| コガタスズメバチ女王、ふたたび 2007/05/16(その2) | | 昨日、見つけたコガタスズメバチ女王。今日はどのくらい巣を拡張できただろうか?それを見たくて今朝も隣町まで出掛けてみた。
巣室は一個増えて9室になり、外被も1センチ幅くらい伸びている。今回は巣作り作業の様子をもう少しアップで撮影してみた(写真上)。巣を離れて巣材を持ち帰るまでの時間は、最短で 3分、長くても6分程度だ。どこか巣材集めの決まった場所があるのだろう。飛び立つときには毎回、同じ方角へと一直線に飛び去っていく。
気温が低いせいか、ときどき作業を休む時間が多く、しかも長い。休憩するときは、巣の支柱に巻き付くような格好でじっとしている(写真中)。
一方、2メートル程離れた場所で営巣している女王の方は、すでに外被が徳利状まで完成しており、巣室内部の状況を観察することができない(写真下)。
今日は撮影待機中に近所の農家のおばあさんが、二人そばを通過した。私が挨拶すると、一人の方は「何しちょうるね?」と立ち止まった。 そこで私は昆虫を撮影している説明をしたのだが、さすがにスズメバチの巣作りを撮っているとは言えなかった。相手がどういう考えの方か、こういう場合は慎重にしないと、明日には巣が破壊されてしまうのは火を見るより明らかだ。
コガタスズメバチは、スズメバチのなかでも比較的、おとなしい性格だ。巣場所を人の側が認識して、そっとしておけばそれほど問題は生じないはずだが、世間一般の方々はスズメバチと聞いただけで、すぐに駆除することしか考えないから、今回の場所もかなり危ういと思える。
そこで、うちにまで引っ越しを願いたいのだが、そういう作戦も不可能ではない。それを実行すべきかどうか、思案の最中である。
(写真/E-330 50ー200ミリズーム+クローズアップレンズ)
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