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越冬ムラサキシジミ 2017/12/02
ムラサキツバメの越冬集団は5、6頭程度だったが、そのすぐ近くに、
ムラサキシジミが単独でお休み中。(上米公園)

2時間後に再び覗いてみれば、ムラサキシジミの姿は消えていた。
気温が上がって飛び出したようだ。

サネカズラの赤く実った果実が目立つ。
うちの林にも一株だけあるが、庭のほうにも移植したいと思いつつ、実現できていない。

玄関先のコマユミ。
今年はキバラヘリカメムシの姿が一頭もなく、少し寂しい。

天気が良いので午後からずっと山仕事に明け暮れた。
夕方、大学時代の同級生が旅の途中に立ち寄ってくれた。
神社、滝、巡りなど、旅を楽しんでいる姿は羨ましい。

新開 孝

スミナガシ越冬蛹 2017/12/01
ヤマビワの根元の様子を見る。スッキリしているのでこれは良い条件。
さっそく探索開始して3分。見つかったのは羽化殻の尾端のみ。

場所を移動して、3カ所目。ようやく越冬蛹が見つかった。

ムラサキシジミ♀が日光浴。

お目当てのナミテントウ大集団は見られず、そのかわりにイノシシの頭骨を見つける。
ムラサキツバメの越冬集団もいたが、規模は小さい。
葉っぱに触れてしまい飛散したが、数分後には次々と舞い戻ってきて、
元の場所に潜り込もうとするも、どの個体も落ち着かず。
周辺で日光浴を繰り返していた。

新開 孝

いろいろゴマダラ 2017/11/30
駐車場の片隅に生えているエノキ。
エノキの萌芽力は凄まじい。抜根しない限り、いくら切り詰めてもあっという間に枝葉を繁らせる。
何度も伐採したものの、ついには根負けした。

そのエノキにゴマダラチョウの幼虫がまだ陣取っている。
体色は様々。台座の葉色とは無関係のようだ。新開 孝

新ブログ『ひむか昆虫記』 2009/02/11
本日、2月11日より、

 新ブログ『ひむか昆虫記』を公開しました。

 今後ともよろしくお願いします。新開 孝

あけまして、おめでとうございます。 2009/01/03
あけまして、おめでとうございます。
2009年、平成21年の本年もよろしくお願いします。


『新開孝の昆虫写真工房』も開設してから6年目を迎えました。
2年前の2007年には、東京を離れ九州の宮崎県に移転しました。これはずっと想い描いてきたシナリオでしたが、それを実現するにはたいへん長い時間が必要でした。
 愛媛の松山で22年間、東京の生活は25年間と、私の人生の半分近くに達した時点で、宮崎県、三股町での新しい生活をスタートすることができました。  新開 孝

ニホンホホビロコメツキモドキと山仕事 2008/12/27
 12月に入ってから、山仕事の時間が多くなった。
 カメラを携えていることよりか、ナタや鋸を手にして闊歩している日々が続いており、自分はたしか昆虫カメラマンであったよな?と、ふと思い出したように我に返る。
 ナタを振りかざし、鋸を引く作業は、いやじつはけっこうこれはこれで楽しいのである。刈り取ったササの重荷を抱え、斜面を登る作業もかなりの労力を要し、それを数十回も繰り返すと、夜にはドッと疲れも出る。しかしグッタリしながらも、満足感に浸れるのである。

 先日、隣の土地の方がコナラの木を3本、切り倒した。一抱えもあるコナラをチェンソウーで切るという作業は、傍目で見るよりかけっこうシンドイことをよく知っているぼくは、少なからず感謝した。
 土地の境界線のきわどい位置にあったコナラだが、じつはぼくは、切るなら来春の3月まで待って、大きくなり過ぎたコナラを萌芽更新させたいと思っていた。そういうコナラやクヌギがぼくの林には多い。しかし、コナラという木に対して抱く価値感は、ぼくという昆虫カメラマンのそれと、一般の農家の方とでは、当然ながら大きく食い違う。
 コナラの木ならシイタケの「ほだ木」として活用するしかあるまい、そういう考え方がいわゆる世の中一般の常識でもある。ぼくは、土地の境界線も曖昧な位置でもあるし、萌芽更新させたい、という希望は伏せておいて、伐採の申し出には快く賛同した。いや、コナラならその3本を切ってもそれほど影響はない。むしろ混み合っていた樹冠がすっきりして、林床への日当たりも良くなると思えたのである。

 切り倒したコナラは、ほだ木に活用できる部分を折半した。シイタケ栽培についてぼくはそれほど気乗りしないが、嫁さんは熱心のようである。樹冠近くの梢については、ぼくの方で処分することにして、太い幹の切断作業は先方におまかせしたのであった。コナラの高所部の枝をまんべんなく観察できるチャンスでもあるから、処分作業にはかなりの時間を費やしたが、2週間かけてなんとか今朝になってようやく終了できた。
 薪にできる太さの枝は長さを揃えて切断し林内で保管することにして、それ以外の細枝は焼却した。薪といっても林に放置しておけば、いづれ朽ち木となって様々な昆虫を招くことになるだろう。

 山仕事のもう一つ、ササの伐採作業については、ニホンホホビロコメツキモドキの生態観察と撮影に役立つよう、整理しながら進めていくことにした。
 この時期において、それほど腐朽の進行していない固い枯れササの茎内には、ニホンホホビロコメツキモドキの新成虫や成熟幼虫が入っている可能性が高い。そのような枯れササには必ず産卵痕がついているから、まずはその産卵痕を確認できたササは、一カ所にわかるようにまとめておく(写真上)。

 それとは別に、まだ生きている青いササについては伐採したあと、来春の産卵場所として提供できるよう、これも一カ所にまとめておく(写真中)。ただし、こちらは観察や撮影がし易いように配慮する必要があるが、写真の様子からその配慮の仕方もおよそ想像していただけるかと思う。

 ニホンホホビロコメツキモドキの産卵するササやタケ類とは、うちの林では主にメダケとホテイチクの2種類。数からすると圧倒的にメダケが多い。刈るのが楽なのもメダケだ。メダケは鋸の一引きで切り倒せる。固いホテイチクの伐採は少し厄介だが、根部が太いホテイチクは伐採したあと、特にその根部を逆さに使って杭などの資材として活用できる。

 ともかく、雑木林の下刈り作業や他の様々な山仕事とは、ぼくの仕事である昆虫の生態撮影と密接に関係している。したがって、山仕事をするにも細かな段取りや、配慮が常に必要であり、本来なら多くの人手にすがりたいところだが、そうもいかない理由がそこにある。
 宮崎に引っ越してから、真っ先にぼくが嫁さんと意見の衝突をしたのが、この山仕事に関してであった。林床をササにびっしりと埋め尽くされた様子を目の当たりにして、ぼくも嫁さんも、これはなんとかせねばという点では意見の一致をみたのだが、実際にどうやってこれに対処するかについては、嫁さんの合理的な考え方と、ぼくのひねくれたこだわりとではあまりにも隔たりが大きかったのであった。


 

新開 孝

スミナガシの越冬蛹 2008/12/13
 今日の写真は昨日、撮影したもの。

 チョウの蛹の中でも、野外で簡単に見つけることができる種類というのは、余程の偶然は別として、種類がかなり限られていると言える。見つけ易い蛹の筆頭には、ジャコウアゲハ、アゲハ、モンシロチョウ、ムラサキツバメ、、、などが挙げられるだろう。簡単とは言い難いもののスミナガシの蛹なども「探してみよう!」と気合いを入れれば、そこそこ見つかるほうである。

 スミナガシの蛹が、ある仕事で必要となり、そこでさっそく探してみた。去年の冬に見つけたことがある串間市の森では空振りに終わったので、昨日は三股町内の林へと赴いてみた。ホームセンターで買い物を済ませてから街中を抜け、ヤマビワのある林に車を乗り入れた。
 こういうとき、不思議と予感というものが当たるのである。現場に足を踏み入れた途端に「今日は案外あっさりと見つかりそうだな」そんな予感が昨日もあった。で、その予感通りに探し始めてわずか15分程度でスミナガシの越冬蛹と目が合ったのである。そう、この場合、見つかったという表現よりか、目が合ったというほうがふさわしい気がする。蛹は木漏れ日を浴びて白く輝いていた。
 蛹にとっては迷惑な話だろうが、ぼくは嬉しかった。予感が的中するというのも気分が良い。
 
 蛹がぶら下がっていた場所は、ヤマビワの木から3〜4メートル離れたスダジイに絡んだ蔓植物であり、高さは地上から1メートル50センチ程度。透過光で見る限り、この蛹は生きているようだ。
 
(写真/E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン)


新開 孝

ムラサキツバメ越冬集団 2008/12/05
 東京から戻ったのは今月の一日。
怒濤のような人混みを日々歩くうちに、ぼくの精神状態は少々おかしくなったのかもしれない。浜松町の書店でいくつか本をまとめ買いしてから、まるで逃げるようにして羽田へと向かい、宮崎行き便に搭乗した。

 さて、今年の2月末頃、鹿児島市の城山でさんざん探したムラサキツバメ越冬集団。かなりの時間を費やしたものの、結局、見つからなかった。ところが、つい最近になってある方の協力を得ることができ、宮崎県内で見つけることができた。その越冬集団については、今まさに継続観察中でもあるし、他の諸事情からしてこの『ある記』で紹介することはできない。

 今日は用事があって宮崎市内へと赴いた。
 市内の叔父のお宅にも立ち寄ったところ、なんと門柱に絡んだシェフラ(別名ホンコンカポック)の葉上にムラサキツバメの越冬集団がいた。わずか5匹だが、こんな場所にも!と驚いた。叔父の家の周辺は住宅が立ち並び、田んぼもあって開けた環境である。もっともすぐ近所に広大な森を抱える平和台公園があるのだが、越冬するならその森のほうを選ぶはずだが、と思いたくなる。
 ムラサキツバメには秋になると大きく移動する習性があるようだが、その移動したがる習癖のなせる結果でもあろうか。

 (写真/E-3  ズイコーデジタル8ミリ魚眼/ストロボFL36R、2灯使用RCモード)

 新開 孝

古本市 2008/11/27

 今日の東京は雨。

 東京に滞在中はライターの方や編集者の方々と会い、仕事の打ち合わせを行ってきた。ぼくの仕事のやり方は宮崎に移っても、清瀬にいたころとそれほど変わったわけではない。ただこうして人と会う場合に以前のように電車一本に乗ってとはいかなくなった。宮崎から大移動して東京に出てこなければならない。

 さて、今日が最後の打ち合わせ日。午後2時半頃には終え、少しホッとして小川町のOLYMPUSプロサロンに立ち寄ってみた。修理出ししていたマクロ35ミリも受け取ることができた。今度発売されるE-30はまだ実機が置いていなかった。これは下手に触ったりすると欲しくなるので、ちょうど良かった。発売は12月に入ってからのようだ。

 打ち合わせの仕事の合間、新宿の地下街で開催されていた古本市に寄り道してみた。気になった本があったので2冊を購入。

 一冊は、足田輝一さんの『草木を訪ねて三百六十五日』(1981)¥400

  もう一冊はNHKきょうの料理『高血圧症の食事』(1985)¥250

 ぼくは、足田輝一さんの思想そして文章や写真に大きく影響を受けた。25年前に東京へと上京したのは、その影響も強かったと思う。

(写真/E-520  ズイコーデジタル50ミリマクロ)新開 孝

山の生活 2008/11/23
 昆虫写真家、山口進さんのお宅を訪れた。

 今回は森上信夫さんの車に同乗して埼玉から山梨へと向かった。山口進さんのお宅は、ログハウス(写真上)。標高は約700メートルあり、雪はそう降らないそうだが、冬の気温はグンと下がる。しかし、一階のフロアには蒔ストーブがあって、中に入るととても暖かい(写真中)。 薪ストーブはぼくも検討してみたい、すばらしい暖房器具だ。宮崎といっても、三股町の冬の朝晩はけっこう冷える。冬の暖房は電気に頼らず、しっかり考えておきたい。

 庭を歩いているとヤマガラが次々と集まってくる。手を差し出すと指にヤマガラが止まる。ヤマガラは餌をもらえると知っているからだ。そこで手のひらにヒマワリの種を盛っておくと、面白いようにヤマガラが通ってくる(写真下)。
 ヤマガラの体重や体温の感触を初めて体験。しかし、こうして人の手に乗るのはヤマガラだけで、シジュウカラなどはけっして来ないそうだ。

 山口進さんの海外での撮影や取材の話などをたっぷり聞かせていただいた。いろいろと聞きたいことも多く、夜遅くまで昆虫写真家3人で盛り上がった。山口さんのお宅には稀覯本も含めて生物関係の膨大な蔵書があり、それらを拝見しながらのお話もとても楽しかった。
 こういう風に同業の方々とお話する機会はきわめて少ないので、たいへん貴重な時間だったと思う。

ヤマガラを手に乗せているのは、森上信夫さん。

新開 孝

おばけクヌギ 2008/11/22
 山梨県の八ヶ岳の麓を訪れた。この周辺には里山の自然環境が色濃く残り、オオクワガタやオオムラサキをはじめ昆虫の宝庫としてもよく知られている。

 雑木林には「台場クヌギ」あるいは「お化けクヌギ」と呼ばれる幹回りの大きなクヌギがあちこちに多く見られるのも、この地方の特徴。
 昔、ぼくはオオムラサキのビデオ映像をつくるために、日野春などに何度か通ったことがある。当時は16ミリシネカメラ(アリフレックス)で撮影した。フィルムで撮影しておき、あとでビデオに変換するという手法。編集作業はラッシュフィルムを手回しロールでころがしながら行った。もう20年も前の話だ。

 そのビデオ映像の仕事をきっかけに日野春、韮崎、長坂などの自然環境に魅了された。しかし、東京のアパートから頻繁に通うには移動時間の無駄が大きいこと、それと多大な交通費などの負担には耐えきれず、貧乏なぼくには憧れのフィールドであった。
 ぼくはアパートから10分程度の所沢の雑木林、武蔵野のフィールドに的を絞った。経済的にも生活の上でも無理のないやり方だ。一見、単調でこじんまりした自然環境だが、通い詰めることによって、そこが豊かで魅力的なフィールドとなり得る。美しい広大な風景などは期待できないし、ぼくが見いだした昆虫世界をくわしく説明しないかぎり、訪れた多くの人の目にはなんともたいくつな場所と映るに違いない。
 しかし、自然環境から何を読み取り、どんな情報を汲み取るかは、そこに立つ人の感性しだい。やり方はいくらでもある。ぼくの昆虫写真家としての方向性が決まったのは、所沢の雑木林での定点観察を主軸においたことだった。

 「お化けクヌギ」にカメラを向けながら、そういった若いころのことを思い出して、なんとも懐かしい気がした。
 新開 孝

武蔵野雑木林の観察会 2008/11/21
 今朝は清瀬市の野塩保育園を訪れた。
 ここの保育園では、ぼくの子どもがお世話になった。10年間、子どもの送迎で出入りしたことになり、たいへん想い出深い場所だ。

 清瀬市には、武蔵野の面影濃い雑木林が点々と残っている。保育園のお散歩コースにはその雑木林も含まれており、園児たちが自然体験する良い機会となっている。
 今日は3クラスの園児たちと、中里緑地保全地の雑木林に行ってみた。ここは、ぼくが過去4年間に渡って観察し撮影した「昆虫ある記/武蔵野編」のメインフィールド。

 子ども達はとても元気で、中にはぼくの手を掴んで離さない子までいた。コナラの朽ち木を起こして、カブトムシの幼虫を見てもらった。幼虫の数は多く、掘ると次々に出てきた。みんな幼虫を触りたがって、怖がる子はいない。
 
 写真下は、やはり散歩コースの一つ「なかよし広場」。ここの雑木林は自由に中を歩けるが、オオスズメバチが営巣したらしく、立ち入り禁止のテープで取り囲んだ場所があった。まだ時期的にはハチが活動している可能性もあるので、今回は見合わせたのだが、観察会のあとで一人、ここを訪れてみた。テ−プに囲われた中で、ジョロウグモの糸に絡んだのか、一匹だけスズメバチを見る事ができた。お尻をよく見れば、寄生したスズメバチネジレバネの頭部があった。

 西武池袋線、秋津駅。ぼくが東京で生活していた25年間のうち、20年間はこの秋津駅が最寄り駅だった。29歳で結婚したとき、最初のアパート探しをしたのも秋津駅だったが、その当時を振り返ってみれば、秋津駅周辺、そして武蔵野の雑木林もずいぶんと様変わりした。

 宮崎に引っ越してまだわずか1年と7ヶ月。秋津駅周辺の記憶もまだ生々しいはずだが、少し歩いてみただけでも、その変貌ぶりには驚いた。相変わらず住宅の建築ラッシュの勢いは衰えることなく、ある雑木林も半分が綺麗に整地され真新しい家がまぶしく輝いていた。

 (写真上、中/E-520  ズイコーデジタル14ー54ミリズーム)
 (写真下/E-520 ズイコーデジタル8ミリ魚眼)

 新開 孝

初冠雪 2008/11/20
 今朝の冷え込みはかなりだな、と思い窓を開けてみた。

 くっきりと青空に浮かび上がった霧島山の頂きは白かった。画面右奥の最高峰、韓国岳に今シーズン最初の雪が降ったようだ。近所の畑も霜で真っ白になっていた。

  今日は、東京への移動日。空港で西原理恵子の漫画文庫を買って読んだ。しかし、文庫サイズだと読めない字も多く、老眼鏡が欲しい。なんとも情けない。漫画はやはり文庫サイズではなく、ちゃんと単行本を買わないといけない。
 1ミリくらいの小さな虫の卵はよく見えても、小さな活字には苦しむ。虫を見る目とは、まさに心眼なのかもしれない。
 ついでに「日向夏ピール」というのを買って食べてみた。これは日向夏の皮の
砂糖漬け。ビタミンCたっぷりだ。小袋に入って210円。甘みに加えて渋みもあり、ぼくの好みだ。

 昼食は羽田空港でと思っていたが、これは失敗。一番安いと思われる600円のポークカレーは量が少なく、同じ値段でこれが都城の町なら、倍の量はある。ま、このところ自分の胃は小さくなったようなので、量はちょうど良かったのだが、空港の物価が高いのは仕方が無い。

 今夜はホテルで原稿書いたり、パソコンに向かったままの仕事をこなす。
明日は、小さな子ども達と昆虫観察会だ。タイムスリップするような、そんな気分で楽しい観察会になりそうだ。

(写真/E-3 ズイコーデジタル50−200ミリズーム)
 新開 孝

ヨツモンカメノコハムシ 2008/11/19
 10月9日の記事で、「イチモンジカメノコハムシ」としていた写真の虫は、ヨツモンカメノコハムシであることが判明した。そこで、10/9の記事は訂正しておいた。

 じつは本種については、食草が主にサツマイモであることなどから、おかしいな、と感じていた。イチモンジカメノコハムシならムラサキシキブやヤブムラサキなど木本植物が食草。そこで先日のこと、じっくり本種を眺めてみれば、あきらかにイチモンジカメノコハムシとは別種だとわかった。最初に雑な見方をしてしまったのは迂闊だった。

 ヨツモンカメノコハムシ。本種の分布は図鑑によれば、沖縄本島以南となっている。ところがうちの近所では、このヨツモンカメノコハムシはたいへんに多い。ほとんどがサツマイモ畑で見つかり、サツマイモの葉には本種が空けた丸い食痕も目立つ。今朝は庭のイヌホウズキの葉っぱに止まっていたのを、撮影してみた。

 ヨツモンカメノコハムシは体長が7ミリ〜9ミリ位あって、国内のカメノコハムシ類では最大種だそうだ(『沖縄昆虫野外観察図鑑』(1987)沖縄出版)。

(写真/E-3  ズイコーデジタル35ミリマクロ+1.4倍テレコン、ストロボFL36R)

 新開 孝
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