断頭なるも、産卵は可能なのか?

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昨夜、玄関の門灯をしばらく点けておいたら、次々と昆虫がやって来た。

ミヤマカミキリが毎晩のようにやって来るが、
それより一際目立っていたのが、ゴマダラチョウだった。

ゴマダラIMG_6201.JPG
今朝になってもずっと居残っていた、ゴマダラチョウ。
本種が夜の灯りに来るのは、初めて見た。

クヌギの樹液(コウモリガ幼虫巣)近くで、ハラビロカマキリ幼虫が獲物を抱えていた。

ハラビロIMG_8609.JPG獲物がスカシバ蛾の一種であることはすぐにわかった。
すでに、頭部はほぼ食べ尽くされていた。

確認するために、ハラビロカマキリには申し訳ないが、獲物を剥ぎ取った。

ハラビロIMG_6223.JPGやはり、予想は的中。獲物は、ハチマガイスカシバのメスだった。

ササの葉上で脚をもがいており、よく見ると産卵管が伸びては産むべき場所を探している。

ならばと、頭部の無いハチマガイスカシバをコウモリガ幼虫巣のパッド上に置いてみた。

ハラビロIMG_6266.JPG産卵管の伸縮運動は相変わらず続いたが、卵が実際に産み落される瞬間は観察できなかった。

おそらく、ハチマガイスカシバがここで産卵している最中に、ハラビロカマキリ幼虫に襲われたのは間違いないことだろう。産卵中は無防備だったのだろう。

そして、もう一つ確かなことは、ここからハチマガイスカシバの卵が見つかるであろうことだ。少し時間をおいてから、探査してみよう。

今日の昼間、うちの林で、アブラゼミとクマゼミの鳴き声を今夏初めて聞いた。いづれも一鳴きで終わったが、つまり、初鳴きには違いない。
ただし、クマゼミはおそらくどこからかの、流れ者であろうかと思う。


※ 始まりがあれば、必ず終わりもあります。

昨日、当ブログの終焉を今年の11月1日としました。
まだ少し先のことになりますが、敢えて告知しました。
そろそろ終わりにしようとは、1年以上前から考えていました。

このブログでは、昆虫を主人公に見立てて自然観察を楽しむ、というメッセージをずっと発信してきました。その役目を少しくらいは果たせたかな、と思っています。



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