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 | うちの嫁さんが、台所で片付けをしていて「ギャー!」と叫んだ。 
 その声を聞いてゴキブリが出たのだろうと思った。しかしすぐに静かになったので、ちかごろ連続して出没しているクロゴキブリではないらしい。
 
 で、嫁さんがこんなのがあったと持ってきたのは、カゴの底に貼付いたゴキブリの「卵鞘」であった。
 私がさっそく「おお、これは良いなあ」と指先で卵鞘をはがすと、嫁さんは気持ち悪そうにしていた。
 
 それにしてもこの「卵鞘」は見事な造りではないか。実体顕微鏡の下で面相筆を使ってクリーニングしながら、卵鞘の形に見とれてしまう。
 一体、中には何個の卵が納まっているのだろうか?浮き彫りにされた凹凸から推測すると、24個ではないだろうか。24という数字は、卵鞘の厚みからして、中に卵の列が2列で並んでいると想像したからだ。
 
 卵鞘を割り開いて中の卵を見てみたいが、ふ化の様子も撮影しておきたい。とりあえず今日の卵鞘は保管することにした。
 
 (E-500   マクロ35ミリ+1.4倍テレコン)
 
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