三股町のお隣、日南市に出向いて、オオキンカメムシの様子を見て来た。
ヤブガラシの蔓に行儀良く鎮座していたのは、コスズメ3令幼虫。
ヤブガラシでは、セスジスズメが圧倒的に多いので、コスズメとの出会いはちょっと新鮮。
アブラギリの実では5令幼虫が吸汁している姿が多く、4令はわずか。
アブラギリは山間部に多いが、オオキンカメムシが繁殖する木は例年、ほぼ決まっており、きわめて局所的。アブラギリがあっても、必ずオオキンカメムシに出会えるわけではない。
残念なことに、その数少ないポイントの一カ所では大々的に皆伐されてしまい、アブラギリも消滅していた。
手のひら型の大きなアブラギリの葉っぱ付け根に二ツ並んだ、花外蜜腺。
アリなど昆虫が来ているところを、見てみたいね。
ヤブガラシでは、セスジスズメが圧倒的に多いので、コスズメとの出会いはちょっと新鮮。
ところで、
スズメガ類の幼虫を調べるときには、必ず
松浦寛子さんの『日本産スズメガ科幼虫図譜』を開く。
本書の正式なタイトルは『わが友いもむし 日本産スズメガ科幼虫図譜』
英語で『MY DEAR CATERPILLARS』。
タイトル通り、著者の虫に向ける好奇心、探究心、感動、それらがぎっしりと詰まった一冊の本。
頁にぎっしりと並んだ水彩画が、「ああ、これこれ!」と思わず声に出したくなる迫力で語り掛けてくれる。
これほどに、虫への情熱を語る本があると、適わないなあ、とも思う。
自費出版ゆえかなり高額だけど、大事な宝物になっている。
アブラゼミのオスは、翅が擦れてボロボロの個体が多くなった。
写真のメスは羽化してまだ日が浅いようだ。
アブラゼミって普通種だけど、例えば翅をしっかり見てみれば、かなり美麗な紋様をしている。