[ 宮崎県 三股町 ]
数日前の写真になるが、ムシヒキアブの産卵を初めて見ることができた。
(写真:E-M5 M.12-50ミリズームレンズ マクロモード )
産卵中だから大丈夫だろうと近づいたら、サッと飛去ってしまった。
警戒は怠らないようだ。
ムシヒキアブ類の白い泡に包まれた卵のうは、明るい草地でよく見かけるが、
産卵の瞬間そのものはまだ見たことがなく、たいへん気になっていた。
鈴木知之さんの「虫の卵 ハンドブック」には産卵シーンの写真も載っており
さすがだなあ、と感心したばかりだが、その直後で撮影できて嬉しくなった。
さて、ある方から昆虫写真を撮るのにカメラやレンズ、そしてストロボなどは
何がいいだろうか?と、相談を受けた。
できるだけ手軽で倍率もかなり稼げるシステムを、ということだったので、
私はオリンパスのマイクロフォーサーズカメラを推奨してみた。
レンズはEシステムの35ミリマクロレンズと2倍テレコンの組み合わせで、
ストロボはFL−300R。ボディはE-PL3か、E-P3、あるいはE-M5。
じつはこれまで、マイクロフォーサーズカメラにアダプターを介して
Eシステムレンズを使うのはどうも馴染めなかったのだが、実際に使ってみたら
パナソニックの45ミリマクロレンズよりか、35ミリマクロレンズのほうが
繰り出し量で倍率もわかるのでいいし、AFを使わなければ操作性も問題ないと
感じた。とりわけ2倍テレコンを使えるのがいい。ちょっとレンズ全体が
アンバランスにでっかいが、重量は軽いのでそう悪い組み合わせでもない。
ともかくカメラ側のストロボで離れたストロボFL−300Rをリモート発光できる
のはたいへん手軽で、いろいろなライティングを組む自由度も高い。
作例として、最高倍率でヒラズゲンセイ♀標本の頭部を撮影してみた。
F11だが、もっと絞り込めば良かったと思う。