| 『どこにいるの?シャクトリムシ』ポプラ社 2007/06/15(その2) | | 本日、ポプラ社の写真絵本『どこにいるの?シャクトリムシ』の見本が届いた。
35頁、1200円(税別)で、「ふしぎいっぱい 写真絵本」シリーズの8番目。去年出した『うんちレストラン』と同じシリーズとなる。
嵌った、という表現を使うならば、私がシャクトリムシに嵌った時期は、16年前、1991年の冬である。まさにカギシロスジアオシャク幼虫を撮影したときであった。
カギシロスジアオシャク幼虫の冬芽擬態が、春の芽吹きに同調して見事な変身を遂げる様子に驚いた、あのときの感動は今でも忘れない。そして1999年、『珍虫の愛虫記』という小冊子で、カギシロスジアオシャクの写真と文章を載せたことも懐かしい。 (「珍虫の愛虫記」はまだ在庫があって、アマゾンでネット購入できるようだ)
カギシロスジアオシャクを撮影したことがきっかけで、シャクガ類の多様な世界を私なりに探検してみたわけであった。 そのワクワクするような探検気分を思い出しながら、本書『どこにいるの?シャクトリムシ』の構成案を一晩で書き上げた。
さて、先日発売となったばかりの福音館書店『虫のこどもたち』は、虫全般の幼虫を扱っているので、そこでもカギシロスジアオシャク幼虫と成虫が登場している。テーマ的には広い、狭いという違いはあるが、『どこにいるの?シャクトリムシ』ポプラ社と併せて読んでもらえれば、つながりを感じ取ってもらえるはずだ。
![新開 孝](sighn_ss.gif) | |