今日のところは成虫の姿が見えず。
例年通り、産卵期に入ったようだ。ヤツデの実の成熟期とふ化時期がうまく合致するということだろう。
アオモンツノカメ卵IMG_1799.JPG
卵塊のすぐ傍には、ギボシヒメグモ♀が寄り添っていた。

町内の上米公園では、ササの葉裏でジョロウグモの卵塊があった。
ジョロウグモ卵のうIMG_1877.JPG
木の幹や枝など、しっかりした脚場を選ぶことが多いと思うが、こういう場所に産卵することもあるんだ!





野焼き

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三股町 田上

田畑の畦で野焼きが一斉に行われた。
野焼き701A8039.JPG
野焼きIMG_1240.JPG
コガネグモの幼体が家の外壁のあちこちで越冬している。写真の個体は♂。
コガネグモ幼体♂IMG_1772.JPG
サクラの幹にいたのはおそらくメスかと思う。上の個体より一回り小さい。
コガネグモ類幼体IMG_1756.JPG


コナラの紅葉

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三股町 田上

ジョロウグモ♀の多くは産卵を終えて死に絶えたが、まだまだしぶとく残っているものもいる。
家壁にしがみつくようにして踏ん張っているメス。
ジョロウグモ701A8028.JPG
つい昨日までは脚を縮めて死んだようになっていたが、今日は何をしたいのか、モゾモゾと活動していた。
ジョロウグモ701A8019.JPG
このメスにとって最大の仕事は産卵だろうが、その力が残っていることを期待したい。

昨夏の台風で根元から折れてしまった庭のコナラは、そのあと盛んに萌芽した。
折れた原因は、クワカミキリ幼虫の食害だった。数本のトンネルが穿たれて弱くなった幹が、強風に耐え切れず折れたのだ。
コナラ萌芽701A8031.JPG
コナラの紅葉は久しぶりに見た気がする。このコナラは50センチほどの実生を植えたもので、順調に成長して多くの昆虫を養ってもきた。

(写真:EOS-5D MarkⅢ EF100mmマクロ )


クビレギスとは?

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三股町 田上

クビキリギスの顔は、正面から写真を撮ることが多い。

あれ?   額の単眼(白い)の上にX字型の溝がある!

クビキリギス正面IMG_1688.JPGたまには横顔を見てみたい。溝の様子もわかるはず。

「左向け〜、左!」
クビキリギス側面IMG_1690.JPGあれ?   まるで口を開いたような、深いくびれがある!

しかも、単眼がくびれのところで、上下に分割されているように見える!

「クビキリギス(首切りギス)とはちょいと残酷な名前だから、「クビレギス」とでも呼びたくなった。

もう少し、このくびれの様子を掘り下げてみますか。

(写真:EOS-5M  EF-M55-200mmズーム+レイノックスクローズアップレンズ  OLYMPUSマクロフラッシュSTF-8 )




干し虫

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三股町 田上

昨夜開催した「おねっこ祭り」会場の後片付けに集まったのは、保存会の会員わずか4名。
頭数が揃わないのは判っていたから、半日、仕事を休んで参加した。
通常、10〜12名で行う作業を4名でやったので、ずいぶん時間と労力が要った。

まあしかし、シンドイ思いをして作業をしていると、祭り行事に必要な物資と、その物資の調達場所など、これまで人任せにしていた情報を憶える機会にもなった。こうした細かい情報を会員の皆が共有しているといいのだが、と改めて思った。毎年の事とは言え、1年経つとすっかり忘れることも多いので、物資リストや会場設営のやり方などを、文書や画像で保存すべきだろう。
今週の土曜日には保存会の反省会(飲み方)があるのだが、生憎、私は参加できない。

中断していた無人撮影の準備を急いで行った。点検していると、20年も前のセンサー数台はちゃんと起動してくれたが、一台だけケーブルの接触不良などが新たに判明し、その修理などで手間取ってしまった。

カラムシ立ち枯れの、はやにえ「トノサマバッタ」はすっかり干涸びてしまった。

はやにえIMG_1698.JPGこれは貯食用にもならないだろう。腹は満たされていても、できるときに狩りは楽しみたいし、自分のなわばり宣言もしておきたい、そんなところだろうか?



三股町 田上

シロダモの葉っぱに並ぶ虫コブは、シロダモハコブフシで、このしわざの主は、シロダモタマバエ。
焦げた壷のように見える虫コブの表面は拡大してみると毛深い。

虫こぶIMG_1676.JPGコブ一つに、タマバエの幼虫が一匹入っている。

暖かいせいか、クビキリギスが飛び跳ねていた。そこで口のアップを撮影(写真は少しトリミング)。

虫こぶIMG_1685.JPG草食だが、この大アゴで咬まれたらかなり痛い。

(写真上2枚:EOS-M5  EF-M55-200mmズーム+レイノックスクローズアップレンズ+OLYMPUS マクロフラッシュSTF-8 )

今夜は地区の「おねっこ祭り」。昼過ぎからの準備に駆けつけた。行事では豚汁の注ぎ係り。今年は保存会のメンバーの欠席が多く、人手不足。明日の片付けも人数が揃わないので大変なことになりそう。

虫こぶIMG_4790.JPG





雨のち晴れ

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三股町 田上

昨夜からの雨は、正午前には止んだ。

霧島山8日IMG_1583.JPG陽射しが眩しく、気温もずいぶんと上がった。冬とは思えない暖かさだ。

機材の工作をしていたら、あっという間に夕暮れとなった。

霧島山8日IMG_1598.JPG無人撮影用のカメラは、3台を組むことにして、今日は2台が出来上がった。
Canon2台、OLYMPUS1台。

今回の工作では手元にある資材を活かして、一切経費を使わないようにしている。
したがって、ホームセンターへ買い出しに出掛ける手間も一切無いので作業効率が良い。
眠っていた機材が、ここぞとばかり活躍してくれる。


はやにえ、今日も

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三股町 田上

畦にポツンとあるハルニレ。小枝のはやにえは、トノサマバッタの幼虫だった。
ここも、はやにえスポットの一つだ。

はやにえP1070009.jpg体は柔らかく新鮮。餌食になったのは今日かもしれない。

三股町では、トノサマバッタの越冬ステージは卵、幼虫、成虫、と様々。

今日は夜間が雨のため、地区の「おねっこ祭り」は月曜日に延期となった。

(写真:OLYMPUS TG-4)

昨年の暮れから、けものの撮影の準備を始めた。
撮影場所は、うちの雑木林だ。

無人撮影用のカメラハウジングは20年も前のもので、フィルムカメラ用。カメラはNikonのF3を使っていた。さすがにこれは流用できないので、デジタルカメラ用に新規のハウジングを作った。
とは言っても、これもEOS-1RSの防音ハウジングに使っていたものを改造した。
昔、ベランダの餌台に来る野鳥の撮影に使ったハウジングだが、かなり手を加える必要があった。今日はその工作に掛かり切りとなった。

カメラのテストを昨年から玄関でずっと行っていたら、嫁さんが嬉しそうに見ているのに気付いた。けものの撮影に備えていると知ったからのようだ。昆虫の撮影には全く興味を示さないのに、対象が獣あるいは、鳥になると態度が一変するのは、ずっと以前から不思議に感じていた。いや、一般の感覚からすればそれが普通なのかも知れない。

昨日見つけたホンドギツネの死骸を見に行く、と言ったら「私も行く!」と付いて来た。




ホンドギツネの死

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三股町 田上

午前10時。家を出てすぐの路上で、ホンドギツネが横たわっているのに気付いた。

キツネIMG_6479.JPG死因は車に碾かれての事故死だろうか? ひっくり返してみたが、外傷は見当たらない。頭部を強く打ったのだろうか。すでに死後硬直が始まっていた。

8年前の夏にも、1キロほど離れた場所でオスの死骸を見ている。見つかった場所は車が通らない小径で、車に碾かれた事故死とは考えられず、農薬など何らかの中毒死ではないか、と想像した。

生息環境がどんどん悪化しているなかで、ホンドギツネの死を目にするのは、辛いものがある。

小雨のなか撮影したあとホンドギツネの死骸を草むらへと運んだ。
大きさ、体重、ともに、うちのチョロとそっくりだ。腐臭はまだない。

キツネIMG_1551.JPG


可愛い訪問者

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三股町 田上

庭のクヌギ朽ち木置き場には、カブトムシの糞がいっぱい。

カブトムシIMG_6475.JPG朽ち木の隙間には、イモリも潜んでいる。
イモリIMG_6471.JPG(写真:EOS-M3  EF-M28mmマクロ   ストロボ270EXⅡ )

昼前、庭の花壇にイタチが現れた。ちょうど居間の窓から外を眺めていたときだったが、生憎手元にカメラが無かった。花壇の中程で立ち止まり引き返すとクヌギ朽ち木置き場へと移動し、何やらしきりと嗅ぎ回ったあと、薮の中へ姿を消した。数十秒の出来事だったが、数日前にすぐ近所のススキ原で見かけた個体と同じイタチではないか、という気もした。

一昨日、紛失したバッテリーにまだ未練があって、しばらくウロウロしていたら、私が掃いた地面に、テンの真新しいフンが落ちていた。おそらくは、昨夜から今朝にかけて落とされたフンだろう。柿の種がいっぱいのフンだった。



スミナガシ越冬蛹

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串間市

宮崎県、最南端の串間市に出掛けた。都井岬の野生馬やソテツの
自生地などで有名だが、今日は山間部の渓流の森へ。

食痕のついたヤマビワの梢で、久しぶりにスミナガシ越冬蛹を見つけた。

スミナガシ越冬蛹IMG_1503.JPGスミナガシの越冬蛹の体色は様々。今回のはかなり黒っぽい。

午後5時。庭から見る霧島山。今日も快晴だったが夕方になって多少、雲があった。

スミナガシIMG_1543.JPG(写真:EOS-M5とM3     EF-M55-200mm    )

昨日の山仕事中、M5を脇にぶら下げていた。
ナタで下草を刈り払っているうちに、ボディ底蓋が開いたようで、バッテリーが落ちてしまった。
気付くのに遅れてしまい、作業を終えてから探してみたが、見つからなかった。
落としたと思われる範囲を熊手で掃いて、地面が見えるまでにしたが、それでもついに見つからず。
メーカー純正だと5000円はするから、痛い。
体長1センチの昆虫を探すより難しい探索になるとは思いも寄らなかった。
諦め切れずに今日はチョロの鼻面にバッテリーを押し当ててから、落とし物の現場に連れていったが、まあ予想通りで、
チョロは早く散歩に行きたくて行きたくて、まったく当てにならず。やはり訓練した犬でないとダメなようだ。


三股町 田上

今日はスギ倒木の伐採作業を行った。観察路の天井を横断している倒木。

伐採IMG_1360.JPG昨年の台風で倒れたのだが、何かの拍子で落下する危険性がある。根元は茂みに隠れてよく見えないが、樹高は15メートル以上あるようだ。

スギは根が浅く、強風で倒れ易い。杉植林の間近に家がある場合は、危険と隣り合わせ、ということになる。昨年の台風では三股町内外のあちこちで倒木が多発し、電線をなぎ倒して停電も頻発した。こうした被害を見ていると、手入れの為されていない杉植林は危険を孕んだ、厄介な存在としか映らない。

上画面の左側は池で、三股町の土地。池の縁=観察路から右側が私の土地。したがって、画面左端の所から倒木を切断して除去するわけだが、倒木の重量バランスを把握してからでないと、迂闊には伐採できない。

そこでまずは、倒木頂部の接地している薮を払いながら様子を探ってみた。この作業だけで45分。
ナタと鋸で手作業だ。
伐採IMG_1346.JPG倒木頂部の枝を払ってみると、この部分では地面に接地しておらず、倒木全体を支えているのは、池の方で垂れている枝(樹高半ば)であることがわかった。ならば、頂部から順に切り詰めていって大丈夫だ。
跳ね上がりの危険は無い。昼食を挟んで、チェンソーの刃とぎを入念に行い、午後1時から伐採作業を始めた。頂部から60センチ間隔で切断していき、次に観察路に脚立を立てて、次々と切り詰めていった。


伐採IMG_1421.JPG池に残った倒木は高さもかなりあることと、池の沼地だから脚立も梯子も立てようがなく、作業不可能。さらに自分の土地ではないので、これ以上の作業はできない。
観察路の上部を塞いでいたスギ倒木は除去できて、スッキリした。

伐採IMG_1426.JPG
伐採IMG_1430.JPG
正午過ぎ、花壇のパンジーにモンキチョウが飛来し吸蜜していった。
伐採IMG_1168.JPG


脱皮

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三股町 田上

昨年、12月16日には緑色だったクロヒカゲ幼虫(12月16日撮影、上写真)。

クロヒカゲ幼虫IMG_6342.JPG今日、久しぶりにササの葉をめくってみれば、脱皮を終えたあとだった(下写真)。
クロヒカゲ幼虫IMG_1147.JPGしかも、褐色に変じていた。終令になるとまた緑色に戻るのかな?

年末に掃除しながら機能性を見直し、少しレイアウトを変えた撮影スタジオ。

スタジオIMG_1084.JPG
スタジオIMG_1072.JPGGODOXのモノブロックストロボ2台も活躍してくれている。これほどコストパフォーマンスに優れた機材はそうそう無いかと思う。
ゴロンと横になれるスペースも空けておく必要があり、折り畳みマットも日干ししておいた。


スタジオの機材配置や撮影台の改良など、毎年、手を加えているが、それはまるで昆虫が脱皮を繰り返して成長する様子にも似ている。

2017年、謹賀新年

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あけまして おめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
ジョウビタキとりみんぐ3Z5A1816.jpg昨年は、長野県安曇野(2回)、仙台(2回)、博多(2回)、県内では延岡(3回)と、例年に比べればあちこち撮影で動きました。

今年も遠くのフィールドに出掛けますが、ベースである自宅の雑木林の観察、撮影にもしっかり取り組んで行くつもりです。

今度出版予定の本に、どうしても盛り込みたい写真があります。
今朝は25年前のフィールドノートを読み返しながら、その25年前に訪れたフィールドに行くことにしました。そこに行けば狙い通りの写真を撮れるかもしれません。自然環境が大きく変貌していないことを祈るばかりです。


さて、年賀の写真は毎年庭にやって来るジョウビタキです。今冬はメスが来ています。