福岡県みやま市のみやま市立図書館で、昆虫観察と講演を行った。
図書館の敷地内の植え込みを巡って虫探しを1時間。下見をした午前中はクマゼミが賑やかに鳴いていたが、午後から観察会が始まったときには、まったく鳴き止んで、ニイニイゼミの鳴き声一色になっていた。
しばらくすると、アブラゼミの鳴き声も一匹だけ加わった。
敷地内のサクラやクスノキ、ケヤキには、キマダラカメムシがたくさんついていて、卵、幼虫、成虫とすべてのステージが見られた。
ショウリョウバッタの幼虫は無数にいて、ほとんどが中令以上まで成長していた。トノサマバッタの大きな成虫も飛び出し、参加者の子供たちが一斉に追いかけていた。
サクラの葉裏に、クサカゲロウの一種。
ヤブガラシの花蜜をなめていたのは、ヒメカメノコテントウ。ナミテントウも来ていた。
ヒメバチの一種だろうか、こちらもしきりとヤブガラシの花蜜を嘗めていた。
身近な環境でも、その気になればささやかでも楽しい昆虫観察ができる。
今夜は佐賀市内泊とした。