| 今朝も放牧地に入る。目的の昆虫を見つけるのは容易ではないが、見つけても関門の一つを通過するだけであり、第二、第三の関門が次々と待ち構えている。阿蘇まで遠征して、多大な時間を費やす今回の仕事のハードルは非常に高いのである。だからこそやりがいのある仕事であり、とりあえずは昆虫探索に集中するためカメラ機材は持ち歩かないことにした。 さて、その非常に困難な探索中にまたしてもクロシジミに遭遇した。それも個体数は少なくない。さらにクロオオアリが多数通っているススキではクロシジミの卵もいっぱい見つかった。クロシジミのメスはクロオオアリがアブラムシに夢中になっている場所の近くにさりげなく卵を産みつけている。クロシジミはチラチラと草原のススキの間隙を縫うように低く舞う。ときおりヒメジョオンの花で吸蜜する姿もあった。 | |