虫のしわざから、けもの、鳥のしわざまで

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昨年6月に倒れたヌルデは、人工池のすぐ脇にある。人口池は小さいけれど、毎年、ヤブヤンマが繁殖している。もともとこの池はシイタケ栽培の水補給プールとして設置したもの。いつの間にか生き物観察プールになった。

さて、昨年の暮れ、倒れたヌルデを片付けようとしたら、テンのフンがちょこんとあった。しかも、その後2回も追加されたので、撤去せずそのまま放置しておいた。
テンがこの倒木の上に来ているのは間違いない。

そういうわけで、自動撮影カメラ2号は、この倒木に向けて設置している。

ずっと成果がなかったが、ようやく昨晩、シロハラが写っていた(
午後5時40分)。
シロハラIMG_6795.JPG倒木の根元は右側の薮のなか。画面左方向にはさらに長く続き、ほぼ観察路の全幅を倒木が塞いでいる。邪魔といえば邪魔だが、生き物たちにとっては、ちょっとした休憩あるいは縄張り宣言ポイントとなっているようだ。

テンがここの舞台に上がってくれることを願っている。ほんとうは倒木全体を画角に入れたほうが写る確率も高い。しかし、それではテンにしてもこのシロハラにしても、かなり小さくしか写らない。
そこで構図の納まりのいい根元寄りに画角を絞り込んでいる。

じつは根元側の薮には、けもの道が続いており、テンが右の薮から伝い歩いて来るか、あるいは倒木を右方向に駆け抜ける可能性があるとみた。

シロハラは毎日、林床を広く歩き回ったり、飛び跳ねているので、いつかは写るだろうと思っていたが、まさか画面中央に納まるとは驚いた。


ちなみにここの自動撮影カメラのセンサーは熱感応センサーなので、奥から手前まで広い範囲に熱源である生き物が入るだけでシャターが切れる仕組みだ。

だから焦点の合ってない場所でも撮影されてしまうというロスがあり、場合によっては被写体が驚いて去ってしまうこともあり得る。

シロハラIMG_6787.JPG作動チェックは毎晩、午後5時過ぎに行っているが、シロハラはその直後に写っていた。
自動撮影カメラを使うのは、普段、目視することが困難な生き物の写真を撮りたいからだが、シロハラのこうした絵柄も面白い。

自動撮影カメラ1号は、かつて一度だけうちの林に痕跡を残していったイノシシを想定した画角にしてある。林の下の谷津田では傍若無人に振る舞っているイノシシだが、なぜかうちの林に入った痕跡は過去10年間で一回のみ。もちろん、通り道として通過している可能性はあるだろう。


その1号カメラには昨夜、新たなネコが写っていた。オス猫で「メラ」と命名した。
以前、写っていた猫はメスと判明し「トメ」の名前のままとし、しりとりで「今回のオス猫を「メラ」とした。

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