| 年2回、成虫が現れるホタルガは、ちょうど今頃が2度目の発生時期となっており、街中をゆったり舞う姿をよく見かける。 昼間にチラチラと舞う様には、よほど自信でもあるのだろうかと思いたくなるほど警戒心が薄い。
翅を重ねるようにして止まると、前翅の白い帯模様が繋がって「く」の字型になるところも不思議な気がする。 この白帯模様はいわゆる分断色として、ホタルガの体の輪郭を曖昧にする効果があるようにも見える。
ホタルガという和名は、頭部が赤い色をしていることからついた名前。
ホタルガの幼虫は街路樹のヒサカキの葉を食べ、ときには大発生して街路樹が丸坊主にされてしまう。しかし、ヒサカキはしばらくすると若芽を次々と出して葉を茂らせるので、うっかりすると一旦は丸坊主になったことにも気付かないかもしれない。
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