| サツマヒメカマキリ(?) 2007/04/22(その1) | | 写真データを出版社に送るために、宅配便の営業所へ出掛けた。近所にはほとんど店舗もなく、三股町役場のある町の中心街まで出ないと集配所はない。車で7分ていどだろうか。
帰り道はこれまで通ったことのなかったルートを走ってみると、眺めのいい橋に出た。写真に写っている川は「沖水川」といって、うちの近くを流れている。撮影しているとカワセミの鳴き声が遠くから聞こえてきた。写真の方角はほぼ日南市方面となるのだろう。 先月まで住んでいた東京の清瀬市でも、マンション側の川で毎日のようにカワセミを見ることができたが、今日のような広大な風景のなかでは、まったく印象が違ってくる。いかにものどかである。
さて、さらに寄り道をして、前々から気にかかっていた神社「稲荷神社」に入ってみた。社は小さいけれど、境内はとても広く公園や散歩道、立派な公衆トイレまであって、綺麗に整備されていた。弁当持参でくつろげるようなゆったりした場所であることもわかった。
帰り際に植え込みのツツジを眺めていると、私を見上げるサツマヒメカマキリの幼虫と目が合った(写真中)。 腹部を立てているところなどはハラビロカマキリによく似ているが、南国宮崎でもまだハラビロカマキリはふ化していない(オオカマキリも)。 サツマヒメカマキリは幼虫越冬で、今日出会った幼虫はすでに終令である。 ただし、ヒメカマキリとサツマヒメカマキリの幼虫の区別がよくわからないので、今日の写真について、サツマヒメカマキリという確証はない。とりあえずは、この幼虫を飼育して、成虫になったときには正確な同定ができるだろう。 いづれにせよ、ヒメカマキリ類は南方系のカマキリである。
本種の姿は枯れ葉に擬態しているが、危険を察すると、体を伏せるようにしてさらに体を目立たないようにする行動をとる(写真下)。それでも執拗に迫ると、ついには脚を体に密着させて、死にまねをするのである。
(写真上、中/E-300 14ー54ミリズーム) (写真下/EOS-5D 65ミリマクロ)
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