| 4日前にクマザサで見つけたコチャバネセセリの幼虫巣は、食べ残されたササの細い主脈一本の先にかろうじて、ぶらさがっていた。直方形をした幼虫巣は周囲を糸で固く閉ざしてあった。
幼虫巣のなかにはまだ幼虫の姿でいることを確認してから、ササの葉っぱごと持ち帰ってみた。そして一昨日あたり、細い主脈が切れていることに気付いたのである。 どうやら幼虫が噛み切ったに違いない。
そして今朝になって、その幼虫巣をそっと割り開いてみれば、すでにコチャバネセセリは蛹となっていたのである。 つまりこのコチャバネセセリ幼虫は、ササの葉を折り畳んで作った巣で暮らしていたが、蛹化間近になって巣をササの葉から切断し、本来なら地上へと落下していたであろうと思う。
(E-500 マクロ35ミリ+1.4倍テレコン) | |