| ![](http://www.shinkai.info/photo/walking/1204-1.jpg) | ![](http://www.shinkai.info/photo/walking/1204-2.jpg) | | 毎年、お盆の今頃は四国に帰省する。私の嫁さんも愛媛出身なので、少なくとも帰省の際の到着空港は同じ松山空港で済む。そしてさらに下の子供の誕生日が8月なので、JALのバースデー割引チケットを利用できるのも助かる。 なぜかANAはこのサービスを取り止めてしまった。
去年の夏は小学館ネオ図鑑の仕事もあって、帰省の折りに県内の石鎚山へ通ったりしたが、今夏は仕事内容ががらりと変わった。むしろ私の本音としては動きたくないのである。その理由は昆虫の変態を中心に撮影しているからで、今年の撮影は近場に通うことと、室内撮影が多い。 だが、そうはいっても家族あっての私でもある。お盆の帰省を利用して違った視点の撮影をすれば良いのである。
今日はこれまで飼育してきた昆虫のうち松山まで連れ帰るものと、そうでないものなど、整理しながら片付けたりする必要があった。大事な芋虫など数種の昆虫は抱えて帰るのである。
そして四国滞在中に撮影するための機材もできるだけ絞り込んでパッキングする作業も並行して行なった。 これまで野外撮影のほとんどは、OLYMPUSのEシステムでこなしてきた。今回も迷う事無くそうする予定だったが、たまにはCanonの機材を野外で使ってみようかと急に思った。それで実際にパッキングしてみたのだが、やはりこれには無理も多い。
まずは主力カメラのEOS-5Dだが、画質の良さはともかく、内蔵ストロボが無いというのは非常に痛い。野外での身軽な取り回しには内蔵ストロボの活躍大であり、この機能を切り落としたCanonの選択とは、おそらくは価格設定の問題だったのではないかと想像したい。 NikonのD200があれだけのスペックのカメラでありながら、内蔵ストロボを持っているのは、まさに正解であると思う。ましてやEOS-5Dクラスで内蔵ストロボを欠如してることは今や時代遅れと言われても仕方が無いだろう。
昆虫写真の現場では、この内蔵ストロボの活躍が無くてはならない程のものとなっており、とくに私などは撮影態勢よりか虫の舞台探しに精力を注ぎたい者にとっては、できるかぎり機材の軽量化とシンプル化を実現することが必須なのである。 で、結局、OLYMPUSのEシステムのカメラザック(写真上)とCanonのカメラザック(写真下)をそれぞれ詰めてみたのだが、ストロボが1台余分に必要なシステムとなるCanon態勢は、却下となった。
今後、Canonに期待したいのは、35ミリ版フルサイズCMOS搭載のEOS-5Dの後継機種としては、内蔵ストロボ有りであることの一点なのである。それが実現するならば、野外撮影でも大いに活躍できるカメラとなり得るだろう。
(E-300 ズイコーデジタルズーム7−14ミリ/F4))
![新開 孝](sighn_ss.gif) | |