| 今日はお隣、鹿児島県は財部町(たからべちょう)の大川原渓谷へ行ってみた。
6月末頃にこの渓谷で見つけた奇虫、キノコバエ科の一種の様子を観察してみようというのが目的だった。ずっと気になっていたが、仕事の関係でここへ通う時間がなかった。
車道から渓谷に降りる途中、崖の砂地にマムシがとぐろを巻いているのに気付いた(写真上)。こういう雨の当たらない砂地には点々とアリジコクのすり鉢状の巣穴があるが、まさにその巣穴の間にとぐろを巻いていたのである。 マムシは体長30センチほどの幼蛇であったが、枝で突いてみるとしっかり攻撃態勢を構えた(写真下)。枝が短いので、これはちょっとヤバイのではないか、そう思ったが、せっかちな私はとりあえず突いてみたのである。
マムシがこういう場所にいるのは、おおよそ察しが付く。こういう崖の棚は、野ネズミの活動場所でもある。崖には空洞がいっぱいあって、野ネズミの隠れ家ともなる。数年前に東京都、町田市のある谷戸で、崖のそばにロボットカメラを設置したことがあるが、毎晩のようにアカネズミがフィルムに写っていたのを思い出した。
それと以前、マムシを飼ったことがあるという方から、興味深い話を聞いた。マムシにカエルを与えても見向きもせず食べないというのであった。その方の説明では、「マムシは温血動物しか食べんのよ。」ということだった。そういえば、マムシの捕食シーンの写真を私は見た事が無い。
(写真/E-330 50-200ミリズーム FL-50ストロボ使用) | |