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スミナガシの幼虫(9月)
Lava of Dichorragia nesimachus (Sep)
蝶に関心を抱き始めたのは中学生のころだが、高校に入って本格的にのめり込んだころは成虫より、むしろ幼虫期の生活の方が無性に面白くてならなかった。とにかく見たい!のであった。それは週刊誌のゴシップを喜ぶ大衆の心理とそう変わらない。つまり私は蝶の生活に対して野次馬根性を発揮したに過ぎないのだ。幼虫の食べる木は何で、どこに生えているのか?本の知識でなく、それを自分の足で突き止め、自分の目で確認したいのであった。私はとことん自分が芸能レポーターまで演じなければ気が済まなかった。そうしてみると、本に記載された内容以上の情報がいかにどっさりとあることか!だから事前の情報はできるだけ少ない方がスリリングだし、得る感動も大きいのだ。あれ、肝心の写真の幼虫のこと書き忘れていないかい?