本日、見本が届いたのでお知らせします。
「はじめて見たよ! セミのなぞ」(少年写真新聞社)
詳しくは少年写真新聞社のHPをご覧ください↖︎。
「はじめて見たよ! セミのなぞ」(少年写真新聞社)
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イワサキクサゼミの撮影で、今年の4月、与那国島に渡った。入稿までもう数日しかないというギリギリのタイミング。
例年なら3月半ば頃から成虫が鳴き始めるので、4月はじめなら問題ないだろうと。しかもその頃ならヨナグニサン第1化の羽化も始まっている、あわよくば二兎を得ようとした。
が、今春は全国的にも季節の進行が一週間以上遅れていた。
イワサキクサゼミの鳴き声どころか、島全体に虫の姿が少なく、一昨年同じ時期に渡島したときとは、まるで様子が違っていた。夜寝るときも、一昨年は窓を閉め切ってエアコンを使った(窓を開けたくても網戸が無かったので、蚊の猛攻が凄まじかった)。が、今年は窓を閉め切ってもちょうど良い按配で熟睡できた。
それでも一番大事な目的、土中にいるイワサキクサゼミの幼虫撮影は二日目で成果があり、ホッとした。難航することも予想して、サトウキビ畑での掘削許可を得る手立てまでとっておいたのだ。
今回も自分の直感力を信じてはいたが、いささか無謀な試みではないか、という一抹の不安もあった。初めての幼虫探しでもあったし。
幼虫を見つけて撮影している間、他の場所にトンボの撮影に向かった中瀬潤さんが、ほどなく戻って来た。えらく早いな〜?と、
「池に向かっていたら、途中でイワサキクサゼミが鳴いていて、成虫が多数いましたよ」との嬉しい報告!
おかげで成虫が鳴いている姿もこの日のうちに撮影できた。
しかし、イワサキクサゼミがまとまって見つかった場所以外では、その後、わずかに鳴き声を聞いたくらいだった。
じつにきわどい遠征撮影であったわけだが、天候にも恵まれた。
4頁分の写真撮影を無事成し遂げ、私は満足したが、
ヨナグニサンの撮影を楽しみにされていた、仙台在住の昆虫写真家、中瀬潤さんには、たいへん申し訳なかった。
今春のヨナグニサンの羽化は、我々が島を去ってから数日後に始まったようだ。