| ようやく寄生植物のツチトリモチを見つけた(写真上)。
以前から見てみたいと思っていたが、ツチトリモチは近畿南部から沖縄にかけての暖地の常緑樹林内に分布が偏っている。しかし、ここ宮崎県なら苦労することなく見つかるだろうと期待していた。 今日はうちから車で15分ほどの山之口町の渓流沿いに赴き、ツチトリモチを探してみたのであった。
2時間ほど虫探しに費やして、その都度、ツチトリモチにも気を配ってみたが、そうそう簡単には見つからなかった。最後に立ち寄った狭い渓流に入ってみて、 ここもダメだったかと帰りかけた間際、赤いキノコのようなツチトリモチが点々と並んでいるのが目に入った(写真中)。
ツチトリモチはクロキやハイノキなどの根に寄生するらしい。根元を少し掘り下げてみると、まるでショウガのような塊が現れた(写真下)。時刻はすでに4時45分。現場でいろいろと仔細を観察するにはすでに暗くなり過ぎた。
ツチトリモチの仲間には蜜を出すものもあって(キイレツチトリモチ)、アリが集まり受粉媒介するという。その辺のことを掘り下げて観察してみたいものだ。
(写真上、下/E-330 35ミリマクロ) (写真中/E-330 8ミリ魚眼)
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