4年経ったら!?

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「大きなイヌザンショウが斜めになっているよ」と、犬の散歩から戻った嫁さんが言う。

「ええ?まさか」と窓から覗いてみれば、たしかに東向きへと大きくかしいでいる。
幹を揺すってみると、根元がグラグラになっていた。まるで抜けかけた乳歯のようだ。
どうやら根腐れしたようだ。原因は不明だが、このままだと隣のイヌザンショウにもたれかかっているので、切り倒すことにした。
このイヌザンショウの花では、数多くの訪花昆虫を撮影した。

「たいへん、お世話になりました」

左は、4年前の2013年、8月に撮影したポートレート。

新開I4年後02.JPG先日、同じ場所に立って、嫁さんにシャッターを押してもらったのが、右の写真。

カメラもレンズも違うし、カメラ位置もズレてしまったので、厳密な定点撮影にはならなかったが、
少なくとも、私がもたれかかった、クヌギの成長ぶりがわかる。

4年前、クヌギの幹幅はちょうど私の肩幅くらいだったのが、今では肩幅をゆうに超えている。
右上に伸びている枝も太くなっている。

たかが4年だが、しかしたかがと言えどもそれなりに重い時間だった。
写真とは、こうして時間を遡って考えるきっかけを与えてくれる。

4年前の写真で、私が身につけている衣服も帽子もカメラも、今では全部、無い。
帽子は出先で紛失し、Tシャツは擦り切れて廃棄、フォーサーズカメラも時代の流れで
処分せさるを得なかった。フォーサーズカメラ、ずいぶんとお世話になったが、もう過去の遺物となった。

ランタナの花にやって来た、クロセセリ。3週間も前の写真。
クロセセリIMG_6909.JPG









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