| 改造高倍率マクロレンズとは 2006/01/10(その2) | | 今日使ったレンズはOLYMPUSのデジタル17.5-45ミリズームである。これを『小諸日記』で海野和男さんが公表なさった「前玉はずし」という技を用いて、高倍率マクロレンズとしてみた。
17.5-45ミリズームはE-500ボディと一緒にセット販売しているのもので、ほんとうは必要としていないレンズだったが、何かの応用部品に使えるだろうと思い、セットで購入していたものだ。だから分解する決断は躊躇なくできた。 しかし前玉レンズをはずす際にレンズそのものを傷めてはしまわないか、少し不安があった。レンズの詳しい構造を理解していないのだから当然のことだ。 色々いじくった挙げ句、ええいままよっ!とばかりグッと力を込めて前玉をひねると、バチン!と音がしてあっけなく前玉レンズがはずれた。 さっそくこの「前玉抜きレンズ」を中間リングEX-25と合わせ、E-300に付けて撮影してみると、おお!!確かに高倍率マクロレンズである。ただし、このレンズの一番ワイド側だと、レンズ先端から被写体までのワーキングディスタンスが短過ぎて使えないので、ズーム域25ミリ付近から45ミリまでを使用することになる。 これで倍率は35ミリ換算で3.2倍から4.3倍となる。 マクロ35ミリレンズでは1.4倍テレコンと組み合わせて2.8倍までの拡大接写ができるが、これより拡大率が稼げることになった。 ストロボは内蔵ストロボと拡散板の組み合わせでだいたい光が回るが、ワーキングディスタンスは短めなので、拡散板も写真のごとく少し前傾にした方が、回り具合も良くなる。この拡散板方式は手軽でいいのだが、撮影条件によっては邪魔になることもあるので、そういう場合の対策も考えておきたい。
注意:前玉レンズをはずした後は、ドーナツ型の遮光板を前玉のあったところへはめ込んでおかないと、ズーム域によってはレンズ前方から光が直接もれて入り込んでしまい、凄いハレーションを生ずる。
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