カマキリの最近のブログ記事


奪われた獲物

| | トラックバック(0)
物置で作業をしていたら、いきなり翅音が聞こえてきた。

急いでクヌギの梢を覗き込んでみれば、ニイニイゼミのメスがハラビロカマキリ幼虫に捕まっていた。

がしかし、なんだか様子がおかしい。

鎌脚で獲物を抱えたままで、いっこうに口をつけようとしない。
ニイニイゼミは思いっきり暴れている。あまりにも抵抗が激しいので、持て余しているのだろうか?

しばらくして、事の真相がわかった。 
私からは死角になる位置に、オオカマキリ幼虫がいたのだ(写真右側)。
そのオオカマキリが、ハラビロカマキリが捕らえた獲物にくらいついたのである。

ニイニイゼミIMG_6783.JPG力の差は歴然としている。ハラビロカマキリは、あっさりと獲物を奪われてしまった。
ニイニイゼミIMG_6797.JPG
おそらく、オオカマキリにとって、ハラビロカマキリは眼中になかったかと思う。彼女にとっては、普段通り、狩りに成功しただけのことだろう。

一方、ニイニイゼミのメスだが。カマキリに襲われたのは、産卵中で無防備だったかと想像する。産卵管が産卵管鞘から飛び出ている状態でも、それが窺える。


7月4日に産卵された、サツマヒメカマキリの卵が、今朝のこと一斉に孵化していた。
気付いたときには、机の上を多数の黒い幼虫がアリのごとく歩いていた。

サツマヒメカマキリIMG_6821.JPG脱皮殻を数えてみると、30頭ほどが孵化したようだ。
卵のうは、寄生を受けるのを恐れて室内に置いていたので、データとしては問題があるが、
卵期は27日間。

このあと、秋の終わり頃には終齢まで成長するはずだ。



縁側で夕涼みとは

| | トラックバック(0)
昨夕、午後6時過ぎ。うちの林でまずはヒグラシが涼しげに鳴き、それがピタリと止むと、次には、アブラゼミがジリジリと鳴きつないだ。

そして今朝は、アブラゼミが元気に夏を告げて始まった。うちの林では、アブラゼミはきわめて少ない、とは、6月に刊行したばかりの『はじめて見たよ! セミのなぞ』(少年写真新聞社)でも触れている。

幼虫を堀って探すにも、ニイニイゼミやツクツクボウシならある程度掘ってすぐに見つかるが、アブラゼミは一匹に辿り着くまでに10数時間を要したほどだ。

ま、ともかく、猛暑とセミの鳴き声は切っても切り離せないものであり、セミが鳴かない夏などは、それこそ不気味に違いない。この日本では。


縁側に佇むサツマヒメカマキリ。

サツマヒメIMG_6503.JPG
昨夕も簾を巻き上げていたら、足下にサツマヒメカマキリ♀がいた。
今夏は敷地内で本種に遭遇する機会が多い。


カマキリの成長

| | トラックバック(0)
朝一番、仕事部屋の外壁に設置してあるライトを覗くのが日課の一つ。

小雨が降りしきるなか、オオカマキリ幼虫がニイニイゼミを食べていた。

カマキリIMG_8012.JPG
ニイニイゼミは夜の灯りによく飛来する。カマキリはそうした灯りに来る昆虫を狙って、ちゃっかり陣取っているわけだ。

そういえば、先日、お腹の大きなサツマヒメカマキリのメスが来ていたので、産卵を期待してしばらく飼育した。
ハエ一匹を与えただけで、二日後にはケース内に産卵してくれた。
サツマヒメカマキリIMG_7880.JPGメスはすぐにリリースした。サツマヒメカマキリの体長は3センチ少々だから、それに比して、卵しょうは2センチ以上とかなり大きめである。卵しょうに納まっている卵も大きく、そのぶん数は少ない。


キササゲの実が遠目にも目立つほどになった。
キササゲIMG_8017.JPG地主さんがこのキササゲを植えた理由は、実を煎じて漢方薬にするためだと聞いている。頻尿を抑える効能があるらしい。




小さなカマキリ

| | トラックバック(0)
今の時期、よく目につくカマキリは、オオカマキリ、ハラビロカマキリ、などの幼虫たち。オオカマキリと思っている個体には、チョウセンカマキリも混じっているかもしれない。オオカマキリだと体長が5センチ程度のものもいるが、大方は3センチ以下と小さい。幼虫だからもちろん翅がまだ無いので、体全体がツルンとしている。

今日の夕方、近所の草むらで交尾していたのは、サツマヒメカマキリ。

サツマヒメカマキリIMG_4003.JPG
メスで体長3.5センチほどの、小さなカマキリだ。
本種は幼虫で冬を越し、成虫となるのは5月半ば頃から。初夏の今頃が成虫期となる。

普通種とされるが、他のカマキリと比べて遭遇頻度はそれほど高くない。うちの庭でもときたま見かけるが、見たいと思っても簡単にはいかない。

写真のカップルは、さらに近づこうとしたところで、ピョンッと草むらに飛び降りて、姿を見失ってしまった。習性も他のカマキリとはかなり異質。

同じ草むらで、ツマグロイナゴモドキ(ツマグロバッタ)のオスの姿が増えてきた。

ツマグロイナゴモドキIMG_4007.JPGまだメスは見ていない。

昨夜は激しい雨と強風が吹き荒れ、窓枠に巣網を掛けていたコガネグモは、少し移動して新しい網を張り直していた。かくれ帯は、今回も下に「ハ」の字型。網の向きが窓枠とはだいぶ斜めにズレてしまった上、高い位置になったので、これまでのように背景を綺麗にぼかした絵柄は撮影できなくなった。
今後も、できれば産卵するまで観察したいとは思うが、さて、どうなるだろう。




三股町 田上

先月紹介した、2頭のオオカマキリ♀

右上にいたG子が翅を広げて威嚇しながら、K子へと突進したあと、
そのまま激しい闘争になるかと思いきや、じつは、

G子は数歩進んだ次の瞬間、クルリと反転してK子から遠ざかる方向へと駆けるように逃走したのであった。一触即発の緊張感も一気に解け、 K子は呆然と踏みとどまっているだけ、G子を追いかけることもしなかった。

その後、一旦は両者とも家壁から姿を消していたが、二日前から再びほぼ元の場所に戻ってきた。
しかし、お互いに対峙することもなく、一日中、同じ場所にボ〜ッと佇んでいるだけ。

ところが、今日の午後4時過ぎ。
K子が出窓の下側で、産卵を始めた。

オオカマキリ産卵701A6903.JPG一触即発のあの日、K子のお腹はさほど膨らんではおらず、したがってG子に狙いを定めたのは、空腹によるものだろうと、私は想像した。G子のほうがいつでも産卵できるのではないか、と思えるほどお腹がパンパンに膨らんでいた。産卵の順番としては、G子が先になるだろうと踏んでいたのだが、結果は逆転した。

G子はこの産卵場所から60センチほど斜め下の家壁にじっと休んでいた。
G子の産卵はいつになるだろう?

オオカマキリ701A7006.JPG
オオカマキリ産卵IMG_4402.JPG



三股町 田上

南向きの家壁ではカマキリ達がよく休んでおり、今秋もハラビロカマキリのメスが3頭、産卵を済ませている。先日からハラビロと入れ替わりで、オオカマキリの姿を見るようになった。コカマキリのメスも1頭いたが、チョロの犬小屋に近づき過ぎたせいで、今朝のこと残骸になっていた。犬小屋は画面の左側、西角にある。

オオカマキリ、今朝は2頭いた。

一触即発IMG_0475.JPG画面右上が、緑色型で、左下が褐色型。

両者に気付いた時点では、左の褐色型がジワリ、ジワリと右上に移動していた。
つまり、褐色型は緑色型を獲物として狙っていたと思われる。

少しづつ距離を詰めていたが、写真の距離まで狭まったとき、右上の緑色型(以後、 G子と呼ぶ)が反応を示した。近寄る褐色型(以後、K子と呼ぶ)に顔を向け、翅を半開きにして鎌を構えボクサーの防御姿勢となった。

G子の警戒姿勢に気付いたK子は、ピタリと動きを止め、まさにフリーズ状態となった。ここからが長い。
私は2メートル距離をおいた場所で椅子に座って、観戦することにした。
睨み合いから20分ほどして、G子に動きが出た。

G子は翅を半開きにしたまま、腹部をクネクネと左右にくねらせながら、なんとK子のほうににじり寄っていく。最初は受け身だったが、自分が狙われていると察知したのか、反撃に出たように思えた。

そうなると、k子も防御姿勢となり腹部をくねらせ始めた。お互いでかい腹を見せびらかすようにクネクネ。なんとも悩ましい仕草ではないか!

う〜ん、これは凄まじい共食い合戦になるのでは、、、、、、、、、、、!?

と、固唾をのんで見守っていると、意外な展開になった。この顛末は来月にまたお知らせ致します。
覚えていたらですが。

夕方、犬の散歩で谷津田を歩いていたら、昨夜あたり産卵を終えたらしい、ナガコガネグモの♀がいた。


ナガコガネグモ産卵PA300070.jpgすぐ傍の草むらでは、ねぐらについたタテハモドキが4頭いたが、そのうち1頭だけが夏型だった。

小型耕運機は大活躍。昨日、私が留守をしている間に嫁さんが一人で畑を耕していた。

畑701A6479.JPG畑の面積は15平米。サニーレタス、ブロッコリー、白菜の苗の他、数種の種子も蒔いてあった。
嫁さん、耕運機のエンジン始動がどうしてもできず、苦労していたが、何回か私が実演してから暖気運転をしておいたら、なんとか自力でできるようになったようだ。


ヒメカマキリ幼虫

| | トラックバック(0)
三股町 田上

畦道の草むらにいた、ヒメカマキリの幼虫。

スタジオIMG_4830.JPG脱皮直後だったようで、抜け殻も傍にぶら下がっていた。
スタジオIMG_4833.JPGおそらくステージは、終令かと想像する。10月に成虫が現れるのは、ヒメカマキリであって、サツマヒメカマキリではない。逆算すれば、この幼虫はヒメカマキリと思う。

仕事の内容によっては、室内撮影もする。被写体の様子を窺いながら、撮影のチャンスを狙うので、一旦組んだ撮影セットはしばらくそのままで待機となることも多い。

スタジオP9280002.jpg今日はその撮影を始めたが、途中でアクシデントが発生し、撮影を中断した。この撮影セットは、チョウの蛹を立体的に撮影するのが目的。三脚は思い切り脚を広げているので、気を付けないと躓きそうだ。

4台のカメラが室内撮影専用として稼動している。いつやって来るかも知れない撮影チャンス。その時になって慌てて準備をしても間に合わない、とうことがないように備えている。
撮影条件によってカメラ4台がそれぞれの持ち場で控えている。

もう一台加われば、サンダーバード5号まで揃うのだが、 これではスタジオ撮影を減らしたい、という願いに反するが、まあ仕方ない。

今日は聴こえなかったが、昨日まで、アブラゼミが近くで鳴いていた。
9月に入ってから羽化する個体も稀にいるが、さすがにアブラゼミの季節は終了と言っていいだろう。

玄関前のイロハカエデの梢で、コガネグモの子グモが出のうしていた。


スタジオIMG_4849.JPG





クワの葉を調達に出たついでに、鳶岡林道に入ってみた。

ここは少し上がるとアカマツが多く、ハルゼミの生息地としては

我が家からもっとも近い場所かと思う。松茸も生えているのだろうなあ、

今日も3台の軽トラとすれ違った。この林道に入るのは2年ぶりである。

スギ植林の伐採跡に、オトコエシの白い花が無数に咲いていて、

イシガケチョウが吸蜜していた。狭い範囲にけっこうな数が集まっていた。

これは♀、こっちは♂だな、と撮影しているうちに、ふと足下を見れば、

オオカマキリの♀が産卵していた。

オオカマキリ産卵IMG_7553.JPG
杉の苗木に産んでいた。

すぐ傍らに別の卵のうがあったが、そちらにはカマキリカツオブシムシが産卵中。

カマキリカツオブシムシに狙われると、オオカマキリの卵のうも一溜まりもない。

三股町の田園風景。

三股町田園IMG_7561.JPG
画面奥に霞む山並みの向こう側が、日南市となる。

今晩のこと、クロヒカゲ1令幼虫が眠に入った。






小さなカマキリ

| | トラックバック(0)
花壇で獲物を待つハラビロカマキリを撮影していたら、

とても小さなカマキリが、すぐ目の前にいた。

サツマヒメカマキリ幼虫IMG_4897.jpg
大きさは、7ミリ程度。 とにかく小さい。もちろん、まだ幼虫である。

この幼虫が成長して、成虫になるのは10月以降の秋だろう。

本種が、ヒメカマキリなのか、サツマヒメカマキリなのか、わからない。

しきりとあたりを眺め回し、ボクサーみたくときおり鎌脚を伸ばしたりしていた。


 さて、昨日、届いた「カブトムシ山に帰る」(山口進 著)を一気に読み終えた。

私の林はどちらかと言えば、奥山に近いかもしれない。堆肥はほとんどなく、

朽ち木でカブトムシは育っているからだ。毎年、小さいカブトムシのほうが多い。




食事の時間

| | トラックバック(0)
台風一過、しかし北風がまだときどき強い。おかげでかなり涼しく感じる。

午後から陽射しも出て、洗濯物がよく乾いた。

台風の影響で花壇の花はほとんどが折れて倒れた。若干、残った花に昆虫が

来ているが、撮影できる状態ではない。

明日の標本教室の準備でチョウを採集していたら、

オオカマキリ幼虫に先を超された。

オオカマキリIMG_3696.JPG
ススキでは、ツチイナゴ幼虫が食事中だった。

ツチイナゴIMG_3718.JPG
ようやく、ショウリョウバッタのメス成虫も現れた。