40.jpg
フタモンアシナガバチ(4月)
Polistes chinensis antennalis (Apr)
冬を乗り切った女王バチは春、単独で巣を作り卵を産む。働きバチの数が揃うまで孤軍奮闘というわけだ。
雨上がりにはパルプ製の我が家にしみ込んだ水を、丹念に吸い上げては外へ排出する作業が続く。この巣はその後順調に働きバチが増え、巣も拡張して賑やかなアシナガバチ一族へと発展した。何度もその様子を撮影しに通ったのだが、ある日数人の子供らが過ぎ去っていったあと駆け付けてみると、無惨にも巣は破壊されていた。その後すぐそばに新たな巣が出来上がりホッとしたのも束の間、秋になるとヒメスズメバチ1匹が飛来!
次々と巣房が喰い破られ中の幼虫や蛹を引っぱり出していった。「うわあ!カメラ、カメラ!」と私はうろたえながらこの巣の最後を見取ったのである。