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アカスジキンカメムシの羽化(5月)
Emergence of Poecilocoris lewisi (May)
パンダ模様の幼虫が冬越しから目覚めて、梢に姿を現わすのが5月である。模様からしてとにかく目立つ虫だからふらりと散歩していてもよく出会う。今、私の住むマンション近くの公園にはコブシとハナミズキが植えられていて、毎年ここでアカスジキンカメムシが繁殖する。公園は雑木林に接しているので、冬越しの場所も問題ない(幼虫は落ち葉の下に潜り込んで越冬する)。拙著『カメムシ観察事典』(偕成社)では「幼虫が羽化するのは夕方ころ」と書いたのだが、今回の写真を撮影したのは正午ころであり、これまでの観察からしても、どうやら羽化の時間帯はまちまちのようである。