| ニワトコフクレアブラムシとタマムシ類 2003/12/30 | | 中里の林に出向いたのは午後2時頃。ニワトコの冬芽には多数の「ニワトコフクレアブラムシ」が付いていた(写真上)。成虫、幼虫ともに多くアブラムシだけを見ていると真冬という気がしない。よく鳥に食べられてしまわないものだと、不思議にも思う。 今後の推移に気を付けて見ていくことにしよう。
スギの樹皮をめくってみると、タマムシの仲間が3頭見つかった(写真中)。 一番上の小さいタマムシは体長3.2ミリ程度。「チビタマムシの一種」だ。 下の2頭は「ヒシモンナガタマムシ」。こちらは秋のころ朽ち木から羽化した新成虫が、こうして冬越しをし来年の5月ころから活動を始める。 いずれも小さいながらルーペでよく見ると、金属光沢を帯びた微細な紋様があって綺麗だ。 タマムシ類は夏場の活動している時期にはよく動き回り、見つけてもなかなか撮影させてくれないものが多い。
「せせらぎ公園」の流れでは、シマアメンボがわずかに1頭のみ泳いでいた。 また遊歩道の木柵の上で、クロスジフユエダシャク、メスの死んで間も無いと思われる死体を見つけた。 腹部は丸々と肥えており、産卵することなく死んでしまったようだ。
「アオスジアゲハの蛹を拾う!」
昨日、木曽福島から東京に戻り、もうすぐ武蔵野線、府中本町駅近くという路上でのこと。 信号待ちで止まっていた車中の助手席から、私はクスノキの枝が車道にころがっているのが見えた。 街路樹のクスノキから落ちたものであったが、葉っぱも元気で生々しい。 葉っぱの一部には虫食い痕があり、それはアオスジアゲハ幼虫の仕業であろうと思えた。 まさかアオスジアゲハの越冬蛹でも付いておらんだろうなあ、と思い眺めていると、 なんと!枝の近くの路上に蛹が本当にころがっていたのである!(写真下) 信号が変らないうちにと、車から降りて慌てて拾ったのは言うまでもない。 枝が落下したショックで、蛹は台座の糸ごと葉っぱから振り落とされたようだ。 体は綺麗な緑色であるが、角のような大きな頭部上の突起先端が欠けていた。 枝がちぎれて落ちたのは、どうやら大型トラックなどが街路樹のクスノキ梢に接触したせいと思われる。 突起先端の傷はかなりの重傷のようだ。 そこから体液が溢れだし台座糸を黒く染めてしまった。来年、羽化するのは難しいのではないだろうか。
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