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羽化していたキタテハ 2006/09/26(その1)
 デスクワーク中心の日々が始まり、近場のフィールドを出歩くのは一日一時間程度と決めている。

 今日は気になっていたキタテハの蛹を見るつもりで、午前9時には家を出た。
空堀川の防護柵には以前にもアップしたように、今ではキタテハの蛹が3つ、ぶら下がっている。

 そろそろ羽化するころではないかと思っていたら、3つの蛹のうち一匹が、羽化直後のところに出会した。翅はもう半分ほど伸びかけており、強い風にあおられて振り子のごとく大きく揺れていた。

 今日は50ミリマクロ一本だけしか持っておらず、広角レンズで撮影できなくて少しだけ悔やんだ。

 羽化したばかりのキタテハを撮影しているうちに、小雨が降ってき始めた。慌てて帰る途中で、ハラビロカマキリの褐色型に出会した。

(EOSキッスデジタルN  シグマ50ミリマクロ)

新開 孝

ハラビロカマキリの褐色型メス 2006/09/26(その2)
 今日は午後から雨になりそうだったので、午前中の1時間だけ空堀川の遊歩道を歩いてみた。

 するとハラビロカマキリの姿がやけに多く目につき、いずれもお腹が大きく膨らんだメスばかりであった。オス達はもうその役目を終えて、ほとんどが寿命つきてしまったのであろうか。今頃はどこでどう暮らしているのだろうか?

 ハラビロカマキリは例年よりか数が多いのかもしれないが、そのせいであろうか、褐色型のメスに出会えた。去年は飯能市でオスの褐色型を撮影したが、シーズン中に褐色型をみるのは一匹程度だから、やはり極めて少ないと言えるだろう。

(EOSキッスデジタルN  シグマ50ミリマクロ)

 
新開 孝

今日のゴマダラチョウ幼虫 2006/09/25
 マンション裏のエノキには、4匹のゴマダラチョウ幼虫が見つかっている。いずれもまだ若い幼虫だ。

 幼虫にもそれぞれに個性があるようで、自分の台座と決めた葉っぱには一切口をつけず、食事は他の葉っぱに出掛けて行なうもの(写真上)や、そんなことにはおかまない無く、台座の葉っぱも虫食い状態のもの(写真中)もいる。

 そのこだわりのない幼虫の方は、もうじき脱皮を控えているようで今は休眠状態である。すでに後頭部のあたりが膨らんできているが、これは新しいステージの頭が体内で出来上がり準備万端になりつつあることを示している(写真下)。
おそらくこの幼虫が脱皮すれば5令幼虫となるのではないだろうか?

 さて、今時見つかるゴマダラチョウ幼虫はこの先年内に羽化までこぎつけるのかどうか、きわどい時期であろうと思う。
 私の住んでいる清瀬市周辺では、ゴマダラチョウの越冬ステージのほとんどは4令幼虫であるが、ごく稀にツノが立派な5令越冬の場合もある。


(E-500  マクロ35ミリ+1.4倍テレコン)

『忙しいこの頃とは』

 昆虫写真家にとって仕事が忙しいと感じるときというのは、それぞれ個々の方々の事情によってもかなり違うことだろうと思う。
 
 秋というこの時期には、この季節特有の昆虫が次々と出てくるので、さらにまた夏以上に忙しいのであるが、この時期からは来年の春や初夏に向けての出版物の準備もバタバタと慌ただしくなってくるのであり、むしろ撮影活動そのものよりか、デスクワークの方に時間がとられてしまう傾向にある。
 つまり、まだまだ撮影活動も並行して行ないたいのだが、そろそろそれも自粛してデスクワークとの配分関係を逆転していかねばならない。今がちょうどその時期である。

 とりわけ私の場合は、来年の3月には宮崎の新居への移転を控えているから、その準備期間なども考慮すれば、例年よりか全ての作業を前倒しで進めていかないとどうにもこうにも立ち行かなくなるのは火を見るよりか明らかだ。
 しかも、来春にはほぼ同時に2冊の自著本を出すので、これまでになく忙しい。

 さて、昆虫写真の最近の仕事ではデジタルカメラをほぼ100%使っているのであるが、印刷本の仕事に携わる上では、まだまだ過去の銀塩ポジフィルムを使う事が多い。つまりこれまでに蓄積してある写真ストックの量は、ここ3、4年のデジタル撮影の撮りおろしストックをはるかに凌駕しているのであって、特に撮りおろしの効かない外注の貸出し業務では、90%近くを銀塩ポジフィルムで賄うことになる。
 

新開 孝

ヒメシロモンドクガの幼虫 2006/09/24
エノキの葉っぱでヒメシロモンドクガの幼虫を見つけた。

 その派手な色彩やブラシ状の毛束、長いツノ状の毛などを見ていると、いかにも刺されそうに思える。実際、本種はドクガ科に属するのである。

 しかし、ヒメシロモンドクガ幼虫の体には、有毒毛や毒腺細胞をもっていないから、無害の毛虫と言えそうだ。ただし、この毛虫に触れると痒みを感じることもあるそうだ。肌の感受性には個人差があるので、平気な人もいれば、痒くなる人もいるということだろうが、痒い程度なら毒蛾として騒ぐほどのこともないだろう。

 ドクガ科の毛虫のなかでも、有毒な種類はむしろ少数派であるらしい。しかしながら、外見で無毒か有毒かを識別するのは困難だから、とりあえず怪しい毛虫には触らないようにした方がいい。
 
(EOS-500   マクロ35ミリ+1.4倍テレコン)

 新開 孝

アカスジチュウレンジの繭 2006/09/23
 ノイバラを暴食していたアカスジチュウレンジの幼虫が、土のなかで繭を紡いだ。

 といっても飼育下のことで、幼虫が成熟したころを見計らって土を盛ったケースを添えておくと、幼虫は自ら土のなかへと潜り込んだのである。
 ハバチ類は営繭(えいけん)に先立って土中に潜り込むことが多いが、その繭を野外で探し出すのはきわめて難しい。そこで、あらかじめ幼虫を室内に取り込み、これまで飼育してきたのであった。

 幼虫が潜り込んだ土をそっと掘っていくといくつかの繭が見つかった(写真上/画面左は掘り出したままの繭、画面右は土を取り除いた繭)。

 きれいに土を取り除いてみれば、本種の繭はまるでヒメヤママユの繭とそっくりなので驚いた。その網目状の繭を切り開いてみると、中にはさらに薄膜状の繭があって、なんと二重構造になっている。

 内側の薄膜をはがすと、やっと蛹が現れた(写真中/羽化間近の蛹)。

 しかし、他の繭では蛹ではなく、寄生バエの蛹(囲蛹)が出て来た(写真下)。
どうやら私がノイバラから持ち帰った幼虫のうち、すでに寄生を受けていたものが混じっていたようだ。

 (EOS-5D MP−E65ミリマクロ )新開 孝

盗蜜するクマバチ 2006/09/22
 ハナトラノオの花はお盆の頃が最盛期だから、今頃は花の勢いも失せてしまっている。
 
 それでもこのピンク色の花には、まだまだいろんな昆虫たちが訪れており、今日は特にクマバチを撮影してみた。

 クマバチはハナトラノオの花を抱きかかえるようにして馬乗りとなり、やおら花のがく片の隙間に口吻を差込む。そして蜜腺に一番近い外側から花弁を突き破り、蜜を吸うのである(写真上)。

 それに対してトラマルハナバチなどは、花の入り口から体を内部に潜り込ませて蜜を吸うので、おしべの先の花粉が体に付着し、花粉媒介に一役買うわけである(写真中)。

 花にとってはいかにも迷惑なクマバチだが、その仕草はどこか憎めないものがある。まさに要領がいいのである。狡い!とも言えるが、、、。
 そして他の昆虫を眺めてみれば、コアオハナムグリも花の入り口には体の幅が大き過ぎるので、クマバチと同様に花のがくの隙間から頭をこじ入れている(写真下)。
 コアオハナムグリは一カ所の花でネチネチと蜜を嘗めとるので、やがては花弁が大きく裂けてしまい、花を壊してしまう。これは花にとって、クマバチよりかさらにたちが悪いと思えてしまう。

(EOS-5D  EF100ミリマクロ)

『新しいものには訳がある、という理屈』

 里芋の皮を剥いてから、一個ずつ包丁で面取りをしながら考え事をしていた。
里芋はツルツルと滑るから、これはけっこう厄介な作業だ。

 「うちのまな板は、まだ昔ながらの木製だけど、世の中のほとんどは白いプラ製が主流だよなあ。なんでうちは、更新せんのかなあ?」

 聞くところによると、料理専門店などあらゆる厨房では、衛生上の理由からプラ製のまな板を使用するのが法的にも義務づけられているらしい。実際、テレビの料理番組を見ていても、必ずや白いまな板を使っている。
 おそらく日本中の家庭の台所でも、そのほとんどが今や白いまな板を使っているのではないか?それが何パーセントを占めるのかまでは知らないけれど、どうやらうちのように木製のまな板を使う家庭は、もはや少数派ではないだろうか?

 うちの家庭事情から考察すれば、木製まな板を今でも使っている理由はあきらかで、嫁さんが、プラ製の白いまな板を嫌っているからである。そして、まだ現状の木製まな板が充分使えるから、なにも買い替える必要もない!というのが嫁さんの主張である。

 ところで「まな板」という項目でネット検索をしてみると、けっこう木製のまな板も健在であることがわかった。「木曽ひのき」などというオーダーメードの高級なものでは、ヒノキオールといって強力な抗菌作用まであるそうだ。
 いや、とにかくけっこう木製まな板もいろいろ販売されていることがわかって、意味なく少し安心した。

 木製まな板にこだわる理由を自分なりに考えてみて、ふと今晩気付いたことがあった。「ああ、そうか!」

 「トントン、トン!」この音だなあ。キャベツを刻んでいて、さらに感じたのだが、包丁が刻むときの「トントン、トン!」という音は、なにか懐かしい音だ。あの音が台所から響くと、なんとなく幸せな気分に浸れたのではないか?
 それは木製まな板だからこそ、発する音ではないだろうか。

 コトコトと鍋が響く音とともに、夕餉の準備が進行する様は、子供のころにはなんとも心穏やかになれたのではないか?
 まな板を刻み叩く音は、それは台所の光景として心地良いものではなかったのか?

 そんなこんなを、ボーッと考えながら里芋の面取りをしていたら、切りくずを皿に入れ、肝心の芋を残飯入れにどんどん捨てていた。
 
  ありゃあ、これはいかんがな!

 
新開 孝

コナラシギゾウムシ 2006/09/21(その1)
 シギと言えば、野鳥のチドリ目に属する鴫(しぎ)。
海辺や川辺に生息するシギ類は嘴が長く、それが先端にむかって下向きにゆるく曲がる(逆に上向きに曲がる種類はソリハシシギなどと呼ばれる)。そのシギの嘴の様子にそっくりなのが昆虫のシギゾウムシの仲間である。

 コナラシギゾウムシは4月ころから姿を現すようだが、よく見かけるのは9月に入っての産卵期ではないかと思う。これまで本種を見た回数はきわめて少ないが、決して珍しい種類ではない。

 メスはコナラやカシワのドングリの中に産卵するが、その産卵坑を前もって長い口吻を使って穿つ。それはまるで錐揉み作業なのだが、コナラシギゾウムシの産卵行動を自分の目でしかと見た事が無い。

 低い梢でドングリがなっている場所に行き当たれば、その産卵行動の観察も可能性が高くなるが、少し見て回った範囲では、ドングリの成りが不作でうまくいかなかった。

(E-500  マクロ35ミリ+1.4倍テレコン)
 新開 孝

「カゲロウ観察事典」 2006/09/21
 仙台市在住の昆虫写真家、中瀬 潤さんから「カゲロウ観察事典」偕成社の見本誌を送っていただいた(文、写真が中瀬さん、構成は小田英智さん)。

 「カゲロウ観察事典」は、偕成社の自然観察事典シリーズ37で、発売日は10月17日になるそうだ。

 「カゲロウ」という言葉を聞いて知らない方はいないだろうが、カゲロウという昆虫についての正確な知識となると、あやふやな方のほうが多いはずである。
 今回の中瀬さんの著書を開いてみて、私もカゲロウのことをほとんど何も知らなかった、ということをあらためて感じた。

 いわゆる川虫と呼ばれる昆虫群のなかでも、カゲロウ、カワゲラ、トビケラなどといったグループは、まずは種名を調べるだけでもけっこうたいへんであり、とっつきにくいと感じてきた。実際、これらのグループをしっかり観察し撮影している昆虫写真家というのは極めて珍しいと言える。

 中瀬さんは川虫だけを撮影しているわけではないが、仙台の里山環境という素晴らしいフィールドを巡りながら、川虫の生活を写真で綴る地道な活動を続けられている。
 今回の「カゲロウ観察事典」は、その成果のほんの一部をとりわけ子供たちへのメッセージとしてまとめられた。もちろん大人の方にとっても未知なるカゲロウの世界への入門書としてうってつけであり、他に類書は無い。

 偕成社の観察事典シリーズは、頁数の割に価格が高めであるが、座右において何度も何度も繰り返し読むタイプの写真本だから、長い目でみれば決して高くはないと、納得いただけるはず。
 「カゲロウ観察事典」を手にとれば、この秋からでもさっそく近くの渓流や川に出掛けてみたくなるのではないだろうか。 

新開 孝

ウラギンシジミ幼虫、再び 2006/09/19
 久々の青空と強い日射しが心地よい一日だった。
 
 今日は知り合いの方とロケハンをする予定で、待ち合わせ時刻よりか少し早めにフィールドに入ってみた。
 するとまだクズの花が残っていたので、さっそく手に取ってみると、ウラギンシジミ幼虫が2匹、すぐに見つかった(写真上)。

 以前に飼育していた幼虫2匹は、いずれもコマユバチ類の寄生で死んでしまったので、今日見つけた2匹は大事に持ち帰ることにした。といっても、また寄生されているかもしれない。

 ウラギンシジミ幼虫と一緒に、ルリシジミの終令幼虫も見つかった(写真下)。
 ルリシジミ幼虫は色も形も地味だが、ほんのわずかに淡い桃色が良い。

 ウラギンシジミ、ルリシジミともに、幼虫はクズの花中にいると、その隠蔽擬態の効果は大きく、少なくとも人の目を見事に欺く。そこで今日は、あえて白バックで撮影してみた。

 さて、ロケハン後。昼の弁当を食べながら、木陰で話し込んでいるうちに、私の顔面は真っ赤に日焼けしてしまった。9月に入ってからの日焼けというのも、なんか久々の気がする。

(E-500  マクロ35ミリ+1.4倍テレコン)
 新開 孝

故障したストロボ、PE-28S 2006/09/18(その1)
  昆虫写真撮影の仕事ではストロボを使う頻度が高い。
したがって、私の部屋で全てのストロボを引っ張り出せば、30台以上もゾロゾロと居並ぶ。普段は身を隠しているゴキブリたちが、夜ともなるとゾロゾロと姿を現すのにも似ているかもしれない。

 もっとも、調子に乗ってそういう機材を並べたりしているところを嫁さんに見つかると、皮肉の一言や二言以上が耳に痛いので用心している。

 さて、もう7年以上も使ってきたパナソニック製ストロボ、PE-28Sの一台が最近、調子悪くなってきた。電源を入れてからの立ち上がりが遅かったり、電源をオフにしても通電していたりと、動作不良が頻繁に起こるようになった。

 これはもう仕事では使えんなあと思い、ダメもとで近所にあるキタムラカメラに修理出しを依頼した。すると予想通り「修理代が1万円以上もかかって、新品を買うのと同じくらいです」というそっけない答えが返って来た。
 鼻からそういう面倒ごとには関わりたくない、という店員たちの態度もよ〜く伝わってきた。

 しかし、いきなり捨てるのも何なので、時間の無駄も覚悟の上で、ストロボを解体してみた。解体してみたところで、欠陥の場所を肉眼で判別できるものではないこともよくわかったが、結局、使えそうな部品を残して、あとは捨てるしかない。

 昔、昔、都内の山手線、恵比寿駅を降りて少し歩くと、ストロボメーカーで有名なサンパックの営業所(?)があった。そこへ調子の悪くなった同社のストロボを持ち込めば、白衣を着た担当者が出て来て、目の前でいろいろと診断をしてくれた挙げ句、「ああ、これは少し時間をいただければ修理できますね」という会話が成り立った時代もある。
 あるいは、ストロボの改造も内容によっては相談に乗ってくれて、かなり安い費用でできた時代もあった。

(E-330  ズイコーズーム14-54ミリ)

 新開 孝

ジョロウグモに捕まった、センチコガネ 2006/09/18(その2)
 今頃は、センチコガネの活動が活発になっているのだろう。

 近所のジョロウグモの巣網にセンチコガネが掛かり、ジョロウグモのメスが吸血していた。
 体の小さなオスは少し離れたところで、メスが食事を終えるのをじっと待ち構えているようだ。

 ほとんど居候のようなオスは、メスが獲物を離れるのを待って、その食べ残しを頂戴するのであろう。そういう場面をこれまでにも何回か目撃している。

(EOS-キッスデジタルN シグマ50ミリマクロ)

新開 孝

卵鞘(らんしょう)を探せ! 2006/09/17
 うちの嫁さんが、台所で片付けをしていて「ギャー!」と叫んだ。

 その声を聞いてゴキブリが出たのだろうと思った。しかしすぐに静かになったので、ちかごろ連続して出没しているクロゴキブリではないらしい。

 で、嫁さんがこんなのがあったと持ってきたのは、カゴの底に貼付いたゴキブリの「卵鞘」であった。
 私がさっそく「おお、これは良いなあ」と指先で卵鞘をはがすと、嫁さんは気持ち悪そうにしていた。

 それにしてもこの「卵鞘」は見事な造りではないか。実体顕微鏡の下で面相筆を使ってクリーニングしながら、卵鞘の形に見とれてしまう。
 一体、中には何個の卵が納まっているのだろうか?浮き彫りにされた凹凸から推測すると、24個ではないだろうか。24という数字は、卵鞘の厚みからして、中に卵の列が2列で並んでいると想像したからだ。

 卵鞘を割り開いて中の卵を見てみたいが、ふ化の様子も撮影しておきたい。とりあえず今日の卵鞘は保管することにした。

(E-500   マクロ35ミリ+1.4倍テレコン)
 新開 孝

モクメシャチホコの幼虫 2006/09/16(その2)
 鈴木知之さんが、モクメシャチホコの若い幼虫をヤナギで見つけた。

 私も久しぶりに見る幼虫なので、さっそく撮影してみた。この幼虫にはお尻に2本の長い突起があり、刺激を与えるとそこから赤い鞭のようなものを出して威嚇する。
 そして、幼虫の顔を正面から見ると「猫顔」である。耳にあたるところは幼虫の頭にあるのではなく、胸部の突起。

(EOSキッスデジタルN   シグマ50ミリマクロ)

撮影地/群馬県桐生市新里町 「ぐんま昆虫の森」

新開 孝

鈴木知之さんの講演会「世界のクワガタムシ」 2006/09/16(その1)
 昨日から泊まりがけで、群馬県桐生市新里町の「ぐんま昆虫の森」を訪れた。

 昆虫友の会主催で、昆虫写真家、鈴木知之さんの講演会があるので、それを拝聴するのと、昆虫の森で少し撮影するために、金曜日の昼から入園したのであった。

 私の目的の撮影は昨日のうちに無事終了し、鈴木さんの「世界のクワガタムシ」写真講演も楽しませていただいた(写真上)。

 「ぐんま昆虫の森」は建物を一歩出ると、そこが広大な里山環境であり、昆虫写真の仕事をする上でも非常に効率が良いのは言うまでもない。

 また、映像ホール前では特別展「秋の虫」が催されており、ここの生き虫展示も面白かった。とりわけ、生き虫展示用のガラスケースは、よくできており、そのまま昆虫写真のセット道具として使えるものであった(写真中、下)。
 ケースは特注のたいへん高価なものと想像するが、いろいろケースの仕組みを参考にして、自分なりになんとか自作できないものかと思ったりした。

(E-330  ズイコーデジタル14ー54ミリ、魚眼8ミリ)新開 孝
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