| | ニホンホホビロコメツキモドキの脚 2007/11/06(その1) | | 雑木林の下刈り作業のおかげで、ニホンホホビロコメツキモドキの生活史についても少しづつわかってきた。
本種は6月ころにメダケに産卵するとその幼虫は秋までに成虫となり、そのままおそらく冬を越すものがいることが確認できた。 というのも、成虫が多数見つかったメダケ枯れ材の一部は、私が5月の末ころに刈ったもので、その時点では青青とした生材?だったからで、産卵は6月以降であることは疑いない。しかし、同時に秋になってもまだ若い幼虫から終令幼虫も見つかり、それらは次の年に成虫となるのかもしれない。このへんはこれから確認したいところだ。 また、メダケよりはるかに少ないホテイチクからも幼虫や産卵痕が見つかっている。
本種のメスは前脚のふ節が大きく広がっており、そうでないオスとの見分け方は簡単。メスがガラス面に貼付いたところを撮影してみた(写真)。脚先がまるで吸盤のような働きをすることがわかる。 メスは滑り易いメダケの表面をかじって産卵するため、前脚をしっかり踏ん張る必要があるため、オスよりか大きくて広い前脚をしているのだろうか。
しかしながら、オスにはないメスの顔の歪みの特徴については、なんとも納得のいく説明が見つからないが、メスの頬が膨らんでいるのはアゴの筋肉がオスよりか発達しているせいだろうとも考えられる。
(EOS-5D 65ミリマクロ)
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