「トンボが羽化しているよ!」
嫁さんの声に、急いで玄関前に出てみた。
ヒメコウホネの茎につかまっていたのは、オオシオカラトンボのオスだった。
睡蓮鉢は、嫁さんがメダカを飼っている。
「メダカが食べられているんじゃない」心配そうに嫁さん。
「メダカは敏捷だから大丈夫だよ、たぶん。ヤゴはボウフラとか喰ってくれているから、むしろ感謝しなきゃ」
まあ、いいかげんなことを言っているが、メダカをこのような小さな器の中で飼うって、どうよ。
小川か広い池のなかで群れ泳ぐ姿こそが、メダカではないか、と私は思うのだが。 大きな池かあ〜。作るとなると、大変だ。
朝早くから室内撮影したり、虫の世話をしたり、再校のチェックをしたり、しているうちに、オオシオカラトンボは無事に飛び立って行ったようだ。
室内撮影は正午過ぎになって、ようやく終了できた。