| クズの葉っぱの先を食べかじり、残した主脈の先端近くにコミスジの初令幼虫(おそらく1令)が居座っていた(写真上)。
画面左奥に見える一筋のかじり痕も、この幼虫の仕業である。コミスジの幼虫には、葉っぱを食べるにしても彼らなりの作法とも言えるものがあって、そのおかげでコミスジの幼虫探しはとても簡単である。
画面左奥に見える一筋のかじり痕の次には、主脈を対称軸として今度は右側からも同じようにかじり痕を入れると予想される。そして、左右からの浸食はやがて主脈まで達することとなり、さらに主脈そのものにもかじり溝を加えることによって、左右ラインに囲われた葉っぱの先端部分はじわじわと枯れて萎縮していくことだろう。
幼虫の姿そのもの(写真下)が、そもそも枯れ屑のごときであり、その幼虫が留まる場所を枯らしてしまえば、まことに見事な隠蔽工作が完成するわけである。
(EOSキッスデジタルN シグマ50ミリマクロ)
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