片翼飛行

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飛行機は片側のエンジンが止まっても、飛行ができるらしい。
さらには片翼を失っても、飛行を続けた事例もあるようだ。

さて、ではトンボの場合はどうだろうか?

本日、庭の人工池で羽化した、クロスジギンヤンマ。

クロスジギンヤンマIMG_9299.JPG最初、羽音で気付いたのだが、いっこうに飛び立つことができないでいた。

それもそはず、右の後ろ翅がほとんどなく、前翅もよじれている。

しかし、しばらくしてヨタヨタしながらも低空飛行をし、しだいに速度を増して視界から消えて行った。
曲がりなりにも飛行できたのには、驚いた。

ヤンマの姿を見失ったあと、羽化殻を探してみると、あった。

クロスジギンヤンマIMG_9300.JPG右側の翅芽部分を見ると小さく縮んでいる。これでは正常な翅が展開できなかったわけだ。
ヤゴ翅IMG_9301.JPGで、こちらが左側の正常な翅芽。
ヤゴ翅正常IMG_9303.JPG
ぜんぜん大きさが違うのがわかる。

片翼飛行でもって、どれだけ生きていけるのかは、わからない。すぐさま鳥の餌食になってしまうかもしれない。


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