| 今日も雑木林の下刈りを行なった。斜面林のなかでも勾配がもっともキツい場所だったので、伐採材を運び上げるのにかなりの労力を要した。切っては運び上げ、また下って刈り、そして運び上げる、という作業が延々と続いた。
雑木林に繁茂しているササは「メダケ」であり、このササがもっとも多いのだが、それに混じってタケの「ホテイチク」も生えている。両者の比率はメダケ7に対してホテイチク3、くらいの割合だろうか。この数字はあてにはならないが、メダケが圧倒的に多いのは確かだ。
メダケは茎を包む皮が長く残り、枝は節から3〜9本出る(写真上)。 ホテイチクの場合、皮は根元に残る場合もあるが、いづれはがれ、根元近くの節間が短くつまり、布袋の腹のようにふくれている。そして枝は節から2本づつ出る(写真下)。
ホテイチクの枝は茎の下の方から密に出ているので、枝落としの作業上とても厄介だ。しかもその枝は長くしっかりしている。メダケの枝は高いところに出て、数も少なく枝分かれもあまりないので、ホテイチクに比べると扱い易い。
さて、下刈りをしながらメダケの枯れ材を見ていくと、ほとんどの材にニホンホホビロコメツキモドキの産卵痕が見つかった。いっぽう、ホテイチクはといえば、まず枯れ材が少ないこともあって、いまのところ産卵痕は見つかっていない。
大量に刈ったメダケとホテイチクは、一箇所に積み上げ、今度はその枝落としを行なう。枝を落とさないことには、場所をとって仕方が無いし、材中の昆虫観察をするにせよ、あるいは材を有効利用するにせよ、枝落としをしないと使い物にならないからだ。 この枝落とし作業では、小振りのナタが活躍している。
下刈り作業の当面の目標は、クヌギ、あるいはコナラの大木のすべての根元に辿り着けるルートを作ることと、斜面林を下って、下の谷戸の道路まで抜ける小道を切り開くことだ。
下の道路に通じる小道は、三箇所に設けるつもりだが、ともかく斜面林の地形は意外と複雑なので、今後の進捗状況でいづれ見直す必要もありそうだ。 | |