| キボシカミキリとキイロテントウ 2003/11/14 | | マンション裏の駐車場へ抜ける小道にはゴマダラチョウ幼虫たちのエノキと並んでヤマグワがある。今日はすでにヤマグワに産みつけられているクワコの卵を撮影することにした。午前中の陽の射し具合もちょうどいい。そう思って枝のあいだを覗き込めば、なんとキボシカミキリがいるではないか!(写真上)それも4頭いる。枝をかじったり、枯れ葉をかじったり、くつろいだりと動きは緩慢だがこれはどう見ても初秋か晩夏の光景である。しかし彼らはこの先越冬できるのであろうか?
エノキの葉裏には白い粉のような「うどんこ病菌」がおびただしい。地面に屈んで梢を仰ぐと、そうした葉裏にはキイロテントウがけっこう見つかる(写真中)。彼らの餌がうどんこ病菌などの菌類であるから、他の植物でも白い粉を探して歩けばこのキイロテントウに出会える。キイロテントウは成虫で越冬するのだが、そのときかなりの数の集団を作ることもあるようだ。そんな集団を一度は見てみたいと思う。
キイロテントウを撮影していると、同じエノキの葉裏にカタツムリがこれまたけっこう多い。葉をめくっているとそのうち1匹が動き始めた。(写真下)殻の直径はどれも5ミリ程度と小さい。これは幼体であろうか。
11/07にアップした『赤色黒星クモ』の種名は、やはり「シロスジショウジョウグモ」で正解だった。正確にはシロスジショウジョウグモの黒点型のオスである。私は最初『学研の図鑑 クモ』であたりをつけたのだが、昨日、G社の編集者「I.N」さんから偕成社のクモ図鑑のコピーをいただき確認がとれた。「I.T」さん、どうもありがとうございました。 『学研の図鑑 クモ』は生態写真も多く、けっこう楽しく眺めることができる。おおかたの普通種はこれだけでもわかる。しかし偕成社のクモ図鑑はさらにもっと実用的な図鑑である。写真全てが生体の写真であり、図版も大きいので助かる。2万円以上もするが、私も欲しいと思っている。この図鑑を作った方の労力を想像すれば、この価格は決して高くはない。
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