まるで夏日。最高気温は30度!
午前中、室内撮影を少し片付けてから、オオカマキリモドキが来ていた柿の木を覗きに行くと、
コムラサキ♂がいた。
午前中、室内撮影を少し片付けてから、オオカマキリモドキが来ていた柿の木を覗きに行くと、
コムラサキ♂がいた。
翅はだいぶ擦れているが、コムラサキを撮影する機会が少ないので、こういう場面は嬉しい。
こちらは、ヒメスズメバチ。
葉陰にはオオカマキリモドキのオスとメスが、それぞれ1頭づつ見つかった。
正午、一旦帰宅して、昨日、拾った渋柿の渋抜き作業を済ませた。
ビニールを密封して冷暗所で2週間寝かせる、とレシピにはあったが、Hさんに教わったやり方は、天日に当てておけば、三日で渋が抜けて食べられる、ということだった。
ちょっと迷う。
さて、日が暮れた午後6時半。再び、柿の木の場所へ行った。
さっそく懐中電灯を向けると、いきなり思いがけない光景が、浮かび上がった。
オオカマキリモドキが、ハラビロカマキリに食べられていたのである。
ハラビロカマキリが、オオカマキリモドキを食べていたのである。
写真のハラビロカマキリは数日前からずっと同じ場所に陣取っていて、こうしたこともあり得るだろうなあ、
とは想像していたが、実際に目の当たりにできるとは驚いた。
オオカマキリモドキの頭胸部はすでに消失していた。
今夜も、蛾の仲間が多数、熟柿に来ていたが、それに混じってオオカマキリモドキの姿もあった。
これはきっと狩りの場面が見られると、大いに期待していたのだが、それは期待外れに終わった。
すぐ傍に蛾がいるにも関わらず、その獲物には目もくれず、熟柿の果汁をしきりと舐めていた。
あるいは、キノコバエ類など、獲物サイズとしてはピッタリなのがいても、オオカマキリモドキにとって、
果汁の魅力は絶大なようであった。別々の柿で2頭が果汁を夢中で舐めていた。
それに比べて、ハラビロカマキリが果汁を舐めるところは見たことがない。いや、だいぶ前に、クヌギ樹液を舐めるところを見たことはあるが、おそらくそれほど常習的な行動ではないように思える。
結局、今夜の観察では、オオカマキリモドキの狩りの様子を見ることも撮影もできなかった。
が、しかし、果汁を積極的に飲むこと、そして、より強大なカマキリの餌食にもなり得ることなど、
短い時間ではあったけど、大きな収穫と言えるだろう。
そして、オオカマキリモドキが柿の木に集まって来る理由は、夜の獲物探しだけではなく、柿の果汁目当てでもあったのではないか、と思えるようになった。
もちろん、これは夜間のことであり、昼間は、ただじっと葉陰で休んでいるだけである。